since2008. 2017年からはtorimiki.comにUPしたBLOG, NEW RELEASE & BAND情報を時間差で時系列順にアーカイヴしています

2013年12月31日火曜日

そしていつもの忘年会

今年はイカとあまちゃんでした。皆さま一年間お世話になりました。
撮影ははまちゅうさん

2013年12月28日土曜日

親父衆忘年会

一字違いのマンガ家
12月27日「ジャンプ改」で連載されている『親父衆』の忘年会に参加。

こちらも大友克洋さん、寺田克也さん、吉田戦車さんのレギュラーはじめ、谷口ジローさん、諸星大二郎さん、浦沢直樹さん、唐沢なをきさん、泉晴紀さん、ヤマザキマリさん、山田参助さん、上條敦士さん、松本大洋さん……全員は書ききれませんがすごいメンツです。
 

二次会ではカラオケに。みんな、なんでマンガ家やってるんだというくらい歌が巧い。

なかでも山田参助さんは選曲も歌唱も別格で絶品でした。あのお声で水原弘や三橋美智也や坂本九が聴けるとは……耳福な会でした。

2013年12月18日水曜日

新潮45で『プリニウス』連載開始

12月18日発売の「新潮45」新年号で、いよいよヤマザキマリさんとの合作『プリニウス』スタートします。桜島と西郷さんではありません。ヴェスヴィオと大プリニウスです。
古代ローマに関しては、もうヤマザキマリさんは第一人者なので、ガレー船に乗った気で安心しています。

単に古代ローマの話というだけではなく 古来より地震や噴火の多いイタリアは、災害国日本との共通点が幾つもあります。また、ローマ海軍提督としてよりは、後代までヨーロッパの知識人に引用された『博物誌』を著した博物学者として名高いプリニウスは、僕の中では小松左京さんや荒俣宏さんにも重なる興味深いキャラクターです。そういう日本と古代ローマのアナロジーについても描いていければと思っています(このことはトリイカ!「スペクタクルな肩すかし」にもちょっと書きました)。

合作のやり方についてよく尋ねられますが、もともと僕は合作の多いマンガ家です。おおひなたごうさんとは交替で時事ネタ4コマを、京極夏彦さんとは2ページずつリレー方式で、ゆうきまさみさんとの『土曜ワイド殺人事件』はアイデア二人→ラフ僕→下絵ゆうきさん→ペン入れ僕というハイブリッド方式で(お互いが付け足したことに文句はいわないという了解)、唐沢なをきさんとの『とりから往復書簡』は、その名の通り往復書簡形式で……というふうに、やりかたはそれぞれで違っていますが。
 
『プリニウス』は、始まったばかりの作品ですから、いまの段階でメイキングをあれこれネタバラシするつもりはありません。今回はお話作りも作画も二人でやっていますので、 作品を見て「ああこの絵は」「このギャグは」と読み手のほうで色々想像してお楽しみ下さい。基本的には本編監督:ヤマザキマリ、特技監督:とり・みきという感じですが、越境もあります。

それにしても、ゆうきまさみさんとの『土ワイ』でも思ったことですが、合作というのは実は二人以外の絵が入ると合作の意味が減少するので、単独の作品よりもアシさんが使えないというジレンマがあります。手間が半分になったりはしないのです。今回もペン入れは100%二人きりで細部まで描いております。

『土ワイ』の頃は、締切間際に編集者がナマ原稿を直接運んで作画していたので、担当さんは死にそうになってました。たかだか10年前の話ですが、合作相手が遠い異国にいるのに、データのやりとりで作画が出来る現在とは隔世の感があります。 

なお、同じ号には担当編集氏による取材旅行記も写真入りで載っています。うちあわせてもいないのにヤマザキさんも僕もおそろいっぽいボーダーのシャツで写っていて「フルムーン旅行か!」と突っこまれておりました。こちらもお楽しみに。

2013年12月17日火曜日

おすすめ文庫王国2014

おすすめ文庫王国2014 (本の雑誌増刊)
本の雑誌社より「おすすめ文庫王国2014」発売中。とり・みきは今年も『SF大将』番外編を描いてます。

ネタは2年連続チャイナ・ミエヴィルで『クラーケン』。巨大ダイオウイカが盗まれた話となれば、「トリイカ!」を連載している私としては描かざるをえないでしょう。

2013年12月16日月曜日

憂歌団LIVE

埋め込み画像への固定リンク12月16日『憂歌団からの便り。〜島田和夫祭り〜』東京公演@赤坂BLITZに行ってきました。

本当に久しぶりだが、しかしいつも通りの心地よい時間でした。帰ってすぐギター弾きたくなった。

左は物販のTシャツ、背面デザインを見て即決で購入決定。

2013年12月8日日曜日

大友さん紫綬褒章パーティ

写真: 大友さん紫綬褒章パーティ
12月8日、大友克洋さんの紫綬褒章受章謝恩パーティに行ってまいりました。写真はかなり珍しいスーツ姿の寺田克也さんによるご挨拶。

埋め込み画像への固定リンク
会場に寄席描きボードが置いてあったのだが、なにしろアニメ界・マンガ界の蒼々たるお歴々が大勢いらしていて、なかなか描きづらい。ご覧のように端っこから埋まる。

『祈りと署名』と座二郎展

森泉岳土さん『祈りと署名』届く。今年のマンガのすばらしい成果の1つだと思います。マンガの領域がまた拡大した感。作品を活かす吉岡秀典さんのブックデザインもまたよい仕事。試し読みはこちら。 

そして12月7日には、同じくマンガの領域を拡大する地下鉄マンガ家・座二郎さんの原画展のオープニング・パーティに行って来ました。独特の技法で描かれ(作られ?)ているお二人の作品が「マンガ」として認知され消費されていること、まだまだ日本の出版界も棄てたもんじゃない。

2013年12月3日火曜日

青山純さん

早くから活躍されていたのでほぼ同い年だとは思わなかった。もっと年上の方だと思っていました。伊藤広規さんとのリズム隊コンビは最強でした。今夜は達郎さんや美潮さんや……数多くの青山純さん参加の曲を聴いて仕事します。

2013年11月24日日曜日

法事

11月24日、父親の満中陰法要で帰省。

写真はお寺にあった井上雄彦さん描く親鸞(と思う)

2013年11月23日土曜日

達郎さんLIVE

11月23日、山下達郎全国ライブツアー『PERFORMANCE 2013』@NHKホールに行ってまいりました。いつもすばらしいけれども、今宵のはとくに上質のパフォーマンスだったのではないでしょうか。会場の雰囲気もよかったし。何ヵ所かで泣きそうになりましたよ。

さて、今回もとり・みきは幾つかのツアーグッズのイラストを担当しております。終了後のご挨拶でまりやさんから開口一番「とりさん、カレンダーが売れまくってるわよ!」といわれ、恐縮かつ一安心。ツイッターの反応では、売り切れで買えなかった方も多かった模様。

2013年11月19日火曜日

諸星大二郎展

11月19日、池袋西武・諸星大二郎原画展、たまたまモロ先生と大友克洋さんがいらして、お二人のコメンタリー付きで鑑賞するという僥倖に。大友さんの感想はむずかしいことはおっしゃらず「鳥と魚が多いね」など、シンプルなんだけど、それが鋭い指摘にもなっていて楽しい。

しかし諸星さんの昔の原稿は保存状態が抜群にいい。ナマ『生物都市』が見られて感動。あと、ネガ反転の絵も印刷処理ではなく手描きでベタにホワイトで描かれていて驚愕。

2013年11月18日月曜日

とりマリ in Bar Band Night vol.7

11月17日、恒例7回目を数える下北沢Bar Band Night に、今年は世界放浪のマンガ家でマルチリンガルのヤマザキマリさんをゲストヴォーカルに迎え、とりマリ(とり・みき+ヤマザキマリ)&エゴサーチャーズ(葛岡みち+伊藤健太+サンコンjr. )として参加しました。
しかし、内輪褒めかもしれないが、もともと音楽一家の出自とはいえ、ヤマザキさんの歌声は格好いい。計4か国語で歌われたボサノバ・ナンバーは会場を魅了していました。そしてエゴサーチャーズは巧すぎだ。
ヴォーカルは水を得た魚のようだがギターの人は一杯いっぱい感がよく出ていますね。※写真撮影はいずれも原田隆司さん
他のバンドもすばらしかった。ご来場いただいた方々に感謝です。

2013年11月15日金曜日

吾妻×小田嶋アル中対談

11月15日「新潮45」用の対談に、仕掛け人の一人として同席しました。ちなみにこの部屋は新潮社の缶詰……執筆室なのだが、夜になると某文豪の幽霊が出るというもっぱらの噂。

吾妻さんとは今年も『アル中病棟 失踪日記2』 を作る際にお会いしていましたが、小田嶋さんとはほぼ四半世紀ぶり。当時二人とも連載コラムを持っていた徳間書店の「SFアドベンチャー」という雑誌の対談企画でお会いして以来です。

といっても小田嶋さんはほとんどご記憶になかったそう。僕も対談の内容は忘れちゃいました。現在はまた日経ビジネスオンラインや「新潮45」でご一緒しているわけですが、その間も、こちらは一方的に愛読者でありました。小田嶋さんはレッズサポで、僕はFC東京を応援してますけどね。
 

2013年10月28日月曜日

マニタ書房一周年

マニタ書房一周年おめでとうございます。写真は店主のとみさわ昭仁さん。

2013年10月20日日曜日

消滅-Vanishing Point-

読売新聞朝刊で本日10月20日から始まった恩田陸さんの連載小説『消滅-Vanishing Point-』の挿絵をとり・みきが担当することになりました。WEB上の読売プレミアムでも同時進行です。こちらではイラストが毎回カラーでご覧になれます。

2013年9月29日日曜日

ゲントウキ10周年記念LIVE

9月29日。下北沢440。


10周年おめでとうございます。田中さんは気管支炎で喉を痛めたということでちょっとつらそうでしたが。ゲントウキの曲はホントにどれも大好きです。写真はウチアゲ時のもの。あの方やあの方が。

2013年9月26日木曜日

月影のナポリ

日経BOL「とり・みきのトリイカ!」→出来すぎのナポリタン


歌でも有名なサンタルチアから撮ったヴェスビオに昇る月。ナポリ最終日はちょうど満月でした。


2013年9月17日火曜日

五輪決定

日経BOL、今回は五輪招致のプレゼンテーションを見ていて思ったことなど→いや、勝ったのは我々ではない。



遺跡めぐり

のバスは走る。

というわけで、ヤマザキマリさんとの合作連載のための取材で、またまたイタリアに来ております。ナポリを拠点に近郊の遺跡を回っています。上の写真はナポリとポンペイの間にあり、ヴェスビオの噴火で火砕流に飲み込まれたエルコラーノの遺跡。

下はそのお風呂屋さんの床のタイル。イカが。


2013年8月27日火曜日

とりマリの当事者対談

日経BOLでヤマザキマリさんとの対談「とりマリの当事者対談」が始まりました。

といっても実際に対談が行われたのはこの春のことでしたが。回を追うごとに色々と問題発言が飛び出す予定です。戦々恐々。炎上必至。お楽しみに。

2013年6月20日木曜日

坊主が屏風に上手に絵を描いた

日経BOL「とり・みきのトリイカ!」更新しました。京都国際マンガミュージアム「寺田克也ここ10年展」に行ったときのこと。→京都迷います

2013年5月31日金曜日

小松左京『日本沈没』展-未来へのヴィジョン-

明治大学米沢嘉博記念図書館では6/7から「小松左京『日本沈没-未来へのヴィジョン-展」を開催します。 

会場:米沢嘉博記念図書館1階
期間:2013年6月7日(金)10月6日(日) 
休館:毎週火・水・木曜(ただし祝日は開館)夏季休暇8月24日/25日
主催:日本SF作家クラブ・明治大学米沢嘉博記念図書館
協力:株式会社イオ、株式会社寿限無
問合わせ:米沢嘉博記念図書館 101-8301東京都千代田区猿楽町1-7-1 TEL/03-3296-4554

7月20日(土)にはとり・みきによるトークイベント「小松左京とマンガとわたし」があります。16時から。

2013年5月19日日曜日

諸星大二郎☆原画展

5月18日、諸星大二郎さんの原画展に行ってきましたが「普通の原稿用紙に普通の水彩」の表現力に圧倒されました。カラー原稿はもはやデジタルでないと描けない体になってしまっている身には、よけいに……。

会場では高橋葉介さん、伊藤潤二さん、飯田耕一郎さんにもご挨拶。諸星先生にはTシャツにサインをいただきましたよ。

2013年5月9日木曜日

背番号3のショータイム

日経BOL「とり・みきのトリイカ!」更新です。ミスターとゴジラの栄誉賞について→背番号3のショータイム

2013年5月2日木曜日

煙は左か、右からか

日経BOL連載コラム「とり・みきのトリイカ!」マンガの進行方向について語りました。→煙は左か、右からか

2013年4月30日火曜日

イルカの学校

4月20日にイルカの学校で開いた〝とり・みきの「マンガを描いてみよう!」〟の全作品を講評とともにUPしました。僕の描いた最初のコマから参加者がリレー方式で1コマずつ描き足していったものです。

2013年3月11日月曜日

311

3月11日です。とり・みきのトリイカ!でも2年前のあの日のことを書きました→不謹慎なマンガ家は何をなすべきか

ニゲルカ企画イベント

3月7日は下北沢440で行われたライヴ・イベント『現れ出でたるニゲルカ企画イベント第一弾!』に行ってきました。友人のアマデューサー、鎌田さんの企画イベントだったのだが、大変楽しかった。

ニゲルカはマンガ家・山本直樹と葛岡みちとmaruseによるゲルニカのコピー・ユニット。ゲルニカ大好きでコピーしようという人がすぐ近くに3人もいた、という時点で奇跡です。脇のお二人は本職ミュージシャンですが、山本直樹が実はかなり歌が巧いということを再確認。シャウトばかりしてるようで音もリズムも外さない。

高遠彩子をゲストヴォーカルに迎えたGiulietta Machine=江藤直子(Vo Kyd) 大津真(G) 藤井信雄(Ds) 西村雄介(B) は、ポップなミニマル・ミュージックというのがいちばん近いのかどうか……とにかくジャンル名でくくれない不思議なバンド。江藤さんと大津さんはテニス仲間です。大津さんは南米民族音楽に造詣が深いので、たまにボサノバのことなど教えてもらっていますが、ツイッターでは頭のおかしいことしかつぶやいていません。ゲストの高遠さんは病みあがりということでちょっと心配してましたが、全然そういう風には見えなかった。

フ・タウタフは小川美潮、葛岡みち、渡部沙智子による女声コーラスグループ。とにかく戦慄するほどの超絶技巧のハーモニーを、しかも面白おかしく聴かせてくれる。超絶なのは女声3人だけでなく、リズム隊=吉森信(P) 大川俊司(B) 小林武文(Ds)もすごかったー。とにかくどれでもいいからライヴ音源を聴いてみてくださいませ。ちなみに美潮さんと僕とは誕生日が一緒です。
 

写真はいじりすぎて誰だかわからないことになっている山本直樹。

2013年3月4日月曜日

青春の怒りとカネ

前回の「とりみきのトリイカ!」のエントリー「青春の怒りとカネ」(ちなみに毎回のタイトルは編集部がつけております)だが、書いたほうも驚くくらいの反響があった。

こういうのは分母が大きければ大きいほど、誤読や反対意見もまた増えるものだが、反応を見ると、こちらが危惧していたよりずっと多くの方に真意が伝わっているようで、それにもまた少しく驚いている最中だ。

だが日経BOLの更新時刻はパンクチュアルで締切厳守なので、間に合わせるためちょっと書き足りなかったこともある。誤解をさらに少なくする意味でもここで少し補足しておこう。

そもそも、ヤマザキマリさんの100万円発言だが、番組を見ずにWEB上のスレタイだけ見て、あたかも彼女が「58億円も稼いだ映画なのに100万円とは少なすぎる。理不尽だ」と言ったかのように思われているようなのが、こちらの義憤のスタートだった。

彼女の発言内容をちゃんと追えば、その真意が


●(テルマエに限らず)映画がいくら稼ごうが、原作料は事前に、多くの場合、固定額で決められている。そういう出版社との契約になっている。


●だが、世間の人はそう思ってはいないので、映画のヒットで家族まであらぬ金銭面の誤解をされて困っている


という「世間の誤解を正す」点にあったことがわかる。

映画というのはかなりリスキーなビジネスなので、大コケになることも制作費を回収できないこともある。その場合、100万円(映画ごとに違うでしょうが)という固定額は、原作者にとっては、逆にある一定の保証になるケースもあるわけだ。

だが、テレビというのはテロップなどで耳目を引く言葉だけ強調したり、発言を編集したりするので、誤解を正すはずの発言が、今度は新たな別の誤解を蔓延させるはめになってしまった。

つまり、スレッドやツイートの反応を見ていると、ヤマザキさんを支持するファンの書き込みも「100万円は少なすぎる。○○はもっと払うべき(○○は出版社や映画制作者のテレビ局)」という論調が多くなってしまった。これはこれでヤマザキさんのいいたいことと、少しずれてきてしまっている。


そういう契約になっている以上、金額そのものに不満があるわけではないのだ。ただし
彼女は

●こうした映像化や、契約額の決定権は出版社側に委ねられているが、過去の慣例ばかり強調され、作者に対してあまりにも説明不足である。

ことには疑問を呈している。日本では編集=出版社の人間が作家の代理人的立場も兼ねる場合が多いが、本来この二つの立場は利益の方向が相反するもの(注:「敵対」ではない)で、それを同時に一者が担ってしまっているために様々な齟齬や問題や誤解が生じている。

この件に、僕は自分の体験に照らし合わせたシンパシーを感じ、四半世紀前の自分のケースを得にもならないのに披露した、というわけだ。もちろん僕のケースはヤマザキさんのケースと同じではない(だろう)ことには、留意されたい。

この二つの主張がごっちゃになってあらぬ誤解を生んでいるように、僕には見える。作者自身が炎上を番組のせいにしたり、自分の出演を弁解していないのはまことに潔いが、率直にいって彼女が出演した番組は、お笑いが主目的であり、こうしたデリケートな問題を提起するのには、あまり向いてなかった、と思う。

編集のマンガ家に対する幻想(=教え子やパートナー的な愛)が強すぎても、マンガ家の編集者に対する幻想(=信頼)が強すぎても、結局は両者とも傷つき不幸になる。幻想とは、もう少し具体的にいえば「話さなくてもそういうもんなんだからわかってよ、という思い込み」だ。

本文にも書いたが、テルマエの担当氏は、編集者として、僕も含めて現在も多くのマンガ家から信頼されている好人物である(それはヤマザキさんも同じで、試しに今月号のパピルスに彼女が書いたエッセイを読んでみるといい)。だから今回の騒ぎが誤った方向に拡散するのはとても哀しい。

長年の日本の出版社の慣習から、マンガ家の代理人的立場をも兼任してきた編集側は、悪意や搾取どころか、自分達は「マンガ家のために」と思いこんでやっている部分も多いと思う。だから今回のようなことがあると「なぜ」「裏切られた」と感じるかもしれない。当事者じゃなくとも、同業者は編集サイドに加担したくなるかもしれない。

しかし、現実には、多くのマンガ家が同じ問題で同じような精神的苦痛を感じていたことが、僕のコラムやヤマザキさんのツイートの、同業者によるリツイートや同意表明の多さでわかる。僕にしても想像していた以上の数だった。マンガ家は編集とは本来マンガの作品作りのことだけを話し合いたいのだ。 


それがお互いになかなか理解されないことが、さらに哀しさを増す結果になっているし、そこに、この問題の根深さとむずかしさがある。そしてそれは、けっして特定の出版社に限った話ではないのだ。

凧絵描き

週末は渋谷のしりあがり寿さんの事務所にて、3月10日に岩手・陸前高田で行われる復興ボランティアイベント 「復興の風 気仙天旗祈願祭」のための凧絵描き。


吉田戦車、寺田克也、とり・みき、鈴木みそ、市川ラク、おくやまゆかが集いました(三宅乱丈、竹谷州史も地元にてお絵描き参可)。

2013年2月28日木曜日

小山力也さんとてらそままさきさん

「映画秘宝」4月号で小山力也さんとてらそままさきさんに『タワーリング・インフェルノ』BSジャパン新録版のお話をうかがっています。

収録中のスタジオにもお邪魔してきましたが、元がオールスターの映画は吹替もオールスターでゴージャスでした。バーテン役の牛山茂さんがいい味だしてましたね。今回の新録は最初のフジテレビ版と同じ飯嶋永昭氏の翻訳台本を使っているのですが、最終的な台詞は細かく変わっています。

隕石

……が落っこっちゃいましたが、日経ビジネスオンラインで連載中の「とり・みきのトリイカ!」でも隕石のエントリーを書いたばかりだったので驚きました→文字通り星が降る夜に

ビックリしたので、また隕石で新エントリー→ギャグマンガ化するポストモダン

本の雑誌 大森望特集

本の雑誌3月号「大森望について私が把握しているたった二つの事柄」というマンガを描いています。

マンガではそっけないけど、大森さんはホントは『遠くへいきたい』北米版に尽力していただいた恩人です。