since2008. 2017年からはtorimiki.comにUPしたBLOG, NEW RELEASE & BAND情報を時間差で時系列順にアーカイヴしています

2019年4月27日土曜日

4/26 ヤマザキ春のマリまつり2019~ヤマザキマリ世界の旅〜

撮影:原田香
ヨイフロの日を記念して毎年4月26日に行っておりますヤマザキ春のマリまつり、今回は今年1月に亡くなった兼高かおるさんに想いを馳せ「ヤマザキマリ世界の旅」と題して世界中を旅するような選曲でお届けしました。バンドメンバーもこういう格好です。

幼少期のヤマザキさんが兼高さんの番組『兼高かおる世界の旅』(TBS 1959〜1990年)を見て世界への夢を膨らませていったことはエッセイにも再三書かれていますが、兼高さんの晩年には念願の対面を果たし意気投合されたとのこと。ステージでは兼高さんからいただいたというパンアメリカン航空のバッグの披露もありました。マリさんのMCも終始兼高さんが憑依したまま進行、ときどき人格がこんがらがっているのが面白かった。


そういうわけでマリさんのマルチリンガルを活かし、イギリス、ポルトガル、フランス、イタリア、トルコ、メキシコ、ブラジル、ハワイ、台湾にちなんだ曲に加え、マリさんがイタリアへ旅だったときにずっと聴いていたという山下達郎さんの「BIG WAVE」も(まったく偶然にもこれに符合するように望外のお花を賜り恐縮至極)。まあ曲がバラエティに富みすぎて演奏は大変だったんですけど、お客様には楽しんでいただけたようでよかったです。満員のご来場ありがとうございました。

月見ル自慢の料理もテーマにそってごらんの通り。今回も美味しかった!


出演:とりマリ&エゴサーチャーズ=ヤマザキマリ(vo) とり・みき(gt) 葛岡みち(key) 伊藤健太(ba) サンコンJr.(dr) 

日時:4/26(金) 開場18:00 開演19:00
会場:東京 青山月見ル君想フ

2019年4月25日木曜日

リ・アルティジャーニ第18回

「芸術新潮」5月号発売されました。特集は東寺。
ヤマザキマリ+とり・みきの『リ・アルティジャーニ』は第18回。今回から舞台はヴェネツィアに移り、ジョヴァンニ・ベッリーニが登場します。

フィレンツェやナポリ同様ヴェネツィアにも連載開始前に取材に行きました。作画参考用にたくさんの写真を撮りましたが、本作とはあまり関係なさそうなものを今日はご紹介(既にtwitterやinstagramには上げましたが)。

 Librería Acqua Alta、散策中に偶然見つけた本屋さんですが一部では有名らしい。実際のアクア・アルタ(異常潮位時)のときはどうするのか。確かに店内のゴンドラには本が入っていましたが、これ一艘では足りるはずもない。現に店頭に積まれた古書は水に浸かった物を干してるうちに固まって壁化してるような印象でした。
こちらは非常口……と書いてあったけど、この街ではこちらがむしろ正門かな。日本のマンガもちらほら。知ってる人の作品も。

 そもそも陸路のほうの入口にいた猫が可愛くて店に入ったようなものですが(まさに招き猫)入ってみると飼い主の店主によく似ていた。ツイート時にあらためてWEB記事を見たら現在では代替わりしてこの方の息子さんが店主になっているらしい。

これも関係ないけど、あるギャラリーのショーウィンドウにあったレディ・オスカルの絵。日本人観光客目当て?


GQ版 遠くへいきたい第30回

GQ版 とり・みきの『遠くへいきたい』第30回UPしました。

子供の頃から駅やデパ地下のミキサーの生ジューススタンドが好きでした。といっても生まれ育った町にはそういうものはなく、熊本市内まで行かないと飲めなかったので、よけいに。いまでも見かけるとつい試してしまいます。

2019年4月23日火曜日

サン・ジョルディの日

4/23はサン・ジョルディの日。竜退治をした聖ゲオルギオス(ジョージ=ジョルジョ=ジョルディ)の聖祝日で、ゆえに最近のファンタジー界隈ではドラゴンの日とも呼ばれています。

またこの日は「本の日」でもあります。ヴァレンタインデーを菓子業界がチョコレートの日にしたように、前世紀の終わり頃から日本の書店業界が積極的にこの日を「本をプレゼントする日」として推しまくっているのはご案内の通り。

この伝説を下敷きにしたのがとり・みき+田北鑑生の『ラスト・ブックマン』。前段の『ダイホンヤ』とともに電書化されていますのでどうぞこの機会に。

写真は昨年取材で訪ねたクレタ島の聖ゲオルギオス修道院にあったレリーフ。

聖ゲオルギオス(ジョージ=ジョルジョ=ジョルディ)の竜退治は受胎告知とともにキリスト教絵画の重要なモチーフで多くの画家によって描かれています。左はラファエロ、右は『リ・アルティジャーニ』にも登場した遠近法の鬼ウッチェッロによるもの。

理数学的な造型を追求したウッチェッロ、見ると明らかに人間よりドラゴンのほうに気合いが入っています。他の画家は意外と竜は小さいのですが彼のは大きいし造型も独特。ちなみにウッチェッロとは「鳥」の意で我々作者コンビに置けるとりのスタンスと共通してるかもしれません(ヤマザキさんのイラストは連載開始前の日経ビジネスより)。



2019年4月12日金曜日

フリースタイル42


「フリースタイル42」が発売されました。矢作俊彦さんによる筒井康隆さんへのインタビューがなんといっても目玉ですが、とり・みきの『ANYWHERE BUT HERE(遠くへいきたい)』もいつものようにGQ版とは別個に2本掲載されております。


2019年4月11日木曜日

GQ版 遠くへいきたい第29回

GQ版 とり・みきの『遠くへいきたい』第29回 更新されました。

僕自身の子供の頃から自分の子供まで、夜店ですくった金魚が家でひと月以上長生きしたという験しはないのですが、『プリニウス』の相方ヤマザキさんが5年前の帰国中のお祭でゲットした金魚は、いまだ彼女の日本の仕事場で存命しており、しかも金魚というよりフナの成魚くらい大きくなっていて訪問客の度肝を抜いています(日本を離れているときは自動餌やり機のお世話になっている)。今回のアイデアはそこから思いつきました。

2019年4月9日火曜日

『プリニウス』第8巻発売

本日4月9日はヤマザキマリ+とり・みき『プリニウス』第8巻の発売日、並びに電書版の配信日です。



帯の人物は奸臣ティゲリヌス、カバーはミノタウルスです(装幀:セキネシンイチ制作室)。プリニウス一行はアレクサンドリア〜クレタ〜ロドスと旅を続け、大火後のローマではこれまで登場してきた重要人物の死が描かれます。

2019年4月7日日曜日

プリニウス第57回「ミトラス」

「新潮」5月号発売されました。

ヤマザキマリ+とり・みき『プリニウス』は第57回。ロドス島に上陸したプリ一行が洞窟で目にした不思議な神像。同じ頃ネロもまた一行が見たのと同じ神に興味を示します。

今回はヤマザキさんがロケに同行したNHKの4K番組『シルクロード・美の回廊 "微笑み"が来た道』での最新取材が活かされています。番組は3月にBS4Kで放送されましたが、5月にはBSプレミアムでも見られるとのこと。