since2008. 2017年からはtorimiki.comにUPしたBLOG, NEW RELEASE & BAND情報を時間差で時系列順にアーカイヴしています

2009年7月28日火曜日

WXIII設定資料集と訃報

『機動警察パトレイバー 完全設定資料集 Vol.5 -劇場編 (3)-WXIII』(一迅社)という長いタイトルの本が出ました。おなじみパトレイバー設定資料集のWXIIIとミニパト篇。高山文彦(※)総監督と対談しています。時間が経ったので話せるような話もちょっとしています。

※高山氏の「高」の字はほんとうは異体字ですが機種やブラウザによっては出ないので通常表記しています。


所収されている対談を行って、そう間をおかずして『WXIII』監督の遠藤卓司さんの訃報に接しました。お仕事先の韓国で亡くなられたそうです。既にご家族葬はすまされているとのこと。


プライベートなおつきあいはありませんでしたが、最終的に遠藤さんが現場で加えたディテールがこの作品全体のトータリティを一段引き上げてくれたのは疑いのないところです。総監督が取材嫌いなことに加え、私が異業種の人間で悪目立ちすることもあって、この作品、実際にやった仕事以上に私の名が引き合いに出される機会が多いと感じています。至らない点は紛れもなく脚本の責任ですが、細部まで神経の行き届いた緻密な描写は、かなりの部分遠藤さんの仕事に因るところが大きいことを、この作品のファンにはもっともっと知ってほしいと思います。


ご冥福をお祈りいたします。


Takuji Endo who is an anime director of "WXIII PATLABOR THE MOVIE 3" passed away. RIP.


"PATLABOR THE MOVIE 3 PERFECT ESTABLISHMENT DATA" is now on sale.

publisher: Ichijinsha (July. 28, 2009)

ISBN-10: 475801146X ISBN-13: 978-4758011464

2009年7月26日日曜日

大喜利優勝!

いうわけで第2回ギャグマンガ家大喜利バトルに参戦してまいりました。結果は優勝! ええ〜っ!?


自分が優勝しては、対戦履歴を詳しく解説するのはおこがましいので詳しい内容ははしょりますが、最後はしりあがり寿さんとの一騎打ちに。しかし人前で考えたギャグを判定されるのは(審査の前にもまず客のリアクションという判定があるわけで)なかなかシビアで胃が痛くなった。最後は「もうなんも思いつかん」という状態に追い込まれオヤジギャグの応酬に。でもこの豪華メンツでの優勝は素直に嬉しいぞ。


他の方の対戦や回答もそれぞれの個性がよく出てて本当に面白かったです。会場へおいでになった皆さん、またプロデュースのおおひなたごうさん、MCの岩井さんはじめスタッフの方々お疲れさまでした。


二次会まで出て、その後下北沢の行きつけのバーの6周年パーティに寄って朝方帰宅。本日は幕張メッセでワンフェスですが、行けません。おなじみ張り子とロケット屋さんよりタキタさんキャラのオジギビトが出品される予定。


TORI MIKI appeared on The 2nd Gag Manga-ka Ohghiri Battle at LOFT A in Asagaya, and became the winner of this wordgame tournament!

2009年7月24日金曜日

明日はマンガ家大喜利

発売後3分で完売してしまった明日のギャグマンガ家大喜利バトルですが、当日券が20枚だけ出るそうです。10:00AM ロフトAにて整理券配布開始。

The 2nd Gag Manga-ka Ohghiri Battle:LOFT A has only 20 tickets sold on the day.

2009年7月20日月曜日

復活祭


昨晩は17時から日比谷野音で山下洋輔トリオ復活祭。場内では、米田裕さん、田中啓文さん、豊田有恒さん夫人のチャコさん、堀晃さん、夏目房之介さんもいらしててご挨拶を交わしたり。

中高生からのフォロワーとしては、歴代メンバー総出演のこのライヴ、当然イカネバの娘なんだけど、一方で好きだったミュージシャンが回顧イベント的なことをやるのに、若干の複雑な想いも抱きながらの参加であった。いや、大変生意気で失礼なことを申しておりますが、マンガ家もミュージシャンも現役性こそがいちばん大事ですからね。自分の○○周年とかいうのもホントは嫌いなんだから。

けど、生やレコードで何度聴いたかわからないおなじみのナンバーのアタマがパタトンと始まったとたん、実はもうウルウル。そうなったのはそれを演奏しているメンバーが、あいも変わらず殺気だった現役の音を出していたからで、やはり行ってよかったと思いました。このメンツでしか出せない音が確かにあるのだなあ。

表にはあまり出してない話ですが、80年代の後半に山下洋輔さんの初期エッセイをマンガ化しませんか、という企画がありました。アレンジは自由。元のエッセイがそもそもそうであるように、虚実のエピソードがわからなくなるような描き方で、まあSFに近いようなことを考えていた。山下・坂田・森山のキャラデザインとかも作って打ち合わせも何度かしたんですが、結局(僕も悠長に構えすぎていたこともあって)諸処の事情でボツになってしまい陽の目を見なかった。その頃の自分の力量では、もしかしたらボツって正解だったかもしれないが、返す返すも残念なことではありました。

そんなことも想い出しながら観てたわけですが、森山威男の凄さを見せつけた「キアズマ」が終わった瞬間、空には見事なダブル・レインボウが。場内撮影禁止だったけど、空ならいいか、と撮りました。今日の祭の記念に貼っときます。

Last night, I attended "Yosuke Yamashita Trio Reunion Concert" at Hibiya open-air concert arena.

2009年7月15日水曜日

マイケルジャクソン出世太閤記

ニッポン放送で再放送中(オリジナルのON AIRは1984年)。プロデュース:大瀧詠一、原案:小林信彦、脚本:藤井青銅。

ゴシップばっかりで音楽史的考察や本人のショービジネス経歴などほとんど紹介されない日本のくだらない追悼番組より、パロディとはいえ(パロディだからこそ)マイケルの本質を突いた優れた音楽番組になってます。鶴太郎さんのバリバリのモノマネ芸人ぶりも今となっては貴重。

Japanese radio program "Michael Jackson Syusse Taikoki" (Biographical musical comedy about Michael Jackson)is on the air now.

2009年7月14日火曜日

悲しき人形つかい

梶尾真治さんの『悲しき人形つかい』(光文社文庫)が発売されました。とり・みきがカバーイラスト及びデザインを担当しています。面白いから買って読みましょう。

TORI MIKI drew an illustration of the dust jacket on Shinji Kajio's "Kanashiki Ningyotsukai".

2009年7月13日月曜日

S&G/シザーハンズ/アロハ/味スタ

土曜は東京ドームでS&G。シンコーミュージックの『サイモン&ガーファンクル奏法と実践』(大塚康一・著)でギターを覚えた身としては行かずばなるまい。といっても前回の16年前の日本公演は見逃していて、これが誰に訊いても評判がよくなかったので構えて出かけたのだが、結果は大満足。円稼ぎだろうがなんだろうが二人の珠玉のハーモニーを聞いた瞬間に、そんなことはどうでもよくなる。この日はドームにしては音もとても良かった。とくにアートの、あの高音が健在なのが驚異。そろそろ70歳とは思えぬ美しさ。こちらがいちばん好きかもしれない Kathys Song を歌う前に My favorite song と言ってて嬉しくなる。あと『ボクサー』の間奏をテルミンでやってて「おおっ」と思った。

帰宅後、久々に『シザーハンズ』を見返す。狙ったわけではないと思うが、今この時期に見るとエドワードがマイケル・ジャクソンに見える。寓意的にも、メイクや衣装も。

日曜午後は中川いさみさんから「下北沢M亭に皆アロハ着て集合するように!」と突然の呼びかけ。しかしこちらはそのあと夕方から味スタホーム席へ行かねばならず、家にあるオレンジ系(敵色)のアロハは着たくない。と思っていたら三軒茶屋某店店頭で790円の青いアロハ発見。安っ。即購入。これで両集会のドレスコードにかなう。

試合の結果は名古屋に3-0。点差はもちろん内容的にも完勝といってよかった。守備も攻撃も、どうしたんだと思うくらい一つ一つのプレーが自信に満ちている。あと今の石川はやっぱり神がかかってます。

I attended a live concert of Simon & Garfunkel at TOKYO DOME on Saturday night.
I watched a DVD of “Edward Scissorhandsafter a long time. Edward looks like Michael Jackson now.
On Sunday evening, I went to see the game of FC Tokyo. Tokyo won Nagoya by 3-0.

2009年7月8日水曜日

クルクルくりん featuring るんるんカンパニー

アニバーサリーといえば発刊40周年記念企画の一環として、明日7/9発売の週刊少年チャンピオン32号に『クルクルくりん featuring るんるんカンパニー』が載ります。本誌への登場は四半世紀ぶり。

文庫化のときもいわれたけど連載時との絵柄の変化を残念がるファンはけっこう多い。でも顔って連載の初めと終わりでもかなり変わってるんだけどね(他の方の作品でも)。25年も経って変化がないようじゃそのほうがマンガ家として進歩がない。

とはいえ読者の立場に立つとそういいたくなる気持ちもわかります。マンガはそれを読んでいた時代の想い出とともにあるから。他の先生の作品を読んでるときは自分もついつい同じことを思っていたり。

我ながら興味深かったのは、描くときには意識して昔の絵に近づけようとも、反対にイマ風にしようとも思わないで自然体で描いてるんですが、『るんカン』は男キャラも女の子キャラもわりと変わらないのに対し『くりん』はくりんもイオもなかなか昔通りにはならないんですよね。これは前者がギャグ寄り、後者がコメディ寄りということと無縁ではないと思う。前者は記号に近いけど、後者は身体性を持っている。そういうキャラは自然に時代の影響を受ける。

という小理屈はどうでもいいので、作者としてはあまりノスタルジーぽくならないように描いたつもりですが、いかがでしたでしょうか。アンチでもなんでもいいのでご感想をいただければ幸いです。

"Kurukuru Kurin featuring Runrun Company" appears in a manga magazine "Shonen Champion" this week. These titles were published serially in Champion in early 80s.

2009年7月6日月曜日

SF大会/感謝篇

戻ってきました。なにはさておき、御礼から。

メイン会場から外れたエリアでの企画だったにもかかわらず来ていただいた参加者の皆様、会場でお声かけしていただいた皆様、深夜のルームパーティに来ていただいた皆様、どうもありがとうございました。

そして、長い期間をかけて30周年の準備をしてくれた企画スタッフのかぶさん、たーかいさん、いっちーさん、踊るマハラジャさん、お疲れさまでした。開始直前のPC関係のトラブルがバラバラだった(バラバラだったのか)みんなの心をひとつにしたね。それぞれ得意分野で本領発揮してもらったと思っています。トラブル対応に走り回ってくれた大会スタッフの方々にも感謝いたします。

また、当日は多くの方々からメッセージをいただきました。以下五十音順でご紹介。

朝倉世界一さん、吾妻ひでおさん、天野天街さん、新井素子さん、泉晴紀さん、伊藤理佐さん、植竹公和さん、上野顕太郎さん、大原まり子さん、大林宣彦さん、おおひなたごうさん、大平透さん、奥野明代さん、梶尾真治さん、金子のぶおさん、唐沢なをきさん、川又千秋さん、北野勇作さん、久住昌之さん、久美沙織さん、けらえいこさん、小だまたけしさん、小松左京さん、さえぐさじゅんさん、佐伯かおるさん、座二郎さん、鹿野司さん、城正さん、新保信長さん、菅原富佐子さん、田中敦子さん、田中圭一さん、田中啓文さん、高橋みのりさん、田村信さん、張仁誠さん、手塚るみ子さん、富沢ひとしさん、滝川二成さん、中川いさみさん、中西裕さん、夏目房之介さん、長谷邦夫さん、納谷悟朗さん、羽佐間道夫さん、はやみねかおるさん、原田潤さん、原田香さん、古屋兎丸さん、まついなつきさん、松久淳さん、魔夜峰央さん、丸山誠史さん、岬兄悟さん、みなもと太郎さん、三宅乱丈さん、宗像明将さん、安田理央さん、矢島正明さん、ヤマザキマリさん、山下洋輔さん、夢枕獏さん、横山えいじさん、吉田戦車さん、吉村実幸さん、若山弦蔵さん、& 和田ラヂヲさん

この場を借りましてあらためて御礼申し上げます。実はこれ、企画スタッフのサプライズ企画で、僕自身は全然知らなかったので、中には呼びかけがいって「しょうがねえな」と思いつつ書いたり描いてくださった方もいるかもしれませんが、だとしたらどうも申し訳ないことでございます。

自分ではあまりアニバーサリーとか意味はないと考えているので「○○周年おめでとう」といわれてもピンと来なかったし、またSF大会以外での祝賀イベントのお申し出もお断りしていたのですが、皆様からのありがたいお言葉を頂戴し、もうちょっとちゃんと仕事しようかなという気持ちに半分なってまいりました。しかしもう半分で、あまりにありがたすぎて「これでもういつ死んでもいい」とも思ったので、相殺してきっとこれまでと仕事のペースは変わらないでしょう。


大会本篇については今月のcomicリュウ『とりから往復書簡』に描きます。それまではネタバレになるので当ブログ上で詳しいことは書かないつもり。

最後に、あらためて皆様、ありがとうございました!

追記:大会中、我孫子武丸さん、いしかわじゅんさん、しりあがり寿さん、ゆうきまさみさんからも送っていただいてたそうであります。7/6の時点で僕は未読ですが、ありがとうございます。皆さんお忙しい中すみません。

さらに追記:寺田克也さん、氷川竜介さん、堅田浩二さん、田北鑑生さんからも届きました。ありがとうございます。

TORI MIKI 30 years anniversary event has done in Japan SF convention. I wish to express my gratitude to participants, staff members, and many people who sent messages of congratulation. Of course, to all of my readers!

2009年7月3日金曜日

SF本の雑誌

本の雑誌社から出た『SF本の雑誌』(amazonはここ。bk1はここ)に『SF大将特別編 / 万物理論』というマンガを描いています。


しかし中でちょこっとネタにした○○祭は『新・電脳なをさん』でも使っていたことを今頃思い出した私(というか、あの作品ではほとんどの名作マンガの名シーンを使われてるから、もう何描いてもかぶっちゃうよ!)。うぎゃあ。


うぎゃあといいつつ明日からSF大会です。Blogを読んでくださってる皆さんは、会場でお気軽にお声をかけてください。よろしければ30周年の部屋にもどうぞ!


New episode of "SF Taisho" (The SF Master) appears in "SF HON NO ZASSHI" .

2009年7月2日木曜日

松屋のトマトカレー

友人達の間で局所的なブームとなっている松屋のフレッシュトマトカレー財布に348円しかなかったが、290円という安さなので喰いに行った。

なるほど美味い(コストパフォーマンス的な意味で、だけど)。「牛丼(牛めし)屋のカレー」のイメージを打ち破る味。アラビアータのようで、どこかアジアンスパイシーな辛さ。局所的と書いたが、食べている間に来店した8人ほどの客は全員トマトカレーを注文。 これはただごとではない。もはや仲間内だけの話ではなくなっている。店内は牛丼の臭いなどまるでせず、このままカレー屋になってしまいそうな勢いだ。なれ。

多くの友人が、味噌汁とは相性が悪い旨吹き込んでくれていたので、カレーを食べ尽くした後、残ったライスと福神漬で味噌汁をすするアフタースープな食べ方を実行しました。

I am addicted to "Fresh tomato curry" of Matsuya these days.