since2008. 2017年からはtorimiki.comにUPしたBLOG, NEW RELEASE & BAND情報を時間差で時系列順にアーカイヴしています

2021年7月30日金曜日

「日本短編漫画傑作集」6巻にとり・みき『わが良き狼』(原作:筒井康隆)が収録

発売前に色々物議をかもし「少年 青年漫画編」があとからつけ加えられた(※ただし、とりに届いた所収依頼の企画書には最初からそう記されていました)「日本短編漫画傑作集」全6巻(小学館)がまとめて発売になりました。

収録作は、他の巻も含めどれもすばらしい作品ばかりで、その中に選んでもらった江口寿史さんに感謝致します。なお、いわずもがなではありますが、とりの収録作『わが良き狼』は筒井康隆さんの同名小説のマンガ化です。

選者は全員マンガのエキスパートとして個人的にも信頼を置いている方達ばかりですが、巷間指摘が多かったように「女性選者が選ぶ少年/青年漫画」というアプローチもほしかったところではあります。選んでもらっていうのもなんですが。また、これはデザイン周りも考慮しての決定だとは思いますが、原作付きマンガは原作者の名前も出して欲しかった。筒井さんに申し訳ない。

あと、21世紀になって以降にデビューした方のよい短編を私はまとめて読んでみたかったですが(6巻目の作家たちがいちばん若いというのでは、あまりに年寄りばっかり)これはまだ各出版社の縛りが強くてまとめられなかったのか、選者任せにしたらそうなってしまっただけなのか。現在リアルタイムで活躍しているマンガ家に繋げる視点があると、もっと若い読者の関心を得られたと思うのですけど。

と立場をわきまえずアレコレいうておりますが、短編読み切りマンガが雑誌上ではめったに見られなくなりつつある現在、その魅力を伝える意義のあるアンソロジーだと思います。多くの方に手にとっていただき、課題は後続の企画に活かしてもらえれば。

とり・みきが語る「洋画吹替」のディープな世界 後編

「歌う放送作家 植竹公和のアカシック・ラジオ」にお邪魔して、とり・みきが語る吹替のあれやこれや......後編は若山弦蔵さんのお話や、お薦め吹替作品などを……。 

写真は収録スタジオのビルの前の歩道。

2021年7月26日月曜日

接種

二回目終了。バッジは日野日出志先生のグッズです。

接種後、会場のすぐ近所にある将門公首塚にお参り。以前は土塀(コンクリだろうけど)で被われてましたが、昨年暮れから改修工事が行われ石碑(墓石?)も一時撤去されていました。現在東京を襲っている災禍はその祟りだとも噂されていましたが、工事は4月下旬に完了していたようです。誰の設計かは知りませんが、ちょっと隈研吾感ある。

2021年7月20日火曜日

五輪

 私がマンガを描くとしばしば現実化するわけですが、まさかPCRネタを五輪絡みで描いていたとは思わなかった(※初出は2018年1月)

2021年7月19日月曜日

『映画秘宝』9月号に若山弦蔵さんの追悼記事を寄稿

『映画秘宝』9月号若山弦蔵さんの追悼記事を書きました。

同じページでは青井邦夫さんが主にショーン・コネリーの吹替を中心に的確な寄稿をされています。私の原稿は氏のキャリアのトータル的な内容になっていますが、限られた文字数で吹替に特化して書いているので、人形劇やアニメ、ラジオのパーソナリティのお仕事には触れられませんでした。

ですので、この機会に若山さん関連の書籍を幾つかご紹介しておきたいと思います。

ツイッターで若山弦蔵さんの訃報の扱いの小ささに関して憤っていたら、小田嶋隆さんが同意とともに和田誠さんの時も......」とお名前をあげてらっしゃいました。

和田さんは私のパロディ観の根っこにある人。実は若山さんと和田さんはは82年刊の『映画に乾杯』で対談されています。貴重な裏話満載で吹替に興味のある方は必読ですが、若山さんのお言葉はかなり辛辣です。



続いて『若山弦蔵のバックグラウンドミュージック』。TBSラジオの同名番組の若山さんのお話(の一部)をまとめたものです。2002年刊。以前は同番組のサイトがあり、2002年以降のお話はそこにまとめられていて吹替関係の思い出話も多かったのですが、現在では読めなくなっているようです。

関連本その③は 松永良平さんの対談集『20世紀グレーテスト・ヒッツ』(2007年音楽出版社)。1999年に行われた松永さんと大江田信さんによる若山さんのインタビューが収録されており、とくにDJのお仕事、音楽のご趣味について多く語られています。

  

最後は何度かご紹介している『とり・みきの映画吹替王』2004年洋泉社。ここでお話をうかがった方々の半数近くの方が既に鬼籍に入られました。他の方のインタビューはCSの番組やDVDの宣伝企画やブックレット等がベースになっていますが、若山さんはこの本のために新たにお話をうかがいました。

※ご紹介した本はすべて絶版で電書化もされておりません。

2021年7月16日金曜日

とり・みきが語る「洋画吹替」のディープな世界 前編

「歌う放送作家 植竹公和のアカシック・ラジオ」にお招きいただき、短時間でかいつまんで吹替の歴史を語ってまいりました(前編)


聴き返したらかいつまみすぎて若干ディテールが曖昧になってますが、そこは太く鷹揚に。

2021年7月9日金曜日

『プリニウス 11巻』刊行記念トークショーアーカイブ動画視聴販売開始

『プリニウス 11巻』刊行記念/ヤマザキマリ×とり・みき「プリニウスはいかにして博物学者となりしか」の【アーカイブ動画視聴】が販売開始されました。7月9日〜7月23日の期間限定です。

※販売終了しております

2021年7月8日木曜日

フリースタイル48

フリースタイル48発売されました。特集は「短編マンガの秘かな愉しみ」。小学館から発売の短編漫画集に呼応した企画と思いますが、こちらは女性選者、女性作家の作品も多く、補完した形になっている感。選ばれている作品はいずれも納得の珠玉のタイトルばかりです。

とり・みきはいつもように「Anywhere but Here」(遠くへいきたい)を2篇描いています。

『プリニウス』第11(Ⅺ)巻が発売されました

 ヤマザキマリ+とり・みき『プリニウス』第11巻が発売&配信開始されました。

コモ湖で幼年期を送ったプリニウスがローマに入城し恋に破れゲルマニアの戦地に赴くヤング・プリニウス篇(仮称)です。装幀はいつものようにセキネシンイチ制作室。

2021年7月4日日曜日

SL人吉

1年前に流失した球磨川第一橋梁を渡るSL人吉(2010年とり撮影)


以下はちょうど1年前の本日、郷里の球磨人吉地方を襲った「令和2年7月豪雨」の直後に書いた日経新聞の連載です(※有料記事ですが無料登録している方は月10本まで読めると思います)

その①「水害」  その②「肥薩線」

2021年7月1日木曜日

「諸星大二郎デビュー50周年記念トリビュート」に寄稿

 『諸星大二郎 デビュー50周年記念 トリビュート』

全ページ描き下ろしの新作。18名の作家による諸星作品への超豪華トリビュート祭。

【参加作家】萩尾望都 山岸凉子 星野之宣 高橋留美子 江口寿史 浦沢直樹 高橋葉介 藤田和日郎 山田章博 伊藤潤二 寺田克也 古屋兎丸 近藤ようこ とり・みき 唐沢なをき 平野耕太 ヒグチユウコ

【特別参加】吾妻ひでお

【特別掲載】諸星大二郎 描き下ろしマンガ

8月発売予定だそうです。それにしてもえらいメンツの中に混ざってしまいました……