昨日で終了した銀座松屋の赤塚不二夫展に滑りこみで行ってきた。
小学校低学年の頃リアルタイムで読んでいた『おた助くん』『まかせて長太』『メチャクチャNo.1』の生原稿に感涙。後ろの人には申しわけないが、けっこう長い時間立ち止まって見入っていた。いくつかのギャグをナマで見て、あらためて自分が『メチャクチャNo.1』から受けた影響の大きさを痛感。このことはまもなく出る『とりから往復書簡vol.2』でも少し触れている。
『おそ松くん』や『天才バカボン』以降の作品は通常のスピードで。嫌いなわけではなくて、これらは復刻もたびたびされていて展示作品に触れる機会も多いから。
マンガは原画を鑑賞するものではなく、ベタの塗りむらがあろうが、ホワイトや切り貼りで見た目汚く修整しようが、印刷されたものこそが完成形というかテクストだと思うけど、しかしケント紙にペンと墨汁で書かれた生原稿は何年経っても本当に美しい。油性フェルトペンとか使うのは冒涜ですね。
まあ自分がいちばん読んでいた頃のペン入れは赤塚不二夫本人というよりは高井研一郎+フジオプロ作品といってよいのだろうけど、4色の塗りも溜息が出るほどていねいで綺麗。デザイン的にもすばらしい。「アリチビと魔法のやかん」のカラー原画の前では完全にタイムスリップ。というか64〜69年(小学生時)の展示でリアルタイムで読んでいないページは1枚もなかった。あと、70年以降のバカボン後期から『レッツラゴン』あたりのアナーキーさは、印刷物より生原稿のほうがより伝わるとも思った。
会場ではとみさわ昭仁さんとバッタリ。なにかをメモしてると思ったら……さすがだ。展示の最後に、キャラであれ本人であれ自分の知人達が大勢シェーをしているのには笑った。ちょっと混ざりたかったのは本音。
TORI MIKI visited A Fujio Akatsuka Memorial Exhibition opened at the Matsuya department store in Ginza. Fujio Akatsuka (1935−2008) was a pioneer artist of "gag manga"called in Japan. Many Japanese manga-ka(of course including me)are under the great influence of his works.
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