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2011年9月1日木曜日

僕らの漫画

iPad/iPhone用のアプリ「僕らの漫画」に読み切り作品「Mighty TOPIO」で参加しました。600円。収益は東日本大震災の義捐金として寄付されます。アプリとしてはちょっと高いと思うかもしれませんが、購入すると第2弾・第3弾のマンガも無償アップデートで読めます。

参加マンガ家は、第1弾が、手原和憲、三宅乱丈、ねむようこ、ヤマシタトモコ、国樹由香、そらあすか、信濃川日出雄、とり・みき。第2・3弾掲載予定が、麻生みこと、井荻寿一、石田敦子、磯谷友紀、板倉梓、今井哲也、えすとえむ、喜国雅彦、小玉ユキ、さそうあきら、進藤ウニ、belne、村上たかし、ヤマザキマリ、ルノアール兄弟、和田フミエ。


ダウンロードの方法は「僕らの漫画」のここを参照。また右の「僕らの漫画」ロゴマークをクリックすると直接iTunesのプレビューページに飛べます。ipad/iPhone以外の電子出版は検討中、年末をメドに紙媒体での販売も計画中です。

滝口順平さん

8/29、滝口順平さんが亡くなられた。享年80。

TV放送黎明期、というよりラジオ時代からの大ベテラン。第一世代の声優さんは、ラジオの放送劇団(昔は放送局が劇団を持っていたのです)出身の方と新劇出身の方に大別されるが、滝口さんはTBSの放送劇団のご出身。

TV放送におけるアニメではない実写外画の吹替番組第1号は、KRT(現TBS)で1956年4月放映開始の子供向け西部劇『カウボーイ・Gメン』。主役のパット・ギャラガー(ラッセル・ハイデン)の声を生放送で担当したのが滝口氏だった。


といっても最初期の生放送吹替は1人から2,3人で男女関係なく何役もこなす、いってみれば活動写真弁士スタイルに近いもの。『カウボーイ・Gメン』では、滝口氏以外には相方のクロケット(ジャッキー・クーガン)を上田恵司氏が担当したとの資料もあるが、もちろん生放送なので音源は一切残っていない(※)。

文字通りの先駆者だったわけだが、それから亡くなる直前まで、ずっと現役第一線、しかも晩年もゴールデン枠のナレーションで活躍されたわけで、すごいとしかいいようがない。担当したアニメキャラは数知れず。


僕が滝口さんのお声を滝口さんとして最初に認識したのはNHKの人形劇「ひょっこりひょうたん島」(1964年放映開始)のライオン君だったと思う。外画では言葉は悪いが「デブ専」で、恰幅がよくコメディセンスのある役にはよく抜擢された。とくにゲルト・フレーベなどは絶品だった。

残念ながら直接お話をうかがう機会はなかったが、ベテラン諸氏へのインタビューで必ず名前が挙がるのが滝口氏だった。本番収録中、真顔で台本やリハ時にはないアドリブのギャグをあのお声で飛ばすので、吹いてしまう被害者続出。当時はリールの途中でNGを出すとまた最初から録音し直すはめになるので大迷惑である。しかし、なにせ大ベテランの悪戯なので出演者一同は文句も言えなかったという(反面、若手のアドリブには厳しかったとも)。お人柄が偲ばれるエピソードである。

ご冥福をお祈りいたします。


※63年に再放送されたときはハイデンを大平透、クーガンを藤岡琢也が担当した。

第4回ギャグ漫画家大喜利バトル

8/26、第4回ギャグ漫画家大喜利バトル@なかのZERO小ホール。



今年は出ないので本当に気が楽だ(過去2回は前夜に既にえずいてた)。それにしてもこのキャパの客席が満員御礼になるようなビッグイベントになったのだなあ、と感慨ひとしお。おおひなたごうの頑張りには頭が下がる。




今回エントリーしたのは、おおひなたごう、カラスヤサトシ、西原理恵子、島本和彦、しりあがり寿、ダ・ヴィンチ・恐山、東村アキコ、村上たかし、そしてディフェンディングチャンピオンの和田ラヂヲ。加えてスペシャルマッチは世界の浦沢直樹と寺田克也、司会が千葉山貴公、審査員が、手塚るみ子、奥村勝彦
コミックビーム編集長、吉田豪という豪華メンバー。



今回も皆ハイレベルな戦いで、気が楽だとかいってたら観ているだけで胃が痛くなった。そして優勝は(マンガ家としては)デビュー一週間たらずの謎の覆面つぶやき職人・ダ・ヴィンチ・恐山氏という意外な結果に。でも、これで観ている人には本当にガチンコ勝負だということが伝わったと思う。恐山氏の解答は本当に面白かった。




ウチアゲでは、以上のメンバーに加え、過去の出場者や友人マンガ家・編集者らが一同に会し、大マンガ家宴会の様相に。店が火事にでもなってみんな焼け死んだら、確実に雑誌が2,3誌つぶれそうな業界密度だった。出版社の枠を飛び越えた作家どうしの交流はふだんはなかなか機会がないので、僕も色んな方と話が出来て楽しゅうございました。ちなみにスタート時の我がテーブルは寺田克也、西原理恵子、羽海野チカ、よしながふみ、吉田豪(あとから東村アキコ、八巻さん@小学館も)というメンツ。なのに話題はなぜか某スタッフの男女関係に終始……。