since2008. 2017年からはtorimiki.comにUPしたBLOG, NEW RELEASE & BAND情報を時間差で時系列順にアーカイヴしています
実業之日本社『筒井漫画瀆本』が再編集の上文庫化されます。とり・みき『わが良き狼』収録の『筒井漫画瀆本 壱』は8/6発売。ただいま予約受付中です。カバーイラストはスーパーログさん。
『壱』の他の参加作家は、相原コージ/吾妻ひでお/いしいひさいち/内田春菊/蛭子能収/加藤礼次朗/喜国雅彦/けらえいこ/三条友美/清水ミチコ/しりあがり寿/ふくやまけいこ/まつざきあけみ/南伸坊/矢萩貴子/山浦章(50音順敬称略)。巻末には筒井康隆さん自身が執筆した短編マンガ『アフリカの血』も特別収録されます。
もともと単行本の1巻目には僕は『万延元年のラグビー』を描いて載せてもらったのですけれども、今回は諸事情により収録されず(「え〜なんで!?」と思われてる皆様、僕も同じくそう思っています)『筒井漫画瀆本ふたたび』に描いた『わが良き狼』を文庫版では壱巻目に持ってくることになりました。
まあ、でも『瀆本』と『ふたたび』で続けて2本描かせてもらったのは僕だけだったので光栄至極なことでありました。いずれも素晴らしい描き手がそろう中、一人だけ特別扱いの感なきにしもあらずでしたので、この決定には納得しております。
『万延元年のラグビー』は自分の短編集『ロボ道楽の逆襲』(イースト・プレス)に収録済みで電書化もされておりますので、未読で興味を持たれた方はそちらでお読みいただければ幸いです。
ちなみに実業之日本社のサイトでもAmazon他の紹介でも『我が良き狼』になっていますが、正しいタイトル表記は『わが良き狼』(狼の読みは「ウルフ」)ですのでご注意ください。
「断っておくが筆者はいわゆるタレント吹替をすべて否定するものではない。意外な抜擢の意外な好演に出くわすこともある......要は作品の大事な部分を活かす起用になっているかということだ」
日経夕刊 とり・みき「吹替映画の変遷史」第4回。80年代〜90年代を振り返ります。
7/19 樋口尚文さん責任編集の『フィルムメーカーズ ⑳大林宣彦』(宮帯出版社)が発売されました。
とり・みきは『天国にいちばん近い島』のレビューを担当しております。『時をかける少女』担当は深町君こと現在はニッポン放送重役の高柳良一さん(角川書店編集者当時はとりの担当だったことも)『ねらわれた学園』は手塚眞さん……って、これは出てる奴に依頼したのか!?
お二方はもちろん他の方の作品論も座談会もすべて読み応えがあります。最新作『海辺の映画館』(まだ出来上がっていないのでは……)のレビューまでなぜか載っている。
発売中の「少年チャンピオン50周年記念号」にとり・みきも色紙とコメントを寄稿しております。
「新潮」8月号はいつもより2日早く本日7/5発売です。ヤマザキマリ+とり・みき『プリニウス』は第60回「ケシ」。何巻かに渡って交互に描いてきたプリニウスとネロがコリントスでついに再会します。狂気を帯びた皇帝と冷静な博物学者ほぼ二人きりの大芝居をご堪能ください。ヤマザキさん描く刻々と変わるネロの表情が見所です。
プリニウスとネロが会うのはコリントス中心部にあったアポローン神殿で、遺跡が現存するギリシャ神殿では最も古いものの一つです。といっても残っているのは土台と柱7本だけなので内部の描写は想像(やや盛り気味)ですけど......。
アポローンは芸能の神であり太陽神ヘリオスとも習合されました。音楽を愛し、自分を太陽神と見なした巨大なコロッススを建設中のネロにとっては、まさに自分と一体化した神であり、その神像を背負うことでプリニウスを威圧すべくここを再会の場に選んだのでしょう。しかし、博物学者はロドス島で巨大太陽神の残骸=なれの果てを見てきたばかりだったのです。
7/3付の日経新聞夕刊でとり・みきの「吹替映画の変遷史」(毎週水曜5回連載)が始まりました。テレビ初吹替から現在の劇場日本語版まで、駆け足ですが吹替の通史をおさらいします。
過去に書いたことと重なる部分もあるかと思いますが、こういう「通史」というのは時間を置いて繰り返し書いておくべき(読者の世代が入れ替わるので)と思い、あらためて。駆け足なので人名作品名は多くは入れられませんが、俯瞰して気づいた新見解なども加えてありますのでぜひお読みください。
☞第1回 試行錯誤の時代 テレビが「声」の需要生む
マックス/宮内敦士、イモータン・ジョー/安原義人 フュリオサ/本田貴子によるザ・シネマ新録版『 マッドマックス 怒りのデス・ロード 』無料イベント上映(8/4)にとり・みきも登壇致します。詳しくはオフィシャルサイトをご覧ください。