2010年9月26日日曜日
パトレイバーBD-BOX
フリースタイルvol.13
発売中。いつも通り『Anywhere but Here』(遠くへいきたい)を描いてます。
そして特集"MY MUSIC FOR LOVERS"に、僕もビーチ・ボーイズのマイ・フェイヴァリット・ソングで参加しています。
他にうすた京介、 平松昭子、 おおひなたごう、 吉田戦車、大根仁、 和田ラヂヲ、 柿崎宏和、 山本直樹、盛田隆二、 久保ミツロウ、 冨永昌敬、 鈴木マサカズ、落合恵、 やまだないと、 小田島等、江口寿史、 平野太呂、 泉晴紀という豪華メンツ。イラストはそのままCDジャケとして使えます。詳しい内容はフリースタイルのサイトを。
"FREEstyle" is a magazine about the entertainment and pop-culture.
ISBN-10: 4939138534
ISBN-13: 978-4939138539
2010年9月23日木曜日
とりったー
COMICリュウ12月号(10/18発売)より新連載『とりったー』を始めます。タイトルからおわかりの通り、Twitterを使った読者参加型のマンガです。安易です。流行り物にすぐ飛びつく、このマンガ家の軽薄さ・節操のなさがよく現れています。
かつて投稿がすべて郵便にてまかなわれていた頃、ルポルタージュや読者投稿をメインにした『愛のさかあがり』というマンガを描いておりました。おおざっぱにいえば、そのTwitter版と考えてもらってもかまいません。本当は多少違ったものにしたいし、するつもりですが、説明が面倒くさいので、そのマンガを知っている人には今の所そういう説明でかまわないと思っています。
Twitterに過剰な幻想は持っていませんが、本格的に始めて1年半、今の所まだ僕は面白く楽しんでいます。どうせなら楽しいと思えてるうちにマンガに使っちゃおう、という、いたって単純な発想からスタートした企画です。どう展開するか作者にもまったく予測がつきません。生暖かく見守ってください。
投稿用のアカウントは@toritter_post です。
募集期間(月のうち一週間くらい)はアクティヴになり、引用RTも多くなるかとは思いますが、ふだんは割とおとなしくしていますので、どうぞフォローしていただければと思います。もちろんフォローしていなくても投稿はOKです。
出された【お題】に対してはリプライや引用RTで答えてください。あまり【投稿】という意識にこだわらず、通常のTwitterのつぶやきに反応する感じでお気軽にリプしてください。雑談も歓迎です。
【お題】は現実の体験談を聞く場合もあれば、大喜利的な問題を振る場合もあるかもしれません。でも後者はたぶんweb上でのリアルタイムのやり取りの面白さにはかなわないような気もします。いただいたお答は、僕なりの解釈でアレンジし再構成しますので、その変容のほうがむしろこの企画のキモかもしれません。
以下、投稿に際しての諸注意(ここと同じ)
●あなたのリプライやUPした画像はCOMICリュウ連載マンガ『とりったー』の中で発表される可能性があります。
●あなたの体験談であっても、作者の解釈でマンガ化されますので、現実の出来事と異なってしまう場合があります。
●発表されたマンガ『とりったー』はコミックスとして刊行される可能性があります。
●採用されても原稿料や印税は出ません。
●以上を踏まえ、ご了解いただけた方のみ、ご投稿ください。
●現在募集中の【お題】は @toritter_post の自己紹介スペースにて表記しています。
●基本は1回のPOSTで。作者が興味を抱いた場合、さらに根掘り葉掘り質問する場合があります。
●常識の範囲で、個人情報の取り扱いに充分ご注意ください。
●ネタ、体験談問わず、他人の著作物からの盗用はご遠慮ください。
●ご自身の体験談か伝聞かについては厳密に問いません。
●投稿者のお名前は、通常は「@×××」のようなアカウント名でご紹介します。不都合のある方は投稿名を明記していただければ、そのお名前で紹介します。
以上です。それではよろしく。
タツローくんツアーグッズ
今年も(来年の)山下達郎ファンクラブ用のカレンダーのイラストを表紙と12ヶ月分描きました。年を重ねるごとにだんだんネタがなくなっていく。
キャプテンくまぞう
ちょっと遅れましたが、さる9月20日は「空の日」でした。30日までが「空の旬間」だそう。僕は全然知りませんでしたが。
さて、以前この日記で人吉市出身で日本初の有人飛行に成功した日野熊蔵のキャラクターを描いたことをお知らせしましたが、キャラクターの愛称がキャプテンくまぞうに決まったそうです。陸軍大尉なので確かにキャプテンですね(海軍だと艦長を指し位は大佐ですが)。
テレビ熊本制作でドラマも作られるらしいですが、ケンやスカーレットやウルトラに負けないキャプテンキャラになってほしいものです。古くて申し訳ない。
2010年9月20日月曜日
柴野さんを偲ぶ会&したコメ
週末は柴野拓美さんを偲ぶ会に行ってきた。
SFファンで柴野さんのことを知らない人はいない。もちろん僕も一方的にはよく存じ上げていた。しかし、僕は小松左京研究会に籍は置いていたものの、あまりファンダム活動に熱心なファンではなかったし、大学在学中にマンガ家になってしまったので、宇宙塵出身の作家の方や同人の方、他のビッグネームファンのような柴野さんとの個人的な接点や交流は、実はほとんどといっていいくらいなかった。SF大会でお会いしてご挨拶をする程度だった。
それがどうしたことか、一度だけ拙著のご感想を送っていただいたことがあったのだ。柴野さんのことであるからマンガの感想ではない。『とり・みきの大雑貨事典』という2冊目のエッセイ集を出したときのことで、もらった僕も面食らうほど唐突なお手紙だった。
自慢話っぽくなるが、というかはっきり自慢だが、お手紙では、ちょっとびっくりするくらいその本のことを褒めてくださっていた。それを伝えたくて筆を取った、というような由だった。
よく読めば評価していただいたのは文章の内容ではなく、主に構成や文体についてであった。仏作って魂入れずという皮肉も含まれていたのかもしれないが、それでも舞い上がったことはいうまでもない。そもそもマンガの片手間に書く文章を褒められたことなどそれまでなかったし、しかも何人もの作家を世に送り出した方のお言葉である。
加えて、柴野さんの性格をよく知る人ならおわかりの通り、故人は(お顔はいつも柔和なのだけど)けっしてリップサービスをするような方ではなかった。むしろ手加減なく率直な方であり、とくに文章には厳しかった。それは僕程度のおつきあいのSFファンにもよく知られていたことだった。だからこそなおのこと喜んだのである。そのようなことは結局後にも先にもそのときだけであったが、このお手紙が、その後どれだけ僕の文章仕事の支えになったことか。
後からよくよく考えれば、柴野さんはSF関係で目にとまった文章があれば、たぶんどなたにもそういう励ましやご指導をなさっていたのかもしれない。今の僕なら当時の自分にそう諭すはずだ。しかし若気ゆえの思い上がりやおっちょこちょいが仕事の継続を促進する場合もある。
偲ぶ会は「SF柴野学校卒業生同窓会」という別名がついていて、先にも述べたように自分はとてもその枠に入る分際ではないのだが、そのような個人的想いがあったのでweb上で募られた一般枠で追悼企画だけ参加させていただいたのだった。写真は柴野さんが折られたというロケットの折り紙。
夕方からはしたまちコメディ映画祭in台東へ。一昨日はプレ企画の映画秘宝祭りでとみさわ昭仁さん達と『KICK-ASS』を観たのだが、これはなにからなにまで映画秘宝読者のためにあるようなひどい(褒め言葉)映画だった。とみさわさんは今年のベスト1に推してましたよ。そのあとの町山智広さんと水道橋博士のトークも面白かった。
で、この夜はモンティ・パイソン。同じくジャパンプレミアの、ロイヤル・アルバート・ホールでの『Life of Brian』を下敷きにしたコメディ・オペラ『Not the Messiah: He's a Very Naughty Boy』を上野東急2で観賞。期待にたがわぬ出来であきれ果てた。幾つになってもどこでやってもこの人たちは不謹慎だ。すばらしい。ここでのトーク企画は松尾貴史さんと宮沢章夫さんと須田泰成さん。TVの自主規制の話はそのままギャグマンガと出版界にもあてはまり、色々と考えるところあり。
『ドンキホーテを殺した男』の金策に奔走中で来日がかなわなかったテリー・ギリアムのビデオメッセージが秀逸→ここ
2010年9月15日水曜日
はやぶさトラブル篇
マンガは3パートで出発篇を永井朋裕さん、トラブル篇をとり・みき、帰還篇を安堂維子里さんが担当。他にあさりよしとおさんと開田裕治さんの対談、野尻抱介さんの寄稿など読み物も豊富。表紙イラストは速水螺旋人さん。僕のパートの絵柄は「付録マンガ」と聞いて真っ先に浮かんだ某作品を下敷きにさせていただきました。リュウの付録はこれに限らず、再録でも描き下ろしでもなかなか単行本に収録されないものが多いと思うので要注意です。もうそろそろ次の号が出そうなときにいうのも遅すぎだが。
そういえばSF大会のコスプレショーでもはやぶさたんを見たのだった(優勝してた)。彼女はコスだけでなく、はやぶさ知識も半端なかったですね。
2010年9月14日火曜日
バトルin大阪
ワッハ上方で行われた第3回ギャグ漫画家大喜利バトルの結果をブログで書いていないことに今ごろ気づいた。いやTwitterでは、ほぼリアルタイムで逐一報告していたもので、つい……ね。
ワッハに着いたら関西テレビからお花をいただいていた。どうもありがとうございます。客席は大入り満員。
第3回も映像ソフトになるかもしれないのであまり詳しくは書かないが、優勝者は和田ラヂヲさんでした。おめでとうございます。僕は見ル野栄司さんに初戦敗退。大阪まで行って最初に負けるとやはり悔しい。今回はカラスヤサトシさんと初めてお会いしたわけだが、ステージ上のカラスヤさんはマンガのキャラのイメージとはずいぶん違う押しの強い芸風でおかしかった。
楽屋の豪華な色紙群。
そして関係者ウチアゲの集合写真。
当日会場においでいただいた皆さん、何日も前から準備してくれたスタッフの方々に多謝。その夜は関西在住の田中啓文さんや北野勇作さん、ゲントウキの田中潤さんや元メンバーの伊藤健太さんなども交えて結局朝まで飲み続け。
翌日は会場近くでタコ焼きを食べたあと、江口寿史さん、イーストプレスの堅田さんと一緒に、ちょうど中之島の国立国際美術館で開催されていた横尾忠則全ポスター展を鑑賞。ただただ圧倒されるも、トレペを使った版下の色指定のやり方を見たら自分たちがやっていることと作業的には同じだったので(あたりまえですね)かすかな親近感も覚える。
お二人とはそこで別れ僕はお隣の市立科学館で全天周映像『Hayabusa Back to the earth』を観て、學天則に挨拶して、筑前橋のカレー屋さんでカツカレー食べて帰ってきました。タコ焼きもカレーも美味しかった。
2010年9月13日月曜日
とりから往復書簡vol.3
3巻目の内容をキーワードにてご紹介すると、SF大会、30周年、流血、大森望、ヤラセ取材、フェチ、カメオ出演、漫画家大喜利、阿佐ヶ谷・下北沢時代、非実在条例、アシスタント……とまたまた盛りだくさん(敬称略)。そして以前の日記でご紹介したようにTwitter上でのリレー最終回で幕を締めます。
『とりから』はスケジュールや無茶振りへのリアクションは確かに大変なのだが、それ以上に描くのがとても楽しい連載でした。どの仕事でも描き出すまでが気分的にしんどくてなかなか始められないんですが『とりから』はネームからペン入れまでいつも楽しかった。
今回も書店配布の描き下ろしペーパー特典があります。特典ペーパーをつけるかどうかは各書店の判断にお任せするというシステムなので、こちらで書店名を事前にお知らせすることが出来ません。
ただ問い合わせが多かったようなので、徳間書店販売部調べで「ペーパー付を公表可」と現時点でご連絡いただいた書店さんを以下に発表させていただきます。ただし、ここに挙げた書店さん以外にも、ペーパーを配布している書店さんは多数あるようなので、最終的には個々にお近くのマンガに強い書店さんにお問い合わせいただければ幸いです(なお特典ペーパーは数に限りがありますので、品切れの際はご容赦ください)。
ダイセイコーBOOKS南浦和店(埼玉県さいたま市)
啓文堂書店府中店(東京都府中市)
K-BOOKS秋葉原新館(東京都千代田区)
COMIC ZIN 秋葉原店(東京都千代田区)
COMIC ZIN 新宿店(東京都新宿区)
まんが王八王子店(東京都八王子市)
まんが王倶楽部(東京都八王子市・通信販売でもペーパー付けます)
芳林堂書店コミックプラザ(東京都豊島区)
TSUTAYA馬事公苑店(東京都世田谷区)
ブックストア談京都店(京都府)
ブックファーストコミックランド梅田店(大阪府)
南海ブックス(徳島県徳島市)
ジュンク堂書店那覇店(沖縄県)
喜久屋書店全店(一部店舗を除く)
明屋書店全店
On Sale! "TORIKARA CORRESPONDENCE" vol.3 (Manga)
Author: TORI MIKI & NAWOKI KARASAWA
Publisher: Tokuma Shoten (Sep. 13, 2010)
ISBN-10: 4199501991 ISBN-13: 978-4199501999