since2008. 2017年からはtorimiki.comにUPしたBLOG, NEW RELEASE & BAND情報を時間差で時系列順にアーカイヴしています

2015年12月25日金曜日

芸術新潮1月号で新連載


本日は芸術新潮1月号の発売日です。
第1特集は江口寿史さん、第2特集はボッティチェリ

そしてヤマザキマリ+とり・みきのオールカラー新連載『リ・アルティジャーニ』第1回も掲載されております。『リ・アルティジャーニ』ではルネサンスの画家職人と日本のマンガ家との相似を描いていますが、第1回は第2特集に合わせてボッティチェリ。美人画で名を馳せ、しかし締切を守らずすぐ飲みに出るこの人、奇しくも第1特集の人との共通点が……

2015年12月19日土曜日

2015年12月18日金曜日

プリニウス第24回


そして『プリニウス』第24回掲載の新潮45も本日発売。
地震直後のポンペイを発ったプリニウス一行が見たものとは……

このマンガを読め! 2016

30号が今月頭に出たばかりですが、本日はとり・みきが表紙を担当したフリースタイル31「このマンガを読め! 」の発売日です。いつものように『Anywhere but Here(遠くへいきたい)』も2本描いています。

『プリニウス』は「このマンガがすごい!」では18位に入っていましたが、はたして……

2015年12月11日金曜日

プリニウス第3巻電子版発売

お待たせしました。本日はプリニウス』第3巻電子版(kindle、iBooks、eBooks、他各電子書籍)の発売日です。

各対応端末別のご案内はこちらから。

2015年12月10日木曜日

2月に九大のシンポジウムに出ます

そして、2016年2月14日(日)バレンタインデーには、九州大学大学院人間環境学府の学際シンポジウムに参加致します。とりマリでの『プリニウス』取材と執筆に関する講演、及びパネルディスカッションへの登壇を予定しています。入場は無料ですので、福岡近辺の方、ぜひおいでください。

学際シンポジウム2016「こころを掘り起こす

2016年2月14日(日)13:00-17:30
会場:九州大学貝塚文系地区 大会議室
司会:藤田雄飛(九州大学・教育哲学)
13:00-13:10 趣旨説明
13:10-13:50 橋彌和秀(九州大学・比較発達心理学)
13:50-14:30 松本直子(岡山大学・認知考古学)
14:50-15:30 堀 賀貴(九州大学・古代ローマ建築・都市史学)
15:30-16:20 ヤマザキマリ & とり・みき
16:40-17:30 総合討論 藤田、橋彌、堀、とり、ヤマザキ、濱本 満(九州大学・文化人類学)


参加費:無料
主催:九州大学大学院人間環境学府
共催:文部科学省新学術研究領域「共感性の進化・神経基盤」
企画:多分野連携プログラム「人間諸科学における進化心理学の位置」


ラカグで1月にトークショー

「芸術新潮」1月号(12月25日売り号)から始まるとりマリの新連載「リ・アルティジャーニ ルネッサンス画家職人伝」『ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論』(集英社新書)刊行を記念し、2016年1月16日 (土) 17時より、神楽坂(住所は矢来町だけど)ラカグでトークショー&サイン会を行います。チケット申し込みと詳細は以下のサイトで。

http://peatix.com/event/134655

2015年12月8日火曜日

おすすめ文庫王国

単独のマンガやギャグマンガは描かないのかと時々お叱りにも似たツイートを受けますが地道に短いものはあちこちで描いてるんですよ。今年も本の雑誌社「おすすめ文庫王国2016」『SF大将』を描いています。

とりあげている作品はグレッグ・イーガンで『ゼンデギ』。イーガンは『万物理論』に続いて2度目ですが、オタクネタと相性がいいんですよね。

2015年12月4日金曜日

妄想ポスター

タイトルだけでどんな映画か勝手に想像してポスターを描くという日映シネマガの企画「妄想ポスター」『信さん 炭坑町のセレナーデ』という映画のポスターを描きました。本当に全然知らずに描いたのだが、意外とオリジナルとそう違わなかったかもしれん(そうなのか?)

2015年12月1日火曜日

フリースタイル30号

本日発売のフリースタイル#30号。とり・みきはいつものように『Anywhere but Here(遠くへいきたい)』を2本描いております。特集は小林信彦さん。表紙は金井淳さん。

俺たちの007

ただいま発売中のムック「俺たちの007」(日之出出版)に007シリーズの日本語吹替の変遷について原稿を書いています。

2015年11月30日月曜日

水木しげるさん

ちくま文庫版ゲゲゲの鬼太郎『妖怪獣』の巻の解説を書かせてもらったくらい、大好きでした。直接お目にかかったのは一度だけ。某書店の忘年会でご挨拶かないましたが、その忘年会の福引きで僕は特賞の香港旅行を当てたので、これも妖怪の御加護だったと思います。

マンガのほうでは何度か模写パロディをやらかしました。写真は『贋作時をかける少女』より。この世にあって既に異界の主のような方であり、もはや生死の境はどうでもよいというような域に達されていたと思います。

そういえばコスプレもやっていた(2010年)

2015年11月26日木曜日

芸術新潮でとりマリ新連載

予告ページより
芸術新潮1月号(12月下旬発売)より『プリニウス』に続くヤマザキマリさんとの合作『リ・アルティジャーニ』が始まります。ルネサンスの画家達は実は日本のマンガ家そっくりだった!?……というようなテーマのスケッチ集。隔月連載で毎回4ページ。フルカラーです。

1月号では江口寿史さんの特集も。『リ・アルティジャーニ』第1回で扱う画家は美人画で名を馳せ、しかも締切破りの常連だったというボッティチェリですから、偶然の符合。新潮社も英断だ。ヤマザキさんはともかく江口さんと僕が並んでてはたして無事発売日に出るのか? 刮目して待て!

2015年11月22日日曜日

タツローくんラテ

本日11/22のサンデーソングブックでもインフォメがありましたが TOWER RECORDS CAFE 表参道店では12/14〜25まで山下達郎スペシャル企画を開催。オリジナルのタツローくんコースターや他のオフィシャルツアーグッズを販売します。タツローくんラテも飲めるよ。

詳しくは上のリンク先を参照。

2015年11月18日水曜日

プリニウス第23回

地震後の不穏なポンペイを描くプリニウス第23回の載った新潮45はただいま発売中です

2015年11月9日月曜日

BAR BAND NIGHT 終了

お越しいただいた方々ありがとうございました。写真はここにまとめて。撮影は原田隆司さん。

2015年10月28日水曜日

生賴範義さん

生賴範義さんはハヤカワ文庫JAと角川文庫をメインに小松左京作品のカバーを数多く担当されていました。

お仕事の幅が広い方でしたが当時の日本SFに耽溺した身としてはやはり小松作品の印象が強いです(平井和正さんも多かったですけどね)。これは珍しい晩年の小松さん。

 『小松左京マガジン』第29巻より。

2015年10月26日月曜日

BAR BAND NIGHT Vol.9

今年も出ます!
とりマリ&エゴサーチャーズ in 下北沢 BAR BAND NIGHT Vol.9

日時:11月8日(日)18:30open/19:00 start
場所:下北沢club440
料金;前売3500/当日4000/ドリンク飲み放題‼︎
出演:
◉reina kitada & watson parker2strokes
◉キセキノトマトズ(渡會将士/吉澤響)
◉スロラナSPブレメン(大津真/鎌田孝志/
白石亜紀彦/山本直樹)
◉とりマリ&エゴサーチャーズ(とり・みき/
ヤマザキマリ/伊藤健太/葛岡みち/サンコンJr./松井泉)
◉under north club band(杏子/佐藤洋介/棚沢雅樹/原田潤/黒沢秀樹/クジヒロコ/Reina kitada)


Bar bachibouzouk (バシブズーク)でも前売り券を取り扱っております。FaceBookはここ

2015年10月21日水曜日

ダイ・ハードMEGA-BOX

こちらはFOXフィルム創立100周年と銘打って、ダイ・ハードMEGA-BOXが12月に発売されます。とり・みきはソフト版でずっとマクレーンを担当してきた樋浦勉さんと音響監督の中野洋志さんにインタビューしております。オマケはナカトミプラザ(モデルは現存するFOXビル)のフィギュアという、なんだかわけがわからないことになっている。

樋浦さんには以前、SF作家の豊田有恒さんのお宅のパーティでお目にかかっていたのですが、それ以来約20年ぶり。また、これまではテレビ吹替出身の音響監督にお話をうかがう機会が多かったのですが、中野さんは最初からソフト版出身の経歴の方。そういうお立場からの貴重なお話が聞けました。

このインタビューは同日発売の「吹替の帝王」シリーズの『ダイ・ハード/ラスト・デイ』(右写真)にも収録される予定です。

サンデー・ソングブック1200回

同様にTOKYO-FMの山下達郎さんの番組「サンデー・ソングブック」1200回OnAirを記念して、タツローくんをあしらった番組専用リクエストハガキとオリジナル切手のデザインを担当しました。

番組では100名様にプレゼント。10/25消印有効だそうです(番組宛です。私に送らないように)。詳しくはこのへんこのへんを。

2015年10月9日金曜日

山下達郎さんツアーグッズ

本日から山下達郎さんのツアー PERFORMANCE 2015-2016 が始まりました。

今回も恒例のタツローくんカレンダー及びTシャツとピックの40周年ロゴをとり・みきが担当しました。いつも早めになくなるそうなので開演前のご購入をお勧めします。詳しくはこちらを↓

山下達郎 PERFORMANCE 2015-2016 | OFFICIAL TOUR GOODS

2015年9月21日月曜日

したコメ吹替講義終了

学園祭っぽい
したコメ吹替講義にお越しくださいました皆様、あらためてどうもありがとうございました。半年がかりのイベントでしたのでやっと肩の荷がおりた感じ です。…というほど実は僕はたいしたことはしてないのですけど、声のエキスパートの人たちや音声制作スタッフの方々に助けられた企画でした。

シネコン時代の現在、テレビ地上波での吹替番組は減り、劇場公開の吹替版は逆に増えています。しかし後者は映画会社が関与するオフィシャル版ですから、ちょっとお行儀がよすぎてかつてのテレビ吹替のような自由度にかけるきらいがあります。

もちろん、映画会社の立場としてはそれは至極当然なことで、その意義を否定するものではありません。ただ、意訳の面白さや、声優さんが得意としていた一種の吹替芸のようなものを耳にする機会が最近は減ってしまい、そのことを僕などは残念に思っていたのです。

オフィシャルな吹替を尊重しつつも、そういうものも聴きたい。今回の吹替版はそんな想いからスタートしています。併せてトークショーでは、日本における吹替のおおまかな歴史も解説できたら、と思っていました。

当日は御大・羽佐間道夫さんにご登壇いただけて本当によかった。吹替放送史とともに歩んでこられた大ベテランのお言葉は、爆笑しつつ、観客の皆様には貴重な証言だったと思います。

安原義人さん、大塚明夫さん、多田野曜平さん、園崎未恵さん、森洋子さんにもあらためて感謝致します。意図したわけではなかったのですがベテランから吹替経験二度目(森さん)までちょうどよいバランスになっていて、各お立場でのお話がうかがえたのがよかったと思っています。当日はご登壇いただけなかった他の声の出演者の皆さんも、お疲れ様でした。

当日のリポート記事は以下に
9/20(日)したコメにて、「とり・みきの吹替“凄ワザ”講義」が開催、『スサミ・ストリート全員集合 ~または”パペット・フィクション”ともいう~』が上映されました!

2015年9月19日土曜日

プリニウス第3巻刊行記念トーク

9月19日、日本マンガ塾《飯田うさ爺のトークライブ》にて、共作者のヤマザキマリさんと『プリニウス』第3巻刊行記念トークを行ってまいりました。マンガ塾での話ということで、とくに合作の具体的方法について実例データなどを見せながら解説しましたが、マンガの「背景」についても、三者間でけっこう奥深い話が出来た気がします。

せっかくですから会場で語ったことをブログでもちょっとメモ書きしておこうと思います。

マンガには緻密な背景などなくても、簡単な線で、その物語世界を雄弁に伝えてくれる作品がいくらもあります。

また、ある程度背景が入っているマンガでも、主人公が中心となって物語を切り開いていくマンガの場合、背景がそのシーンの舞台説明以上の任を越えた自己主張をしすぎると、確かに読みづらくなる場合があります。わかりやすさやマンガのスピード感を維持するには、適度な、ときには思い切った背景の省略も必要になります。

しかし、すべてのマンガがそういうキャラ寄りの方法論で描かれているわけではありません。背景がキャラと等価、ときには背景の表現そのものが物語を「語る」作品もあるのです。司会進行の飯田耕一郎さんがその例として準備されてきたのは、つげ義春や宮谷一彦や大友克洋の作品でしたが、僕もまったく同じことを考えていました。

彼らはマンガにおける背景の意味を大きく拡げてきた先達です。個人的にはそれらを「読みづらい」と思ったことはありませんでしたし、むしろ背景もまた「演技」するのだ、と感銘を受けたものです。そしていまもそういうタイプの作品はあると思います。キャラの邪魔にならない背景を心がける場合もあれば、あえて人物を風景の中に埋没させたい作品もあるのです。

『プリニウス』 の場合は、登場人物の行動や見た眼を通して、読者もまた2000年前の古代ローマを旅しているかのように思ってほしくて描いている作品です。つまり、ここでは背景もまた主人公の一人なのです(なので、キャラ中心に物語が展開していくマンガを期待する向きには、少々読み方にとまどう方も出てきてしまうかもしれません)そういう意図を踏まえて背景の描線も決定していますし、省略も極力しないようにしているのです。

そもそも実際に描いている作者二人には、どちらが主でどちらが従という考え方は元々ありません。お互いがお互いの絵や役割に敬意を持って描いています。 

そして単行本も3巻目を数えた現在は、もはやキャラと背景を分離して捉える考え方すら、我々にはあまりありません。実際、担当する作画もクロスオーバーしていますし、融合度も進んでいると思います。

よくよく考えれば、キャラと背景を必要以上に分離する考え方は、プロダクション制になって、先生はキャラだけ、背景はアシスタント……というような制作体制があたりまえになってから大きくなった視点のような気がします。全部を一人で描いている時代は、キャラも風景もひとまとめにしての絵の魅力がもう少し語られていたような……。

我々は二人で分担して描いてはいるのですが、マンガのあり方としては、一人の作家が総ての絵を描いていた時代のマンガを念頭に、それに少しでも近づけたら、と思って作業しています。

ですので(読者の感想は自由で、何がダメ何が正解というのは一切ありませんが)作者としてはキャラはどう、背景はどう……という分離した書き方よりは「『プリニウス』 の絵」「一体化したとりマリの絵」あるいは「二人で一緒に造り上げている世界観」に対する感想をいただけると、より嬉しく思います。

関連リンク

飯田うさ爺のトークライブ『プリニウス』第3巻刊行記念トーク 

とり・みき先生&ヤマザキマリ先生『プリニウス』第三巻刊行記念トークライブ

2015年9月18日金曜日

プリニウス第22回

「新潮45」10月号発売中です。『プリニウス』第3巻の続きが早く読みたい方は、22話が冒頭4ページカラーにて掲載されております。

2015年9月17日木曜日

したコメで「とり・みきの吹替え“凄ワザ”講義」

したまちコメディ映画祭「とり・みきの吹替え“凄ワザ”講義」
9/20(日)14:30〜@上野・東京国立博物館 平成館出演:羽佐間道夫、大塚明夫、安原義人、多田野曜平、園崎未恵、森洋子
講師:とり・みき

講師とはおこがましいですが、吹替版制作に少しかかわりました映画『スサミ・ストリート全員集合 ~または"パペット・フィクション"ともいう~』を観ながら、豪華なゲストの皆さんと、吹替えの創世から歩み〜現状までをアカデミックにかつ楽しく語ります。しかしこの写真は誰だ、という顔で写ってますな……。

※キャパが大きいので当日券(1,800円)も余裕を持ってございます。東京国立博物館正門前特設販売所にて13:30~15:00のみの販売となります。詳しくはしたコメ公式チケットページを。

2015年9月15日火曜日

寺田克也展と江口寿史展


中野の寺田克也展へ。「コレをライヴで&マッキーで描いたのか」と呆れ、続けて吉祥寺の江口寿史「キングオブポップ(予告編)展」へ。80年代の生原稿を見て いまさらながらベタの使い方が巧いなあと感心。江口さんが在廊していたのでフライングで売っていたKING OF POPを買ってサインをしてもらって帰ってきました。巧い人の絵を見るのはやはり色々勉強や刺激になります。

2015年9月9日水曜日

2015年9月7日月曜日

プリニウス第3巻発売記念原画展

9月7日(月)から10月17日(土)まで
三省堂書店 カルチャーステーション千葉店
〒260-0015 千葉市中央区富士見2-3-1 塚本大千葉ビル4F

『プリニウス』原画展(3巻目の原画含む)を開催していただいております。


プリニウスの原画は最終的にはパソコン上でヤマザキさんの画と僕の画をレイヤー合成させたものであり、デジタルデータとしてしか存在してないのですが、今回は一部ヤマザキさんの素材画・僕の素材画・最終完成ページのプリントアウト、と分けて展示したりしていますので、見ると結構面白いと思います。お近くの皆様はぜひ。

2015年9月4日金曜日

アニマル大集合

オマケの一角獣
手元に『プリニウス』3巻目が届きました。

今回はアニマル大集合の感。登場する動物は冒頭から、猫、スカラベ、一角獣、アンフィスバエナ、マンティコーラース、象、タツノオトシゴ、大ダコ、ダイオウイカ、深海魚、ネズミ、ヒツジ、鳥の大群……

2015年8月27日木曜日

プリニウス3巻目

プリニウス3巻目の書影が出ました。セキネシンイチ制作室の装丁であります。タコと美女で北斎チックです。9月9日重陽の節句 / 世界占いの日に発売。

2015年8月23日日曜日

風街レジェンド

昨夜は東京国際フォーラムの風街レジェンドへ。

冒頭、宮谷一彦描く「風街ろまん」のジャケが大写しになった後の『夏なんです』のイントロで、ちょっとウルっとくる。ジャケには4人、ステージには3人。

以下、キラ星のごとく名詞名曲のオンパレード。

豪華出演者による持ち歌披露はもちろんだが、カバーもよかった。伊藤銀次・佐野元春・杉真理のねじれトライアングルによる『A面で恋をして』、鈴木茂・今 剛・松原正樹による『砂の女』のギターのかけ合い、オルガンの佐々木久美(山下達郎のステージではコーラス担当)のアカペラ主導で始まったEPOの 『September』(竹内まりや)、なかでも個人的白眉は吉田美奈子の超絶シャウト&スキャットな『ガラスの林檎』(松田聖子)でした。美奈子さんは薬師丸ひろ子の『Woman~Wの悲劇より~』も、こちらは崩さすにカバー。

アンコール前のトリは寺尾聰『ルビーの指環』で、当夜のバックを務めた風街ばんどが、この曲の当時の演奏者とあらかた重なっていたことから演奏的に盛り上がる(ベースは大仏さんでしたが)。

エンディングの花束贈呈はユーミン。
終了後にかかったBGMは大滝詠一の『スピーチバルーン』。


そうそう、この夜初めて安田成美さんの『風の谷のナウシカ』をナマで聴けました。善哉善哉。

2015年8月16日日曜日

とりまりとまりのなつまり

8/15 青山 月見ル君想フで行われましたとりマリ&エゴサーチャーズのイベント とりまりとまりのなつまつり、ご来場いただいた皆様ありがとうございました。

泊はマンガ家の山田参助さんとギターの武村篤彦さんとのデュオで、参助さんの超絶な歌声を聴いて以来、コラボイベントができないかと思っていたのですが、めでたく念願が叶ったというわけです。ヴォーカルの参助さんはもちろん、武村さんのギターもすばらしかった。
撮影:原田香

とりマリ&エゴサーチャーズも、今回ヤマザキマリ、とり・みき、葛岡みち、伊藤健太、サンコンJr.のフルメンバーにパーカッションの松井泉を加えて、サンバ、ジャズ、ハワイアン、そしてラテンの夏向きの選曲でゴージャスにお届けしました。

最後は出演者全員の演奏による「夕日に赤い帆」「キエンセラ」、そしてアンコールは中村八大のあの名曲(「上を向いて歩こう」ではありません)で締めました。マリさんと参助さんのかけ合いやハーモニーが絶妙でした。

2015年6月13日土曜日

『プリニウス』2電子版配信開始

Kindle、iBook、他もろもろ電子版の『プリニウス』2巻目が発売されました。もう電子版でしか読まないという方、お待たせしました。紙の本を既にお持ちの方も旅や仕事のお供によろしく。


詳しくはこちらから→ヤマザキマリ/とり・みき - プリニウス2巻|Shincho LIVE!(新潮ライブ!)|新潮社の電子書籍ライブラリ

2015年5月23日土曜日

手塚治虫文化賞

昨日は手塚治虫文化賞授賞式。吉田戦車さんが短編賞を受賞したので行ってまいりました。一通り贈呈が終わった後の「記念イベント」は吉田と伊藤の夫婦対談……って、そんなものしょっちゅう聞いてるよ!
と思ったものの、いつも通り、独特の間を持つお二人の会話で会場は爆笑の渦でした。あらためておめでとうございます。

2015年5月20日水曜日

プリニウス第18回

「新潮45」6月号発売されております。今回の『プリニウス』では、いよいよあの怪しげな新興宗教が登場します。象も出る。マリさん描く伝道者の造型も、ハリウッド史劇の聖人っぽくなくていい感じです。

2015年5月16日土曜日

鉛筆とボールペンとスタジオと私

5月16日は北青山のギャラリーマヤで開かれていた「寺田克也 ペンシル アンド ボールペン スケッチ!」展に滑りこみで行ってまいりました。写真はサイン中の画伯。

ペンシルはともかくボールペンの奥深さを知りました。ていうか奥深いのはペンでなくて描き手のほうなんですけどね。最近は僕もマンガの作画の一部にボールペンを使ってるんですが(マンガを描き出した頃だったら間違いなく教育的指導&矯正を受けていました)なかなかこのように自在には書けません。お客さんも、誇張でなく世界中から集まっていた。

そのあと昔のアニメ特撮ファンには聖地であるアオイスタジオへ。数々の名作のレコーディングが行われ、いまだ耳馴染みのある機械音・爆発音などの効果音もたくさんこのスタジオで作られました。はっぴいえんどのファーストアルバム=通称「ゆでめん」もアオイスタジオでの録音です。

まだ詳細は書けませんがこちらの作品に関わっているので、その収録一日目を見学。
http://www.fukikaeru.com/Puppet/puppet.html


この日は大塚明夫さん、羽佐間道夫さん、斎藤志郎さん、こねり翔さん、喜代原まりさんによる収録。なかでも御歳81歳の羽佐間さんのはっちゃけアドリブっぷりに驚愕かつ敬服。羽佐間節全開でありました。

2015年5月15日金曜日

5/31下北沢CCO

月末はまたLIVE続きです。トリオで出演の武蔵美イベントの翌日、5/31に下北沢BAR? CCOにとりマリのデュオで出演致します。武蔵美とはまた違ったメニューでやる予定。


下北沢Barcco イベント「フィフティフィフティ/2015の初夏」
日時:5/31(日)19時開場 19時半開演
料金:2500円(含2ドリンク)
地図:こちらを参照
出演:マンハッタンスリム(ex.サーカス)、ジョニー大蔵大臣、とりマリ(とり・みき+ヤマザキマリ)50/50 (原田潤+コウメイ)


2015年5月5日火曜日

フリースタイル29号

フリースタイル29号発売されています。

とり・みきはいつものように「ANYWHERE BUT HERE」(遠くへいきたい)を2本描いています。

山田宏一さんの連載「映画教室」 が今回もすごく面白い。表紙イラストは『コララインとボタンの魔女』『ベイマックス』のコンセプトアートも手がけた上杉忠弘さんです。

2015年5月4日月曜日

5/30武蔵美でトーク&ライヴ

とりマリトーク&ライヴイベント今月5/30にもやります。場所は武蔵美。バンドはとりマリ+イトケンのトリオ編成です。どうぞお越しくださいませ。

第6回音めがね “美術と音楽と恋愛の密接な関係” 
ゲスト:ヤマザキマリ&とり・みき  base/伊藤健太
日時:2015/05/30 (土) 17:10 - 18:40  
会場:東京都小平市小川町1-736 武蔵野美術大学 1号館104教室
料金:武蔵美の学生の方は無料(要学生証)
   一般 500円 お申し込みは以下のページで受け付けています
   http://otomegane6.peatix.com/

2015年4月29日水曜日

JAPANツアー終了

福岡〜東京ツアー無事終了。最終日(2箇所ですが)月見ルのライヴもおかげさまで好評のうちに終了。ご来場いただいた方々、ご協力いただいた関係各位、ブラジル飯担当の高千穂さん、総合プロデューサーのイトケン、皆様ありがとうございました。
撮影:原田香

2015年4月20日月曜日

博多でライヴです

とりマリの博多ライヴが決定しました。

とりマリの「今度は博多でブワァーッといってみよう!」
出演:ヤマザキマリ+とり・みき+葛岡みち+伊藤健太 
日時:4/24(金)19:00開場 19:30開演
場所:Bassic 福岡市中央区天神3丁目6-20 サクセスビル2F
料金:ご予約¥3,000 当日¥3,500 (別途に1drink Fee必要)

キャパが限られているのでメールでのご予約をお奨めいたします。 お名前と人数をご明記の上、以下のメールアドレスまでお送りください。
sekigold@me.com

※定員になり次第、締め切らせていただきます
※お店には直接お問い合わせのないようにお願いします 

4/26には青山 月見ル君想フにて「よい風呂の日ヤマザキ春のマリまつり」と題し、温泉とブラジル料理と音楽のイベントを開催。ただし、こちらは既に予約は締め切っております。満員御礼。メールいただいた皆様ありがとうございました。会場でお会いしましょう。

プリニウス第17回

「新潮45」発売されております。プリニウス第17話も無事掲載。今回もアレとかコレとか出てきます。

2015年3月31日火曜日

岡崎京子展と東宝スタジオ展

3月某日。世田谷文学館で開催中の岡崎京子展へ。

一見接点が無いかのような僕と岡崎さんの作品ですが、80年代半ば、僕は少年誌からはみ出し、彼女も(当時の)少女マンガ誌にはちょっと収まりきれない作品を描いてたせいか、実はけっこう同じ雑誌で一緒に連載したりしていました。行った先のイベントやライヴでお遇いする機会もたびたびありました。

マガジンハウスや白泉社や宝島などが、そうしたあちこちからはみ出した作家の受け皿になっていて、そこではいまでいうオタクっぽいマンガも、おしゃれでトンガッてるマンガも、はたまた濃いガロ系のマンガも、渾然一体となって掲載されていました。

そのカオス感が僕などは面白く心地よかったのですが、ある時期からサブカル側からもオタク側からも境界線を引きたがる、あるいは対立項として扱う人間(たいていマンガ家ではありません)が出てきて、棲み分けが始まってしまった……というのが、当時実際にそういう雑誌に描いていた描き手の立場から感じていた印象でした。そしてそういう線引きは本当につまらないことだ、と僕は思っていました。いまも思っています。

そういえば80年代の10年間、僕は岡崎さんのご実家のある下北沢に住んでいたのですが、雑誌だけでなく、当時の下北沢はおしゃれな若者文化の街でもあるいっぽうで、コミケ関係者の拠点があったり僕や出渕裕やゆうきまさみが出入りしていたSFの事務所があるなど、プレ・オタクの街でもあったのでした。

並べられた雑誌群を見て、まずそういうことを思い出しました。


祖父江慎さんのディレクションによる展示はさすがに見所満載で、岡崎さんのマンガの魅力を十二分に伝えてくれていました。同業者としては、やはりいちばん気になるのが生原稿。たぶん、マンガ家は、そうでない人より何倍もの情報を原画から読み取れると思います。岡崎さんの筆致は一見荒っぽく、トーンのずらし貼りもその印象を助長しているのですが、実際に生原稿を見るとものすごく繊細な計算の上にそれらの線やトーン位置が決定されているのがわかりました。

その後、世田文をあとにして砧の世田谷美術館で行われている東宝スタジオ展へ。

入ってすぐのコーナーで、黒澤明と本多猪四郎が、往時の東宝の二本柱として対等に掲げられているのが展示全体のテーマをよく表していました。かたや天皇とも呼ばれた特別枠の存在、かたやプログラムピクチャーとしての娯楽特撮映画を作り続けた職人……しかし二人ともミフネとゴジラといういまも世界に通用するスタアを創り出します。そうやって違う方向で活躍しつつも、晩年はまた1つの作品を作るのに協力し合った二人の信頼と友情に、あらためて感じ入ったり。


当時のシナリオ、生原稿など貴重な資料の数々に歩く速度もついつい遅くなって見入ってしまいがちでしたが、ただちょっと地味というか、ビジュアル的に見せる仕掛けが少なかったのはものたりなく感じました。スタジオのセットなどを疑似的に組んでみてもよかったのでは。でもそれだと展示の主旨が違ってくるかな(入口にゴジラとミニチュアのビル街はありましたが)。

2015年3月18日水曜日

プリニウス第16回

『プリニウス』第16回掲載の「新潮45」4月号は本日発売です。今回はアレが登場します。

2015年3月13日金曜日

井上則人デザイン博と萩尾望都原画展とホイホイ・ミュージックホール

貼り紙もすばらしい
本日13日の金曜日は、まず新川のペーパーボイス東京で開かれている 大 井上則人デザイン事務所 博 へ。井上さんには『街角のオジギビト』や『エキサイトな事件』(おおひなたごうさんとの共著)の装丁でお世話になっています。

並べられた本(本でないものもあります)を見ると、うかつにも井上さんデザインと気づかず所有してたものも多く「あっこれも……これもだったのか」と会場で何度も驚きました。これって実はすごいことなのではないでしょうか。今日が最終日ということで、知人との遭遇率も高かった。

そこから日比谷線で今度は銀座へ移動。スパンアートギャラリーで行われている
萩尾望都原画展へ。


萩尾さんのある時期のカラー原稿は黄色と青の発色が明るいのが特徴だと思っているのですが、あれは水彩でなくカラーインクなのかな。ポスターに使われている画もまさしくそんな感じでした。会場は圧倒的に女性が多かった。ここでも担当の穴沢さんや、藤本由香里さんにお遇いしました。

さらにそこから銀座線で渋谷へ移動。本日のイベント三昧の締めは鈴木慶一さん主催による音楽と笑いのイベント ホイホイ・ミュージックホール

出演は、ポカスカジャン / 坂本頼光 / MEN'S 5 / No Lie-Sense (鈴木慶一+KERA)。もうやらないもうやらないといいつつずっとやってる坂本頼光さんの『サ◯◯さん
を堪能。もちろん正統の活弁のほうも楽しみました。No Lie-SenseはKERAさんの足が巨体にもかかわらず相変わらず高く上がっていて嬉しくなりました。あと、湯浅佳代子さんのトロンボーンが谷啓さんのようにかっこよかった。

エンディングは、モンティ・パイソンの、くだらないながらもちょっとうるっとくる、あの感動的な名曲 Always Look On The Bright Side Of Life(植木等の『だまって俺について来い』にも通じますね)を全員で合唱。案の定ちょっとうるっときました。しかし久しぶりにやってみたら口笛が巧く吹けなくなっていた………歳か。

2015年2月18日水曜日

プリニウス第15回

 本日は『プリニウス』連載中の「新潮45」発売日です。
 今回は猫好き必見のエピソードになっております。拾い猫の名前がついに明らかに。

2015年2月11日水曜日

原画展とサイン会

というわけで『プリニウス』2巻目が発売されました。今回は帯を取った表紙画像を貼っておきましょう。
 
これに合わせ、2月22日までリブロ池袋本店で原画展を開催しています。
そう大規模な展示ではありませんが、ヤマザキさんの手描き原画、僕の手描き原画、そしてその二つを合成した完成版の出力原稿が展示されてて、見ていただければどうやって合作しているかがよくわかると思います。どうぞお立ち寄りください。

また2月21日(土)14時より、ジュンク堂書店池袋本店地下一階コミックフロアにてヤマザキさんと僕のサイン会を行います。……が、このブログにUPする前に、あっというまに定員に達してしまいました。申しわけありません。

原画展は池袋リブロ、サイン会は池袋ジュンク堂です。お越しになる方はお間違えの無いように。しかし真向かいにある競合店なのに、どちらもありがたいことであります。

2015年2月5日木曜日

『プリニウス』2巻目まもなく発売

2月9日、1年に3日あるという漫画の日に『プリニウス』2巻目発売です。既に手元には完成本が届きました。カバーはローマ、帯はエウクレス君です。

※タイトルのリンク先はAmazonです