
2020年6月5日金曜日
プリニウス第69回「アケロン」

2020年6月1日月曜日
ジョージ秋山さん
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| 若木書房版『パットマンX』第5巻(1969年)198p |
『パットマンX』『ほらふきドンドン』『コンピューたん』『どくとるナンダ』『黒ひげ探偵長』といった初期作品が本当にもう大好きだった。小学校中〜高学年当時、ページをめくる度にもっとも声を出して笑ったのががこれら初期のギャグマンガだった。
そして中学に上がる頃『デロリンマン』『銭ゲバ』『アシュラ』『告白』『ザ・ムーン』という問題作が次々に始まる。そして胸をえぐるようなこれら一連の連載が一段落したあと『浮浪雲』が登場するのだ。
ことギャグマンガに限って話をすれば、僕が小学校に上がるまでの愛読マンガ家は杉浦茂、前谷惟光、わちさんぺい、山根赤鬼。小学校に上がる頃にそれらは赤塚不二夫、石森章太郎、藤子不二雄、つのだじろうといったモダンな作風のトキワ荘グループに置き換わる。
そして中学へ上がる60年代後半から70年代にかけて——これはあくまで読み手としての勝手なグルーピングで当事者たちにはそんな意識はなかったと思うが——永井豪、ジョージ秋山、山上たつひこといった若い才能が台頭する。彼らに共通するのはギャグマンガ家でもありながらシリアスなストーリーマンガも描き、しかもそのいずれもが当時のマンガ表現のギリギリを攻める過激な作風だったことだ(やや遅れてみなもと太郎と吾妻ひでおがこの戦線に加わるが彼らの作風はもう少しクールだった)。もちろん僕は夢中になった。
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| 『浮浪雲』ビッグコミックス七巻目「巡の巻」 1977年初版第5刷191p |
なかでもジョージ秋山はその自己像のフェイク性といったところにも惹かれた。『告白』に顕著だが、それはたまに読むインタビューなどにもよく表れていた。同時期の日野日出志『地獄の子守唄』や、つげ義春の自分を主人公にした作品など、どうも自分はそういう自己韜晦の強い作家や作品が好きなのかもしれない(自分がそうであるかどうかはまた別の話)。『浮浪雲』はギャグや問題作を経た悟りの境地のように一見見えるけれども、同時に常に騙されているような疑念もつきまとい、それがまた魅力でもあったのである。
ちなみに『浮浪雲』の中でいちばん好きなエピソードは「定八の結婚」。これの載ったビッグコミックを上熊本駅の待合室で読んで滂沱の涙を流したのを鮮明に憶えています。
2020年5月28日木曜日
ナンシーちゃん
しかし中身は好きでした。『リトル・キング』のオットー・ソグローといい、当時の自分はこういう定規で引いたような線が好きだったんだなあとあらためて。理詰め体質もあるが、フリーハンドの味わい深い線がとても自分には引けなかったんで逆に走ったということもあるのでしょうね。
自分の初期ギャグマンガの背景も、だから硬質で直線的。定規を使いロットリングで引いてる。
ところで新版のナンシーの作者(女性)が6代目というのにちょっと驚き。アメリカのマンガはタイトル至上主義で描き手が随時変わっていくのはもちろん承知してましたが、アメコミだけでなく新聞マンガでもそういうケースはあるんですね。
2020年5月22日金曜日
文藝別冊「総特集 星野之宣」発売
新保信長・穴沢優子両氏による編集はいつもながら痒いところに手の届く内容になっております。星野+諸星合作のグダグダ感がすばらしい。
星野之宣論(もしくは星野・諸星比較論)的なテキストは潮文庫版『宗像教授伝奇考』の解説で一度書いていますので、今回とりはマンガ『遠くへいきたい』特別伝奇篇を描きました。
2020年5月21日木曜日
映画秘宝7月号 永久保存版 大林宣彦映画入門に 寄稿
2020年5月20日水曜日
復刻版 ウロン文学選集『へろ』+『ふるむまかをめら』2冊セット
なんのこっちゃわからんという方も多いかと思われますが、この2冊は吾妻ひでおさんの『不条理日記/SF大会編』に登場する架空のSF文学です。架空の筈なのになぜ現存するかはリンク先の解説をお読みください。
全体として冗談であるにもかかわらず限定数復刻ということでかなりお高い値段設定になっておりますが、新規にお買い求めになる方はそのシャレをご理解の上ご購入されますよう(後からお怒りになっても私は知りません)。
とり・みきは旧月報1のテキスト(復刻)と新月報3のひらみっとくらめ像(描き下ろし)を寄稿しております。
2020年5月8日金曜日
星座の話
自宅待機中に(といってもデータ入稿のマンガ家の生活はあまり以前と変わらないのですが)毎日少しずつ仕事部屋の片づけをしていたら、子供の頃最初に読んだ天文学の本が出てきました。野尻抱影『星座の話』(偕成社)がそれで初版は昭和29年、家にあったのは34年の7版。もちろん父親が購入した物ですが、その後もロングセラーとなった名著。全ての漢字に読み仮名が振ってあるのですが、文体と内容は子供向けというわけでもありません。天体物理学へもギリシア神話への興味もわく、文・理どちらへのゲイトウェイにもなっていたと思います。
といいつつ中身の詳細はすっかり忘れていたのですが、あらためて記述を読むと三つ子の魂なんとやら......。
ヤマザキさんの声かけで始まった『プリニウス』ですが、これを描くことになったのは必然のようにも思えます。


















