12月3日は、初台のHalf H・P STUDIOにて音響監督の小山悟さんのお話をうかがってきました。例によって007TV吹替音源収録DVDの仕事です。
ショーン・コネリーからロジャー・ムーアまでの007シリーズのTV吹替のディレクターは、おおまかにいって加藤敏さん→佐藤敏夫さん→小山悟さん→伊達康将さんという流れ。制作はいずれも東北新社で、現在はHalf H・P STUDIOのチーフ・ディレクターである小山さんも、当時は東北新社の音響監督でした。
佐藤敏夫さんが築いた007吹替の色を、80〜90年代にかけて少し変えようとしたのが小山さんで、その幾つかの試みについてはこちらをご覧ください。さらに詳しい話は第二期DVDのライナーで。
小山さんは『冒険野郎マクガイバー』『俺がハマーだ!』のディレクターでもあります。脱線してその辺の話や、テレビ版のとオフィシャル版(ソフト版)の吹替の違いについてもうかがいました。
テレビ版では直訳よりも極力わかりやすさが優先され、ときには声優さんの遊びも入ったりもしますが、ソフト版は吹替と字幕があんまり違うとユーザからクレームが来るそうなので、クライアント側が意訳を嫌って字幕と同調させる傾向があるのだとか。僕などは字幕と違ったほうが、むしろ喜んでしまうのですが……なかなかむずかしいですね。
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