本の雑誌社より今年も『おすすめ文庫王国2019』が発売されました。恒例とり・みきの『SF大将』、今年は「竜のグリオールに絵を描いた男」(ルーシャス・シェパード)です。
長谷邦夫さんが亡くなられた。
実際には長谷さんがほとんど一人で考えて描いていたと思われるが、当時の『おそ松くん』人気はものすごく、本誌のクレジットでも下手すると赤塚さんの名前のほうが大きく喧伝されていた(一時期の監督名より「スピルバーグ製作」というコピーのほうが大きかった映画ポスターみたいなものだ)。小2とはいえマンガ読者的にはませていたので、これには当時からなんとなく違和感を覚えた。つまり、長谷さんの名前と作品に出逢った当初から、赤塚さんの影武者的な微妙な立場を感じ取ってしまった、というわけだ。![]() |
| 石森章太郎『トキワ荘物語』より、中央が長谷邦夫 |
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| 長谷邦夫『盗作世界名作全集 巻の3 三銃士』より自画像 |
その小学生ながらのバックステージへの興味で石森章太郎『マンガ家入門』(65年秋田書店)を読み、さらには赤塚不二夫『シェー!!の自叙伝』(66年華書房)を読んだわけだが、後者を赤塚さんのゴーストとして書いていたのも実は長谷邦夫さんだった。この著書の中で、僕は初めて「パロディ」という言葉を覚えるのだが、そのパロディに関する記載(盗作との違いなど)も、今読むとまさしく長谷さんらしい主張ではあったと思う。![]() |
| 表紙は横尾忠則、付録は山下洋輔・中村誠一・古澤良治郎・ 渡辺文男によるソノシート「ペニスゴリラアフリカに現る」 |
それからだいぶはしょるけれども、SNS時代の走り、mixiを通じて僕は長谷さんとときどきお話しするようになり、2012年のイベントでは、僕が舞台でギターを弾いて「桜三月散歩道」を歌い、セリフ部分の朗読を作詞者である長谷さんにお願いする、ということが実現した。そのときのことは以前のブログに書いたのでご参照下さい(→こちら)。![]() |
| 水声社『パロディ漫画大全』(2002年)にいただいたサイン |
実は僕は星野さんの『宗方教授伝奇考』潮漫画文庫第一集に解説を書かせてもらったことがある。そこではお二人の作風の比較のようなことをやってしまっていて畏れ多いにもほどがあるのだが、今回久方ぶりに読み返したら、そう外したことは書いていない気がしたので、もし機会があれば読んでみてください。![]() |
| 右より星野之宣さん 諸星大二郎さん 夏目房之介さん 僕 飯田耕一郎さん |
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| みなもと太郎さんと島本和彦さん |
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| 永井豪先生と藤子不二雄A先生の間に写り込むプリニウス作者二人 |
キングレコードのSEVEN SEASのように、主にサントラEP盤に特化したレーベルもあり、アルバム=LPのサウンドトラック盤はお小遣いが足りなくてなかなか買えない中坊にとっては大変ありがたかったのです。
とはいえ、僕は中学時代に放送部をやっていたので、彼らの曲は校内放送のBGMとしてユースフルで大変お世話になりました。このことはこのエントリーでもちょっと触れています(→GQ版『遠くへいきたい』第2回)