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ジークフリート伝説、アーサー王伝説など、中世騎士物語に材を採ったとり・みきのギャグマンガ『しゃりばり』(イースト・プレス版 解説:おおひなたごう)が電書化されました。
『しゃりばり』は双葉社から出ていた「月刊スーパーアクション」という月刊誌に『吉田さん危機一発』の次に連載された作品で、タイトルはフランス語で馬鹿騒ぎを意味するCharivariから来ています。
80年代には、マンガマニアやSFファンにターゲットを絞った月刊誌が幾つかありました。スーパーアクションもそのひとつで、諸星大二郎、星野之宣、藤子・F・不二雄、板橋しゅうほう、花輪和一、山上たつひこ、蛭子能収、坂口尚、原律子、藤原カムイ、いしいひさいち、吾妻ひでお、西岸良平……といった方々が連載していました。こうしてお名前を並べていても心が躍ります。70年代後半の少年チャンピオン(僕がデビューする前)がよく「何一つ読み飛ばすものがなくすべて面白かった」と評されますが、SFマンガマニアにとっては80年代のスーパーアクションもそういう雑誌だったのです。
今回の電書版の底本は復刻されたイースト・プレス版ですが、最初の単行本は当然双葉社から出ています。
その際のカバーイラストは日本におけるヒロイックファンタジーのイラスト の第一人者・末弥純さんにお願いしました。もったいないにもほどがあるこちらの表紙も、この機会に併せてご紹介しておきましょう。いまから思うと僕の主人公の絵は邪魔ですね。潔く末弥さんのイラストのみにしておけばよかったなあ。
しかし、この当時は平凡パンチで『愛のさかあがり』 の週刊連載をやりつつ、月刊コミコミと月刊スーパーアクションにも同時に連載を持っていたわけで、いったいどこにそんな時間があったのだろう、と思ってしまいます。
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