since2008. 2017年からはtorimiki.comにUPしたBLOG, NEW RELEASE & BAND情報を時間差で時系列順にアーカイヴしています

2017年11月29日水曜日

「生きる喜び」賞でシャンパン三昧

この一週間というのは年末進行でいちばん忙しい時期。ほぼ缶詰状態で仕事をしながら、夜は連日なにがしかの出席イベントがあって外出、という編集さんから見ると気が気でない状態が続いていました。
とりあえず目の前の仕事をあげ、この夜は虎ノ門のホテルで行われた「第9回ジョワ・ド・ヴィーヴル(生きる喜び)賞」受賞式に行ってきました。今年の受賞者はもちろんヤマザキさん。しかしこのひと月の間にコメンダトーレ、ブルガリ、さらにシャンパンの賞までかっさらっていくとは......相方はやはり只者ではありません。
もっともご本人は、忙しい仕事と並行しての連日の慣れぬ受賞イベントで、ややオツカレ気味。そうした当事者をよそに、パーティでは本場の高級シャンパンがいくらでも試飲出来るとあって、我が知り合いも大勢集まっておりました。僕もまたそのためにがんばって仕事をあげたといっても過言ではありません(そうでないときもそのモチベーションで早く上げろ)。
なかでもマフィア梶田氏とマリさんの2ショットはギャングのボスとその情婦という風情で、一種異様な迫力がありました。
終了後は相方の人の好物の餃子でウチアゲ。あわただしくも翌日には機上の人となりました。マリさん本当にお疲れ様でした。
併せてこちらも→ヤマザキマリのブログ「Prix Champagne de la Joie de Vivre授賞式」

2017年11月28日火曜日

「音楽と私」ツアー千秋楽


原稿執筆を抜けだしてBunkamuraオーチャードホールで原田知世さんの35周年記念『音楽と私』ツアー千秋楽を観てきました。今日は知世ちゃん50歳の誕生日でもあります。
ニューアレンジの『時をかける少女』で始まり、最後は再び伊藤ゴローさんと二人だけのボサノバ風時かけで終わるという構成。途中、サプライズでハッピーバースデーの演奏や、大林監督と角川春樹さんのビデオメッセージが流れたり。知世ちゃん自身による『くちなしの丘』のギターの弾き語りでは、はらはらして自分の胃が痛くなりました(いつもソロでは同じ想いをしているので他人事ではないのです)。

それにしても、歌手活動もしている俳優さんというのは他にもいるけれど、原田知世のようなスタンスで両方を続けている人というのは、ちょっと珍しい気がします。おそらく彼女にとっても、ときには片方が片方の救いになってきたことでしょう。そして、いっときは封印していた『時かけ』も、それ以前の曲である『ときめきのアクシデント』も、こうしてアニバーサリーのステージで歌えているというのは、長年のファンには、とても嬉しいことでありました。→「時をかけた少女」日経ビジネスオンライン 2013/11/28
前半で、時かけの頃と現在の知世さんをミックスした僕のTシャツ用のイラストをとても気に入ってくれた旨のMCがあり、エンディングではスクリーンにも投影していただきました。ファン冥利そして描き手冥利に尽きます。あらためて35周年とお誕生日おめでとう。
※コンサートの模様は来年2月WOWOWで放映されるそうです。

2017年11月27日月曜日

11/27 吉祥寺MANDA-LA2 with斎藤ネコストリングスカルテット

撮影:金沢恭孝
とりマリ&エゴサーチャーズ今年最後のライヴは11/27(月) 吉祥寺MANDA-LA2 での斎藤ネコストリングスカルテットのステージへの客演でした。フルメンバーが勢ぞろいし、ネコかるさん達とのコラボもありました。酔っぱらいながらも流麗なストリングスの音色に、演奏しながらただただウットリ。またご一緒したい!
斎藤ネコストリングスカルテット斎藤ネコ(vln) グレート栄田(vln) 山田雄司(vla) 藤森亮一(vc) 
ゲスト:とりマリ&エゴサーチャーズヤマザキマリ(vo) とり・みき(g) 葛岡みち(key) 伊藤健太(b) 松井泉(per) サンコンJr.(ds)

2017年11月24日金曜日

とり・みきイラストのTシャツ開場前に一般販売


今回の原田知世さんの『音楽と私』ツアーでは、アニバーサリーTシャツのイラストを担当(デザインは菊地敦己さん)しましたが、11/28の東京公演では他のツアーグッズとともに開場時間より早い16:30〜17:30に、会場のオーチャードホール入口の外で販売があるとのこと。
上の時間帯のみ公演チケットをお持ちでない方もグッズのご購入が可能だそうです。もちろん開場後は館内でも販売。
また、今回は従来の黒色でのプリント(Tシャツの色は白・ピンク・グレーの3色)に加え、シルバーとゴールドのインクでプリントしたバージョンも販売するそうです。黒インク版が3,500円、金銀版が4,000円(税込)。

2017年11月20日月曜日

11/19 スパリゾートハワイアンズ

11/19は福島のスパリゾートハワイアンズへ演奏に行ってまいりました。
ヤマザキさんが「有名お風呂マンガ家」(会場で実際にそう紹介されていた)ということで、こういう仕事が増えている気が致します。もちろん全員温泉大好きですので大歓迎。ベースのイトケンは長さ日本一のウォータースライダー"ビッグアロハ"に果敢に挑戦して玉砕していました。
それにしても小学校低学年当時、熊本に1局しかなかった民放でも遠く離れた常磐ハワイアンセンターのCMは流れていて(週に1回くらいだったけど)なんだこの夢のようなところはと思っていたが、まさかそこでライヴをすることになろうとは。
しかも、あのフラガールが我々の演奏で踊っていただけるという望外のおまけ付き。メンバー全員その後ろ姿の美しさに釘付けになりました。ご来場ご観覧の皆様どうもありがとうございました。

2017年11月19日日曜日

「プリニウスの伝言」スタート

11/20(月)24時(火曜0時)からのEテレ「旅するイタリア語」、今日の放送回から作者ヤマザキマリによるプリニウスゆかりの地の紹介「プリニウスの伝言」がスタートします。我々のマンガも紹介される予定。テキストには放送に合わせたヤマザキさんのエッセイも連載されています。
既にこの6月、ナポリを中心としたプリニウスゆかりの地をめぐるロケは終えていますが、実はこのロケ中、ヤマザキさんはウィルス性の腹痛に襲われ体調は最悪だったとか(詳しくはこのエッセイ参照)。はたして画面からその様子が伝わってくるや否や。
なお再放送は毎週水曜午前6:00からです。

2017年11月17日金曜日

プリニウス第44回

「新潮45」12月号掲載の『プリニウス』は第44回。大火後のローマでは放火犯捜しが始まり、その報はシワ・オアシスに到着したプリニウス一行のもとにも届きます。

シワは前巻より見え隠れする古代アモン神の神殿があった場所、またアレキサンダー大王が天啓を受けた場所としても知られており、古代ローマでは流刑地として使用されていました。


今号ではイタリア共和国星勲章を受章しコメンダトーレとなったヤマザキマリさんの「世界のすべては古代ローマに通じる/ヤマザキマリ」も掲載されております。

2017年11月15日水曜日

torimiki.comリニューアルしました

さて、2008年以来、仕事関係のリリース情報やら、ライヴやイベントの告知やら、商用でない雑文やら日記やらごっちゃに書いてきたこのブログですが、このたびアカウントを移行し、とり・みきのオフィシャル・サイトとしてこちらにリニューアル致しました。






思うところあってSNSでの活動をだいぶ整理したので、今後とり・みき関係のインフォメーションは上のサイトをメインにご参照ください。同サイトでは告知とともに、以前のとり・みきの仕事の紹介なども徐々に増やしていきたいと思っています。まだあちこち工事中ですがときどき覗いてみてください。

このブログも完全停止したわけではなく、引越先のサイトにUPした諸々のテキストの格納場所として更新していくつもりです……と、いまは思っているのだけれど、先のことはわかりませんね、ズボラだから。

なにはともあれ、今後ともよろしくお願いいたします。


2017年11月8日水曜日

斎藤ネコ4のライヴにゲスト出演します

急遽決定! とりマリ&エゴサーチャーズが、吉祥寺MANDA-LA2の斎藤ネコストリングスカルテットのライヴに客演致します。今年最後になるであろうフルメンバーでの出演です。

日 時:11/27(月) 
会 場:吉祥寺MANDA-LA2 出 演:斎藤ネコストリングスカルテット斎藤ネコ(vln) グレート栄田(vln) 山田雄司(vla) 藤森亮一(vc)
ゲスト:とりマリ&エゴサーチャーズ=ヤマザキマリ(vo) とり・みき(g) 葛岡みち(key) 伊藤健太(b) 松井泉(per) サンコンJr.(ds)

2017年11月5日日曜日

ベイルートからパリそして日本からイタリア

昨日11月4日は京都国際マンガミュージアムでヤマザキマリさんとレバノン出身のBD作家ゼイナ・アビラシェドさんとの公開対談がありました。
ヤマザキさんは皆さんご存じの通りレバノンの隣のシリアに一時期住んでいましたし、祖国と居住国を行ったり来たりの作家活動や音楽の影響など、共通する資質の多いお二人でした。ちなみにゼイナさんの『オリエンタル・ピアノ』の日本版は『プリニウス』仏語訳も担当している関口涼子さんが訳しています。
ゼイナさんのモノトーンの画風は「描き始めたときの自分の画力の効率を考えて引き算で決定した」とのことですが、ページ単位コマ単位が1つの独立したイラストのようになっています。色を使っていいBDの中にあって僕の好きなマルク=アントワーヌ・マチューなども白黒派(彼はグレーも使う)ですが、こうした人達の潔いベタの使い方はとても刺激になります。日本でも島田虎之介さんや山本直樹さんなど、頑なにグレーを使わない人が何人かいますけれどもね(僕も『トマソンの罠』という連作ではグレーを封印して描きました)。
あと、進行側が敢えてそうしたのかどうかわかりませんが、ベイルートとダマスカスという都市に住んでいたお二人ですから、もっと政治や紛争や難民の話が出てもよかったのではないか、と思いました。それはごく自然で、そして重要な話題の1つではなかったかと。

ところで僕もマリさんも、他のゲストと同様にマンガミュージアムの一階のカフェの壁には既に落描きをしておりますが、今回はついに手型を取られてしまいました。

型取りの最中は特殊メイクをされてるようで面白かったですけれども......あと、昔の少年誌に載っていたエクトプラズムが実体化して蝋に残した「幽霊の手型」の写真を思い出した。完成披露までにはひと月以上要するようです。