「新潮」3月号発売されました。ヤマザキマリ+とり・みき『プリニウス』は第75話「リウィア」。時代はクラウディウス帝即位の頃、ガイウスはハイティーンになっていますが毎日のように図書館に入り浸っています。
これまでも作中にたびたび登場していますが、ガイウスの足もとにあるのはcapsaと呼ばれる巻物を運ぶ円筒形の容器です。古代ローマの用具は多くのレリーフやフレスコ画にリアルに描かれており、文献や出土品と照合されてかなり細かい部分までわかっています。
図書館はパラティヌスのアポロン神殿の脇にあった(基礎部分の遺跡が現存)図書館をモデルにしています。二つの棟が並んでいますが、古代ローマ時代の図書館の多くはギリシア語文献とラテン語文献の所蔵庫が分けられてツインで建てられていました。
新皇帝即位の喧騒をよそに調べ事に夢中なガイウスですが、そんな中、アントニウス・カストルの植物庭園に招かれ、そこで一人の女性と出会います。
特集は"創る人52人の「2020コロナ禍」日記リレー"。ヤマザキさんも参加しています(2/26〜3/3担当)。とりは書いてないけど複数の執筆者の日記に名前が出てきます。
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