2010年2月28日日曜日
文藝別冊/加藤和彦と映画秘宝に
2010年2月17日水曜日
浅倉久志さん
翻訳家の浅倉久志さんが亡くなられた。
僕も含めたSFファンが「浅倉久志訳なら、まずまちがいなく面白い」と絶大な信頼を置いていた翻訳家だった。A・E・ヴァン・ヴォークト、ハリイ・ハリスン、ポール・アンダースン、マイケル・クライトン、ロジャー・ゼラズニイ、コードウェイナー・スミス、ジェイムズ・ティプトリー・Jr.、ウィリアム・ギブソン、トマス・M・ディッシュ、ジョン・ヴァーリィ、R・A・ラファティ、テッド・チャン……そして別格でフィリップ・K・ディックとカート・ヴォネガットのほとんどの作品を、僕らは浅倉久志訳で読んだ。
個人的にはSF大会でご挨拶する程度で、ちゃんとしたお話をさせていただいたことはなかったが、僕の大部分のSF分(鉄分の分です)と、そしてギャグ分の何割かもまた浅倉久志の訳文で出来上がっている。『ユーモア・スケッチ傑作展』(早川書房)という浅倉さんの編んだアンソロジーが好きだった。
拙作『SF大将』(ハヤカワ文庫)の元ネタにも、当然、浅倉久志訳の作品がたくさん入っている。あの中ではJ・G・バラードの『溺れた巨人』の評判がとくによかったのだけれど、その翻訳者である大谷圭二というペンネームも実は浅倉さんの変名(というか、こちらがご本名に近いのだけど)だ。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
R.I.P. Hisashi Asakura(1930-2010) who was a great translator in the field of Science Fiction. He translated many works of Kurt Vonnegut and Philip Kindred Dick.
2010年2月8日月曜日
週刊少年チャンピオン40th
2009年に40周年を迎えた週刊少年チャンピオンが「名作読み切りシリーズ」として一年間続けてきた企画をまとめたもの。拙作「クルクルくりん featuring るんるんカンパニー」も所収されています。他の収録作品についてはComic Natalieのここをご参照ください。
久しぶりのチャンピオンということで緊張して描いたセルフリメイクでした。こういう企画で旧作を再び描くのは色々と複雑な想いもあるのだけど、当時応援してくれたファンの方々への恩返しの気持ちで。しかし、そのためには単なるノスタルジーでなく、今の若い読者も笑える現役の作品になっていないといけないと思ったのでプレッシャーは大きかったのです。幸い漏れ伝わってきている情報(笑)を総合するとわりと好評だったようなので、ほっとしているところです。
さて昨日はワンフェスだったのだけど、おなじみ張り子とロケット屋さんが『とりから往復書簡』の謎のアシスタントを作ってくださいました。僕は行けませんでしたが、手配の隠密によって写真が届いたので掲載。
On Sale! "Shonen Champion 40th" (Manga Anthology) concluding TORI MIKI's "Kurukuru Kurin featuring Runrun Company"
Publisher: Akita shoten (Feb. 8, 2010)
ISBN-10: 425310200X
ISBN-13: 978-4253102001