since2008. 2017年からはtorimiki.comにUPしたBLOG, NEW RELEASE & BAND情報を時間差で時系列順にアーカイヴしています

2021年3月19日金曜日

3/20~4/5 山下達郎 Special Acoustic Live展@名古屋PARCO

各地を巡回してまいりました山下達郎 Special Acoustic Live展、3月20日からは名古屋PARCO西館6Fパルコギャラリーで開催されます。期間は4月5日まで。

とり・みきキャラデザインのグッズも色々、ご当地ステッカーは当然名古屋版が販売されております。題材はただいま取り外されているアレです(部分だけチラ見せ)。


感染拡大防止のためのご注意などもございますので詳しくはこちらのオフィシャルサイトをご確認ください。

映画秘宝5月号に森山周一郎さん追悼記事を書きました

映画秘宝5月号発売。とり・みきによる森山周一郎さん追悼記事が掲載されています。

2021年3月13日土曜日

『ゆうきまさみロングインタビュー』

ちょっと仕事がテンパっていたのでなかなか読み出せなかった「ゆうきまさみロングインタビュー」(訊き手:藤津亮太さん)を、やっと一気読み。

読み応えたっぷりのボリュームで、長いつきあいですが僕も知らないことがたくさん載っていました。友人とはいえ、別のマンガ家さんがどういうアプローチで作品を作っているかを読むのは、自分と似ている点、違う点、すべてが興味深く面白い。

藤津さんの話の引き出し方や、引用カットの的確さなど、構成も行き届いております。ヴォラーレ関さんの装幀もオシャレ。とりの名前も所々で出てまいります。

「旅行に行ったみんなは、エキストラで映画に出ていたりするんですよ。そこで小芝居してる若気の至りの姿とかが映像になって未だに残っているのをDVDとかで見ると『行かなくてよかった』と思ったりもしますね(笑)」という箇所には苦笑。

2021年3月12日金曜日

プリニウス第76話「リウィア」がくらげバンチで公開

ヤマザキマリ+とり・みき『プリニウス』第75話「リウィア」がくらげバンチで無料公開になりました。

ガイウスが目撃する長身の男については、プリニウスの『博物誌』の中で「クラウディウス帝のときアラビアから連れられてきたガッパラという人物は背丈が9ペス1/12もあった」と記されています。おおよそ270cmくらいでしょうか。半人半獣の蜂蜜漬けも同じ時に貢ぎ物として届いたと思われ、なんとなくクラウディウスの怪奇趣味(?)が想像できます。

アントニウス・カストルは記録上もっとも古い個人庭園の持ち主で100歳を越しても健康で研究栽培をしていたと『博物誌』に書かれています。プリニウスの植物学の基礎は解放奴隷の植物学者カストルの庭園で育まれました。

第75話「リウィア」については「新潮」掲載時のこちらのエントリーもご覧ください。

2021年3月6日土曜日

プリニウス第76話「オウィディウス」

新潮」4月号発売されました。ヤマザキマリ+とり・みき『プリニウス』は第76話「オウィディウス」。冒頭からいきなり現れたこの生物はまさかクダ......


蜂蜜漬けの半人半獣を見る誘惑に勝てなかった青年プリニウスはデートの時刻に大幅に遅刻。女心をなかなか理解できない彼は図書館でオウィディウスの詩集『恋の技法』を読んで恋愛テクニックを学ぼうとします。

オウィディウスは帝政ローマ初期の詩人で、その作品は中世まで影響を与えました。『恋の技法』は教訓詩の体裁の恋愛指南書で、一種のマニュアル本といってもそう間違いではないようです。人気詩人はやがてアウグストゥス帝の怒りを買い黒海沿岸に配流されました(プリニウスも博物誌で言及しています)。

というわけで今回はいつの時代も変わらぬ恋に不器用なオタク青年の話です。ちなみにアリストテレスなど先行文献からの引用や伝聞記事の多い『博物誌』にあって、このエジプトから運ばれたという半人半馬をプリニウスは「我々もこの眼で見た」と記しています。