「新潮」8月号はいつもより2日早く本日7/5発売です。ヤマザキマリ+とり・みき『プリニウス』は第60回「ケシ」。何巻かに渡って交互に描いてきたプリニウスとネロがコリントスでついに再会します。狂気を帯びた皇帝と冷静な博物学者ほぼ二人きりの大芝居をご堪能ください。ヤマザキさん描く刻々と変わるネロの表情が見所です。
アポローンは芸能の神であり太陽神ヘリオスとも習合されました。音楽を愛し、自分を太陽神と見なした巨大なコロッススを建設中のネロにとっては、まさに自分と一体化した神であり、その神像を背負うことでプリニウスを威圧すべくここを再会の場に選んだのでしょう。しかし、博物学者はロドス島で巨大太陽神の残骸=なれの果てを見てきたばかりだったのです。
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