since2008. 2017年からはtorimiki.comにUPしたBLOG, NEW RELEASE & BAND情報を時間差で時系列順にアーカイヴしています

2020年9月9日水曜日

9/9『プリニウス』第10巻発売&配信開始




本日9月9日、ヤマザキマリ+とり・みき『プリニウス』第10巻(X巻)が発売されました。各電子書籍版も同日配信開始しています。

こちらは中扉

ここから始まるスレッドで10巻目のゲストキャラ紹介をしています。

2020年9月8日火曜日

9/8日経夕刊プロムナード第10回「演技する背景」

「彼らが描く細密な風景画は技巧的にすぐれているだけでなく、単なる『場所の説明』を超えて、ときに登場人物の行動やセリフ以上にキャラや作者の内省を強く表現していた」日経夕刊プロムナードの第10回目です。

しばらく続けてきた合作関連の話は今回で最後ですが、とりのプロムナードの連載は今年いっぱい続きます。(※なお日経の記事は月10本までは無料登録だけでも読めます)

2020年9月7日月曜日

プリニウス第71話「コムム」

本日9/7は「新潮」10月号発売日です。ヤマザキマリ+とり・みき『プリニウス』は第71話「コムム」ネロの時代が終了し新章がスタートしていますが、このコモの森の中をかけめぐるおかっぱの少年はもしかして......

ちなみに動物はヤマザキさん作画のものと、とり作画のものがあります。ロバ・クマ・オオカミ・シカ・ネコ(科全般)はマリさん、ゾウ・キリン・ラクダ・タコ・ヤギ・鳥類全般は僕(※)、ウマとワニは混在、昆虫は意外かもしれませんが僕の担当です。モフモフ系はだいたいマリさん。※10巻帯のインコはヤマザキさん画


こちらが現在のコモ湖(とり撮影)。ミラノ郊外の典型的なU字谷の氷河湖です。古代ローマ時代からの別荘地ですが、現在のヴィラの持ち主はハリウッド・セレブ(ジョージ・クルーニーが有名)やロシア系・中国系の富豪が増えているとのこと。


「新潮」10月号では以前とりマリのトークイベントを仕切っていただいたこともある片山杜秀さんの伊福部昭伝が連載開始。

2020年9月1日火曜日

9/1日経夕刊プロムナード第9回「終戦の文庫本」

9/1付け日経夕刊プロムナードに第9回「終戦の文庫本」を書きました。岡本喜八版『日本のいちばん長い日』について語っております。

ちなみに本文では書かなかったけど、横浜警備隊長・佐々木大尉を演じているのは怪優・天本英世さんです。この映画を観た人吉の「光映」という映画館は、上映後しばらくして火事で焼失してしまいました。

山下達郎 Special Acoustic Live展 仙台

『山下達郎 Special Acoustic Live展』のイベントロゴと一部販売グッズ(※)のキャラクターデザインをとり・みきが担当しています。ステッカーはご当地別の描き下ろしです。

まずは仙台を皮切りに福岡・札幌・東京・大阪・名古屋へと続きます。※ご当地タツローくんステッカー、タツローくんフィギュアセット、キーホルダー、タツローくんチョコクランチ

2020年8月31日月曜日

としまえん

としまえん閉園。実は1回しか遊びにいったことはないのですが、マンガのネタにはしました(『てりぶる少年団』1990年 小学館)。

戦前の宮尾シゲヲから手塚治虫、そして赤塚不二夫と、見開きの漫景やモブシーンが大好きだったので自作でも何度か描きました。最近こういうことやってらっしゃるマンガ家さんはいるのかな。 


そうそう「報道ステーション」の閉園のニュースではBGMに山下達郎さんの「さよなら夏の日」が流れて「音効さん、わかってるな」と思ったことでした(この曲は高校時代の達郎さんの豊島園でのデートの想い出を元にして作られているのです)。

2020年8月29日土曜日

映画『シチリアーノ 裏切りの美学』

8/28より公開のイタリア映画『シチリアーノ 裏切りの美学』に推薦コメントを書きました。


しかし『ゴッドファーザーPARTⅢ』『イル・ディーヴォ 魔王と呼ばれた男』はもちろん、最近見た2本の映画『LORO 欲望のイタリア』『2人のローマ教皇』とも全部イタリア裏面史が繋がっていて、しかもゴッドファーザー以外はすべて実名で描いている。実録モノではあっても映画というフィクションの尊重のされ方というか、作るほうの忖度しない覚悟というか、つい仮名やエクスキューズだらけの本邦と比べて色々考えてしまいました。

2020年8月26日水曜日

ユリイカ 9月臨時増刊号「総特集 大林宣彦1938-2020」

「これは、だから、大林宣彦論でも映画評でも追悼でもない。とり個人の極めて私的な想い出の、とりとめもない綴りだ」

ユリイカ 9月臨時増刊号「総特集 大林宣彦1938-2020」が発売されました。とり・みきも寄稿しています。

8/26〜熊日チャリティー知名士色紙展

鶴屋デパートにて開催。30日まで。いつも出品してるわけではないのですが、今年は……ね。詳しくは熊日新聞の記事をご参照ください。

2020年8月25日火曜日

リ・アルティジャーニ第26回


「芸術新潮」9月号が発売されました。特集は恒例販売促進企画「猥褻とはなにか」。

ヤマザキマリ+とり・みき『リ・アルティジャーニ』は第26回。レオナルドとベッリーニ双方に影響を与えたシチリアの画家について2人が回想します。

8/25日経夕刊プロムナード第8回「帰納と演繹」

8/25日経夕刊 プロムナード欄に第8回「帰納と演繹」が掲載。

このコラムでは2人のスタンスを対立項っぽく書いたけど、この二つの要素は一人の作家の中にも内在していてどちらか一方という人はたぶんいない。割合の問題であり、自分の中でせめぎ合いながら場面場面を決定してる感じですね。

過去の回でも書いてるようにヤマザキさんも描き始める前に綿密な考証をしているし、演繹的・俯瞰的なアプローチも彼女なりの方法でやっている。にもかかわらずキャラを自由に動かせるのが羨ましいという話です。それはやはり古代ローマの知識が付け焼き刃でなく自家薬籠中のものになっているからからだろうと思う。僕の場合はしばしば枝葉末節にこだわりすぎて足枷になってしまうので。

なお、以上はあくまでもとりの考えなのでヤマザキさんにはヤマザキさんの違う捉え方があると思います。二人とも同じ認識とは限らないのでご留意ください。

あとこれは創作に関する話であって、現実の世界で科学的事実や歴史的事実を恣意的に変えてよいという話でないのはいうまでもありません。

2020年8月21日金曜日

日本アニメ誕生

豊田有恒さんから『日本アニメ誕生』御恵投いただきました。

日本のTVアニメ黎明期のお話はいつもながら面白いですが、終盤には80年代のパラレルクリエーションに集っていた自分や友人達の話も出てきて、恐る恐る読みました。

星敬さんの追悼でも書きましたけど、あの場所で得た、今も続く同世代のクリエイターや先輩諸氏との交流は、他の何にも替えがたいものです。

2020年8月18日火曜日

8/18日経夕刊プロムナード第7回「分業の秘密」

「分業の秘密」とり・みき:日本経済新聞 8/18夕刊 プロムナード。

トークショーなどではよく話していることではありますが……。ちなみに2016年刊『プリニウス完全ガイド』に載せたイラスト版合作の手順。

※この⑤と⑥のヤマザキさんの作業は現在はiPadでフルデジタルになっています。

2020年8月17日月曜日

『プリニウス』第10巻(X巻)9/9発売


9月9日発売&配信開始 ヤマザキマリ+とり・みき『プリニウス』第10巻(X巻)の書影が出ました。装幀はいつも通りセキネシンイチ制作室です。

ヤマザキさん担当の帯はまたしてもフェリクスさんならず。謎のオウムだかインコだかのアケロンにセンターを奪われました.。動物としては2.5度目です(カラスが半分出てるので)。

2020年8月15日土曜日

渡哲也さん

前にも書いたかもしれないが、育った町では日活作品と東宝作品をかける小屋が一緒で、父親は(おもに吉永小百合目当てで)日活を、私は怪獣目当てで東宝作品を見るため通ったのだが、必然的にどっちも見ることになるので、年齢的には少々ませた日活作品も私は子供時代に見ているのだった。

自分の中の渡哲也さんのはにかみゆえに素直に言葉が返せない、それでも抜群に格好いいイメージは小学生時に見たそれらの日活映画で形成されている。そんな風だから「大都会」の頃はまだしも「西部警察」になってくるともうギャグにしか見えなくて自作にも登場させたりした。

しかし、今考えれば大門軍団に憧れて育った年下のファンも多かったことだろう。本当に申し訳ない(画像は『ポリタン』より)。

2020年8月14日金曜日

プリニウス第70話「アルティフェクス」がくらげバンチで公開

ヤマザキマリ+とり・みき『プリニウス』第70話「アルティフェクス」(=芸術家)がくらげバンチにて無料公開されました。

9月9日発売の第10巻所収の最後のエピソードになります。タイトルはネロの最期の言葉とされている "Qualis artifex pereo"より。

冒頭はカピトリーノのユピテル神殿。雷神が象徴するように、この日ローマ市内には雷が鳴り響き、地震まで起きたと伝えられています。

2020年8月11日火曜日

8/11日経夕刊プロムナード第6回「『プリニウス』は特撮漫画?」

「プリニウスは実在人物であるから、彼の時代の古代ローマをリアリティのある筆致で描く必要がある。加えてこの作品では博物誌に描かれているファンタジー的な要素も現実として描こうということになった」

一週間は早いですね……。8/11日経夕刊プロムナードの第6回目です。

ヤマザキマリ×とり・みき配信トーク「皇帝ネロ&質疑応答!」

ヤマザキマリ×とり・みき「皇帝ネロ&質疑応答!」『プリニウス 10』(新潮社)刊行記念ストリーミング・トークライヴ 


なんかネロが元老院の質疑に答えるみたいなたいとるになってますが、本屋 B&B 新刊発売時に毎回B&Bで行ってきたトークライヴを、今回はオンライン配信で行います。

直接はお会い出来ませんが、そのかわりこれまでは首都近郊の方しかおいでいただけなかったのが、全国の読者の方々にご視聴可となります。皆様の質問にもその場でお答え致します。ふるってご参加ください。

なお、チケット、配信方法、サイン本のお申込み等々の詳細はリンク先の「本屋 B&B」のサイトをご覧ください。配信のみのチケットと、配信+サイン本(イベント後発送)の2種類のチケットがございます。

2020年8月9日日曜日

『現代マンガ選集/異形の未来』にとり・みき『P』が選録



中野晴行さん編のちくま文庫『現代マンガ選集/異形の未来』が発売。所収作家は、水木しげる、山上たつひこ、あすなひろし、萩尾望都、いしかわじゅん、とり・みき、吉田秋生、手塚治虫、諸星大二郎、浦沢直樹。とり・みきは85年の短編『P』が収録されました。

ギャグでなくてSFのカテゴリーに入ったのは(しかも錚々たるメンツの中に)面映ゆい。色物ですけど。 

2020年8月8日土曜日

フリースタイル45


「フリースタイル45」発売されました。とり・みきはいつものように「ANYWHERE BUT HERE(遠くへいきたい)」2篇を描いております。

今回はマスクネタ2題。基本『遠くへいきたい』では時事ネタも風刺も扱わないんですが、なにしろ最長連載なので、(たとえば『サザエさん』がミニスカートを穿いている時期があるように)あとから読み返して「ああ、あの当時に描かれたモノなのね」と思えるくらいには入っていてもいいんじゃないかと……。

2020年8月4日火曜日

8/4日経夕刊プロムナード第5回「海を越えた合作」

「マンガではあまり参考先例のない合作だが、始めるにあたって実は自分的には理想とすべき大きなロールモデルがあった。往年の東宝特撮映画における本多猪四郎と円谷英二の関係である」

8/4日経新聞夕刊プロムナードのエッセイの第5回です。本文中の「東宝」に株価リンクがついてるのが日経っぽい。

海外ではSF作家やミステリ作家には合作が多い印象。


絵とお話が混然一体となった「合作」だと『プリニウス』に先行してゆうきまさみさんとの『土曜ワイド殺人事件』(全2巻)があります。楽しかったけど、まだ原画を直接やりとりしていた時代だったので担当さんも含め3人ともヘトヘトになりました。電書版発売中。

2020年7月28日火曜日

7/28日経夕刊プロムナード第4回「自作は語れない」

「いまだに初対面の人には、職業を聞かれて『マンガ家をやっています』とは、なかなか打ち明けづらい。いったが最後、面倒なことになるのは眼に見えているからだ」

7/28日経夕刊 プロムナード欄の第4回目です。たいていは「雑誌関係の仕事を……」とお茶を濁します。

2020年7月27日月曜日

今日のどうでもいい一言


たぶんご自身が使ってるヤツが毎日洗う度に縮んでめちゃくちゃ小さくなったので、そろそろ再配布しなければと思ったのではないか。

2020年7月21日火曜日

7/21日経夕刊プロムナード第3回「肥薩線」

日経プロムナードの3回目です。

肥薩線は球磨川沿いに走る八代〜人吉間を川線、県境の峠を越えて鹿児島湾に至る人吉〜隼人間を山線と呼ぶそうです。今回の豪雨災害で被害が多かったのはこの川線のほうです。

「呼ぶそうです」というのは、自分が住んでいる間に地元の人間がそう区別して呼んでいるのを聞いた記憶がないからです。使ったこともなかった。

ただ、国鉄〜JR関係者には以前からの通称で、僕が知らなかっただけかもしれません。それを鉄道ファンが全国的に広めたのかも。

2020年7月14日火曜日

7/14日経夕刊プロムナード第2回「水害」


 日経夕刊「プロムナード」欄・火曜日の連載が先週から始まりましたが、その二回目です。
(無料登録でも月10本までの記事が読めるようです)


2020年7月10日金曜日

プリニウス第69話「アケロン」がくらげバンチで公開

ヤマザキマリ+とり・みき『プリニウス』第69話「アケロン」がくらげバンチにて無料公開になりました。

かつて青春時代はオトとつるんでいたネロ。ポッパエアを寝取ったことも忘れたのか、今でもオトが裏切るはずはないと信じ込んでいるようです。

プリニウスは『博物誌』で「ネロは足の裏に香料をつける習慣があったが、それはオトから教わったものだそうである」と書いています。

このエピソードからも二人が昔は仲がよかったことがうかがえます。ポッパエア絡みで二人の仲は決裂しましたが、オトの前に決起したご老体ガルバもまた、かつてネロの母アグリッピナの求婚を断った過去があるなど(ネロは気にしていなかったようですが)、叛乱の裏には女性絡みの因縁が渦巻いているようです。

2020年7月9日木曜日

豪雨被害に遭われた皆様へ

令和2年7月の豪雨により被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

私自身、今回もっとも被害の大きかった球磨人吉地方で生まれ育ち、1965年の水害では床上浸水からの救助避難を経験しましたが、今回はそのときを上回る規模の災害になってしまいました。

現地からの中継で流れてくる、長年見知った街の変わりように言葉もありません。

これを書いている現在、まだ天候は不安定であり予断を許さない状況が続いております。避難されている方々、暑い中、また感染症の不安の中、復旧作業に従事されている方々のご無事を心よりお祈り申し上げます。

とり・みき拝

なお、とり宛にもご心配のお言葉をいただいております。ありがとうございます。現在は実家は人吉から住まいを移しております。また、親族も家屋・店舗は大きな被害を受けてしまいましたが無事を確認しております。

2020年7月7日火曜日

プリニウス第70回「アルティフェクス」

「新潮」8月号発売。ヤマザキマリ+とり・みき『プリニウス』は第70話「アルティフェクス」(=芸術家)。いよいよネロの最期を描きます。タイトルはネロの最期の言葉とされている "Qualis artifex pereo"より。



冒頭はカピトリーノのユピテル神殿。雷神が象徴するように、この日ローマ市内には暗雲が立ちこめ雷が鳴り響いていた、と文献は伝えています。

ネロの最期はスエトニウスによって詳しく記されており、後世のネロ伝もおおむねこれに拠っているのですが、スエトニウス個人の恣意的な脚色も大きい印象ではあります(あんたその場におったんかい、というような)。ともかくネロが最後に駆け込んだファロンのヴィラはサラリア(塩)街道方面にあったということで、一行は北東の門から脱出しています。


『プリニウス』では一応こうした文献を踏まえつつも、これまでネロと格闘してきたヤマザキさんならではのエンディングになっています。届いたヤマザキさんパートの人間のお芝居が鬼気迫るものがあり、とりの担当箇所や演出もそれに応えるべくふだんの倍近く作画に時間がかかりました。
これをもって9月発売予定の第10巻所収のラストエピソードとなります。

日経夕刊「プロムナード」で連載開始

日本経済新聞の夕刊エッセイ欄
「プロムナード」の火曜日を今月から半年間、担当することになりました。

WEB版でも読めますが登録は必要です(無料登録でも月10本までの記事が読めるようです)。こちらが第1回「コロナ禍中のマンガ家」

2020年7月3日金曜日

日光仮面

コロナ禍中、ご多分に漏れず部屋の片づけ(それまで仕事と日々の雑用に追われ長年未整理だった部分までこの機に出来たのは、まあよかった)をやっていたら、こういうものが出てきましたよ。



描いたのは模写ネタからして小6から中1の頃か? 「日光仮面」という主人公の、ろくにストーリーもないマンガですが、ページごとに既存のマンガ家のパスティーシュになっている。ていうか模写がしたいのがメインで話はどうでもよかった、という感じですね。しかしその後プロになってもやってることは全然変わっていない。進歩がない。

2020年6月25日木曜日

リ・アルティジャーニ第25回

「芸術新潮」7月号発売中。特集は鳥獣戯画。ヤマザキマリ+とり・みき『リ・アルティジャーニ』は第25回。

ヴェネツィアから時を戻してレオナルド修業時代のフィレンツェへ。公証人をしていた父親に呼び出されたレオナルドは若きアントネッロを紹介され「あの絵」と出逢います。舞台は父の事務所があったバディア・フィオレンティーナ教会。



アルティジャーニはフィレンツェ、ナポリ、ヴェネツィアで色彩設計のトーンを少しずつ変えています。フィレンツェは上空からだと屋根瓦のせいで朱色っぽい街に思えるのですが、街を実際に歩いた地上目線では全体的に緑(灰緑)っぽい印象。レンガや漆喰がそういう色なのです。写真は2015年取材時。