since2008. 2017年からはtorimiki.comにUPしたBLOG, NEW RELEASE & BAND情報を時間差で時系列順にアーカイヴしています

2021年1月31日日曜日

『神々と人間のエジプト神話』

駒澤大学の大城道則先生より『神々と人間のエジプト神話』御恵投いただきました。ちょうど『プリニウス』7〜8巻で一行が旅した地域や、かかわった神々も出てきて、ああこれがもう少し早く出ていたら色々盛り込めたのに......と思ったことでした。

とはいえ、古代エジプトも掘り出すと底なし沼なので『プリニウス』ではあまり深くは触れていません。面白いんですけれども、描く領域を広げすぎると収拾がつかなくなりますので。そういうわけで『プリニウス』のエジプト描写はあえてファンタジィ寄りにしてあります。もともと『博物誌』のアフリカ観も妖しさ満載ですから……

2021年1月30日土曜日

吾妻ひでおさん追悼同人誌

すーぱーがーるカンパニー/あじま書店発行の吾妻ひでおさん追悼同人誌「ななこ・ざ・すーぱーがーる 吾妻ひでお先生追悼 美少女と不条理とSFと 私達は吾妻漫画と共に在る。」が届きました。僕も1pですが寄稿しています。表1は赤井孝美さん、表4は田中圭一さん。

それにしても本のタイトル長すぎではないのか。

2021年1月27日水曜日

1/27 アンソロジー『目をこらせば』発売


松田哲夫さん編のアンソロジー『目をこらせば』(あすなろ書房)が発売されました。収録作品は

 谷口ジロー/久住昌之/孤独のグルメ

 みなもと太郎/ホモホモ7

 とり・みき/愛のさかあがり

 五十嵐大介/マサヨシとバアちゃん

 倉多江美/秋の入り日

 竹宮惠子/ミスターの小鳥

 こうの史代/さんさん録

松田哲夫さん編纂の"家族で楽しむ「まんが発見!」"というアンソロジーシリーズの7巻目になります。今回のテーマは「身のまわりのワンダーランド」。とり・みき『愛のさかあがり』からはイタイ話とオジギビトに関する数回が収録されています。


そういえば「イタイ話」の第1回の前フリは小松左京さんのエピソードから始まっていたのだった(イタイ話でなくなんでもトリップ出来るという例として)。忘れてた。



2021年1月19日火曜日

フィル・スペクター

以前、シンコー・ミュージック『ザ・ビーチ・ボーイズ・コンプリート』(1997年 VANDA編)のために描いた『アルドン荘物語』というマンガをUPしておきます。



2021年1月13日水曜日

綿引勝彦さん

※メディア配布用画像より
綿引勝彦さんの訃報。綿引さんには『WXIII 機動警察パトレイバー』で主人公の先輩刑事・久住の声を担当していただきました。重厚で説得力のあるお声でした。

『WXIII』公開時には(あまりないことだと思いますが)作品を気に入っていただいて、わざわざ福岡の映画館への舞台挨拶にもご登壇いただきました。このときは出渕裕ととりも同行し、食事時や控え室では他のご出演作品のお話もうかがうことができました。貴重な時間でした。

謹んでお悔やみ申し上げます。

2021年1月7日木曜日

プリニウス第74話「ムーターティオー」


「新潮」2月号は1/7発売。ヤマザキマリ+とり・みき『プリニウス』は第74話「ムーターティオー」。
コモを出発したプリニウス父子はローマをめざしますがガイウス少年には道路工事やあれやこれや初めて眼にするものばかり。




ムーターティオーとは馬の交換所です。牟田禎三ではありません。そのうち幾つかは宿(マンシオー)も兼ね、温泉の出るところもありました。


ローマの北にはボルセーナ湖、ヴィーコ湖、ブラッチアーノ湖、南にはアルバーノ湖、ネミ湖という火山起源のカルデラ湖が連なっています。イタリアで火山近くの都市というとナポリやカターニアが有名ですが、実はローマもまた南北に延びる火山地帯の直線上に位置しているわけです。あまり知られていないこの事実を端的に見せるため、また、やがて火山に轢かれていくプリニウスの未来を暗示する意味もあり、今回はローマ北方のカルデラ地帯を俯瞰で描きました。


現在ではこの地域の火山活動はほとんどありませんが、温泉地は合間合間に点在しています。写真はその一つヴィテルボのテルメ・ディ・パピ(法王の湯)。


硫黄臭の強い温泉で作者も水着着用で浸かってきました。日本だと濃い成分と熱さを求めてお湯の供給口近くに人が集まるのですけど、ここでは逆。温泉成分がこびりついた供給口近くが逆にすいていて集まるのは東洋人ばかりでした。

「新潮」2月号ですが、巻頭の筒井康隆さんの「川のほとり」が切ない。養老孟司さん、綿矢りささんの連載は最終回。黒沢清さんの講演再録もあり、読み応え記事&作品充実。

2021年1月1日金曜日

よい予言を


併せて今年もヤマザキマリ+とり・みき『プリニウス』をよろしくお願い致します。


ちなみに『プリニウス』に出てくる牛といえば……