
本日は芸術新潮1月号の発売日です。
第1特集は江口寿史さん、第2特集はボッティチェリ。
そしてヤマザキマリ+とり・みきのオールカラー新連載『リ・アルティジャーニ』第1回も掲載されております。『リ・アルティジャーニ』ではルネサンスの画家職人と日本のマンガ家との相似を描いていますが、第1回は第2特集に合わせてボッティチェリ。美人画で名を馳せ、しかし締切を守らずすぐ飲みに出るこの人、奇しくも第1特集の人との共通点が……
単独のマンガやギャグマンガは描かないのかと時々お叱りにも似たツイートを受けますが地道に短いものはあちこちで描いてるんですよ。今年も本の雑誌社「おすすめ文庫王国2016」に『SF大将』を描いています。
ちくま文庫版ゲゲゲの鬼太郎『妖怪獣』の巻の解説を書かせてもらったくらい、大好きでした。直接お目にかかったのは一度だけ。某書店の忘年会でご挨拶かないましたが、その忘年会の福引きで僕は特賞の香港旅行を当てたので、これも妖怪の御加護だったと思います。![]() |
| 学園祭っぽい |
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| 撮影:原田香 |
ペンシルはともかくボールペンの奥深さを知りました。ていうか奥深いのはペンでなくて描き手のほうなんですけどね。最近は僕もマンガの作画の一部にボールペンを使ってるんですが(マンガを描き出した頃だったら間違いなく教育的指導&矯正を受けていました)なかなかこのように自在には書けません。お客さんも、誇張でなく世界中から集まっていた。
祖父江慎さんのディレクションによる展示はさすがに見所満載で、岡崎さんのマンガの魅力を十二分に伝えてくれていました。同業者としては、やはりいちばん気になるのが生原稿。たぶん、マンガ家は、そうでない人より何倍もの情報を原画から読み取れると思います。岡崎さんの筆致は一見荒っぽく、トーンのずらし貼りもその印象を助長しているのですが、実際に生原稿を見るとものすごく繊細な計算の上にそれらの線やトーン位置が決定されているのがわかりました。![]() |
| 貼り紙もすばらしい |
