since2008. 2017年からはtorimiki.comにUPしたBLOG, NEW RELEASE & BAND情報を時間差で時系列順にアーカイヴしています

2021年11月25日木曜日

11/25日経夕刊「こころの玉手箱」第4回 原田知世さんが映画で使ったカップ

「『またかよ』とお思いになるかもしれないが、ここは日本の経済を左右する公器の新聞だ。名前にナカグロ『・』があるような怪しい人物の来歴をそうそう購読者が知っているとも思えないのであらためて書くと、私はかれこれ40年近く原田知世さんのファンをやっている」

日経夕刊「こころの玉手箱」第4回 原田知世さんが映画で使ったカップ(※無料登録でも読めます)。今回で「こころの玉手箱」とり・みき担当回は終了です。


追記:
4個の紹介物件は、時系列順にもなっていますが、内容的にもそれぞれ関係性を持って繋がっています。①〜④と通しでお読みいただけるとそれがわかると思います。『時をかける少女』『天国にいちばん近い島』の装飾小道具担当の田中良直氏(故人)は『さよならジュピター』でも美術スタッフでした。自分はやくみつるさんじゃないので、ファンではあっても私物や撮影プロップのコレクターではないのですが、ティーカップをいただいたのはそういうご縁と経緯があったからでした。

おまけ:手塚昌明監督に以前作っていただいた深町君の腕時計型タイム・リープ装置(こちらはレプリカ)

2021年11月24日水曜日

11/24日経夕刊「こころの玉手箱」第3回 小松左京研究会の会報「臥猪庵通信」

「会合場所の喫茶店に到着すると、はたしてそこには多かれ少なかれ自分と似たようなタイプや境遇の暗い人材が集合していた」日本経済新聞夕刊「こころの玉手箱」第3回 小松左京研究会の会報「臥猪庵通信」

※例によって無料会員登録でも読めます。SFの始まりについては突っこまず広い心で読むように。

追記:本文にも書いてますが「臥猪庵通信」の編集人になったのは読みやすい文字とカットが描けたからです。さすがにもうガリ版ではなくコピーでしたが、ワープロはまだ普及しておらず手書きでした。会報ロゴのカットは進化して小松左京ライブラリのアイコンになっています。

個人的に想い入れがあるのはアシノコン(78年)で行われた、まだシナリオ初校も完成していない時点での『さよならジュピター』に関する座談会の採録で、話されているブレーンストーミングの内容も面白いんですが、対談や座談会の文字起こしの面白さとむずかしさをこれで学びました。

会員の一部はやがてその『さよならジュピター』のプリプロにかかわりましたが、その頃私は既にマンガ家デビューしており少し離れた場所からその様子を眺めていました(たまに事務所に遊びにいってご飯ご馳走になったり)。撮影中は一度だけスタジオ見学に行き、そのときの様子は『クルクルくりん』の1エピソードにしました。

『ジュピター』は先月ブルーレイが発売されていましたが、そういう意味で色々当時の複雑な想いが錯綜する作品です。


2021年11月23日火曜日

11/23日経夕刊「こころの玉手箱」第2回 『大洪水時代』

「当時の年少読者にはなかなか感情移入しづらい設定だった。だからつまらなかったかというとまったく逆で、ものすごく面白かったのである。理解するために、以後同じ本をむさぼるように何度も読み返した」日経夕刊「こころの玉手箱」第2回『大洪水時代』


追記:「60年代まではそういうビジネスモデルがまだ確立しておらず〜ハードカバーで冒頭には三色印刷だがカラーページもあった」ここちょっとはしょりすぎました。三色カラーありのハードカバーが主流だったのは60年代前半までで、後半は新書判コミックスがメインになりました。それでもまだ掲載誌とは別の出版社(虫プロ、秋田書店、朝日ソノラマ、若木書房、曙出版等々)から出るケースが多かった。

両作とも手塚治虫名物の見開きモブシーンの洗礼を受けました。ずっと眺めてても飽きなくてマンガ家になったら絶対描くものだと思いこんでました。


 でやっぱり描いた(『てりぶる少年団』より)

『プリニウス』でも俯瞰モブシーンは描いてますが、セリフや相互に絡む芝居がないのでとりあえず別扱いに(8巻54話「ドクニンジン」より)

2021年11月21日日曜日

11/21日経夕刊「こころの玉手箱」第1回 父が残した少年時代のノート

「最初に取りあげるのは、実は私自身もつい最近まで眼にしたことがなかった古い大学ノートの中身である」

日経夕刊「こころの玉手箱」本日から(明日の休日を除いて)4回連載です。※無料会員登録でも読めます。第1回は「父が残した少年時代のノート」


追記:取りあげた父親の自分史ノート(少年時代の自分の日記や、そのころ感銘を受けた作品の抜粋を後年まとめた物で「後年」がいつ頃かは定かでないが、仮名遣いやノートの古さからおそらく戦後まもない頃だと思われる)ですが、記事の写真では1ページしか紹介できなかったので、自筆の装画が添えられているページを中心に幾つか上げておきます。




小2の教室に貼られていたという童話に「軍国主義教育」と但し書きがあるのが興味深い。


記事本文にも書いたが、素材のサンプリングと羅列だけで、再録時点の述懐が一切記されていないのが面白いと思った。事実の記録・展示であって安易にその時点の気持ちや価値観でよいとか悪いとか振り返った感想は書きたくない、という想いなのか(もちろん抜粋や編集にある種の意図は出るだろうが)。だからこそ「軍国主義教育」という敢えて記したキャプションがちょっと目立ったわけですが。


巨大な自分展である庵野展を見た後なので、色々(とくに共通項を)考えました。

2021年11月8日月曜日

『あんどろトリオ』完全復刻版に寄稿しました

80年代、私と同時期に少年チャンピオンに連載されていた内山亜紀さんの『あんどろトリオ』完全復刻版が届きました。私も寄稿しています。厚い。縦に立つ。さらに帯の代わりにパンツだかオムツだかを履いている。


色々揉めてる界隈はこれを読んで腰を抜かすといいと思うよ。本文はもちろん「内山亜紀完全資料室」と稀見理都さんによる解説/概論も大力作です。11/25発売。

※本書は生産数限定、成年コミックです。

★総監修・稀見理都(『エロマンガ表現史』『エロマンガノゲンバ』)

★特別寄稿
千之ナイフ、きたがわ翔、みやすのんき、
とり・みき、会田誠、山本直樹

★インタビュー
手塚るみ子、愛☆まどんな

11/10発売『キンダガートン・コップ』『マネー・ピット』の吹替解説を担当

11/10発売の玄田哲章版(TBS版)/大塚明夫版(VHS版)両吹替版収録の『キンダガートン・コップ』、そして同じく11/10発売の大塚芳忠版(TBS版)/松本保典版(VHS版)両版収録の『マネー・ピット』に吹替解説を書きました。

今回TCE/是空で発売されるブルーレイでは、その作品の解説以外に、おおまかな日本の吹替史と、TV版とオフィシャル版吹替の違いなどについても語っています。といっても商品が違うので続き物にはできず、逆にダブった原稿内容にもできないのが難しいところですが、色々工夫しております。

(書いた物は商品でご確認いただくとして、以下抵触しない範囲で……)例えば同じTV吹替でも、初期と60年代半ば以降は違っていて、最初は吹替もTV局の直接制作で演出も局のディレクターがやっていました。やがて制作自体は音声制作会社に外注するようになりますが、局の意向は反映されその局ごとの「色」がありました。

かたやオフィシャル版も、最初のレンタルビデオ時代のVHS吹替版(字幕版とは別パッケージで出ていました)と、DVD時代の吹替と、現在の劇場日本語版や配信版とでは大きく変わってきています。いちばん違うのは予算なのですが、翻訳台本の言葉の制約の問題等もあります。

例えば、初期のソフト版では淫語や汚い言葉も、クローズドで対価金を払った視聴ということで原典のセリフに近い翻訳がされていました。『キンダガートン・コップ』のソフト版では子供達がその手のセリフを発するので成年の声優が使われていますが、TV版は言葉を無難な日本語に置き換えているので児童劇団の子役達が抜擢されています。

(↑原典も吹替だった可能性大)しかし、現在はTV版吹替がほぼなくなり、オフィシャル版をそのままTVのゴールデンタイムで流すようになったので、再び言葉の制約が地上波TV基準に戻ってしまっているのでした。

2021年11月7日日曜日

プリニウス第79話「リウィウス」

「新潮」12月号発売されました。ヤマザキマリ+とり・みき『プリニウス』は第79話「リウィウス」。タラコネンシス総督の任を終えたプリニウスはエウクレスを連れてローマに戻ってきます。二人を待っていたのは化け猫級に長生きのガイアと......。

タラコネンシス駐在中も『博物誌』の筆記はたまりにたまり、清書作業を前にプリニウス家の引き籠もり書記アルテミオスは途方に暮れています。

宮廷に参内しウェスパシアヌスに謁見したプリニウスは、皇帝の命が短いことを察します。ウェスパシアヌスは彼に海軍提督という大役を引き受けてくれるよう頼みます。


2021年11月5日金曜日

2021年11月3日水曜日

2020 ヤマザキ秋のマリまつり- Live & Streaming -

 ヤマザキ秋のマリまつり- Live & Streaming -

期日:2020年11月3日(火祝) 開場 19:00/開演 19:30(※終了)

会場:東京・青山月見ル君想フ

料金:【会場観覧】¥3,800 +1D 【配信】¥2,000 & 投げ銭有り 

撮影:原田香

こういう時期にご来場いただいた皆さん、また配信視聴していただいた皆さん、ありがとうございました。なによりバンドメンバーが再び集まって音楽をやれる喜びをひしひしと感じました。その楽しさが少しでも皆さんに伝わっていたら幸いです。

※配信視聴期間は既に終了しておりますが、当日のダイジェスト映像はここに。