学園祭っぽい |
シネコン時代の現在、テレビ地上波での吹替番組は減り、劇場公開の吹替版は逆に増えています。しかし後者は映画会社が関与するオフィシャル版ですから、ちょっとお行儀がよすぎてかつてのテレビ吹替のような自由度にかけるきらいがあります。
もちろん、映画会社の立場としてはそれは至極当然なことで、その意義を否定するものではありません。ただ、意訳の面白さや、声優さんが得意としていた一種の吹替芸のようなものを耳にする機会が最近は減ってしまい、そのことを僕などは残念に思っていたのです。
オフィシャルな吹替を尊重しつつも、そういうものも聴きたい。今回の吹替版はそんな想いからスタートしています。併せてトークショーでは、日本における吹替のおおまかな歴史も解説できたら、と思っていました。
当日は御大・羽佐間道夫さんにご登壇いただけて本当によかった。吹替放送史とともに歩んでこられた大ベテランのお言葉は、爆笑しつつ、観客の皆様には貴重な証言だったと思います。
安原義人さん、大塚明夫さん、多田野曜平さん、園崎未恵さん、森洋子さんにもあらためて感謝致します。意図したわけではなかったのですがベテランから吹替経験二度目(森さん)までちょうどよいバランスになっていて、各お立場でのお話がうかがえたのがよかったと思っています。当日はご登壇いただけなかった他の声の出演者の皆さんも、お疲れ様でした。
当日のリポート記事は以下に
9/20(日)したコメにて、「とり・みきの吹替“凄ワザ”講義」が開催、『スサミ・ストリート全員集合 ~または”パペット・フィクション”ともいう~』が上映されました!
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。