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2012年12月31日月曜日

コマンドーインタビュー

吹替関係のインタビューが続きます。12月7日は“史上最強の『コマンドー』<日本語吹替完全版>コレクターズBOX”の追加収録の取材にいってきました。ディレクターズ・カット版に、テレ朝の玄田哲章版、TBSの屋良有作版を収録し、足りない部分はそれぞれのオリジナル・キャストで追加録音、という至れり尽くせりの内容です。

 とくに平田勝茂訳のテレ朝版は、再放映のたびにその数々の意訳が話題を呼び、ジブリアニメなどと同じく「不特定多数の同時視聴者とWEBで実況しながら一緒に楽しむ」という、いわば巨大パーティムービーとしての人気を獲得しています。このような楽しまれ方は、TV版制作時は誰も考えなかったでしょう。

僕が見学したのはそのテレ朝版の追加収録だったのですが、時間にしてそう長いわけではなく、また玄田さんも土井美加さんも現役バリバリなので、元の音源との繋がりもまったく問題なし。こういう完全版は大歓迎です。

昼休みにお時間をいただいて、玄田さんと、平田勝茂さんにインタビュー。平田さんは、SF・戦争・アクション映画ならこの人、といわれる翻訳者で、字幕版より吹替版の評価のほうが高かった、あの『ロード・オブ・ザ・リング』3部作も手がけてらっしゃいます。『コマンドー』関係の話は、例によってそのコレクターズBOXに収録されるので、ここであまり詳しくは話せないのですが、吹替の帝王サイトには『スター・ウィーズ』シリーズに関するインタビューがUPされていますので、ぜひご覧ください。

意訳に関しては、あえてひねくっているのではなく、それが日本語としていちばん自然に言語のニュアンスを伝える表現だと思ってやっているとのこと。「そもそも翻訳とは翻って訳すことだから」と。ただし「DVD時代になって字幕との細かい整合性を問われるようになり破天荒な意訳がむずかしくなった」と、これまた先日の小山悟さんと同じお答えが返ってきました。また「劇場版は本来TVよりも言葉の制約が少なくてしかるべきなのに、TVの洋画番組でもオフィシャル版を使用するケースが増えたので、最初からそのことまで考えて訳さなければいけなくなった」というお話も。

このTV版とオフィシャル版(=劇場版・ソフト版)の吹替の違いに関しては、同じサイトの「とり・みきの吹替どうなってるの」にも近々書く予定です。

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