「新潮」10月号発売されました。ヤマザキマリ+とり・みき『プリニウス』は第78話「ラス・メドゥラス」。最終巻最初のエピソードになります。
短い在任の権力争いが終わっていまはウェスパシアヌスが皇帝に。トイレにも税をかけるなど財政再建に懸命ですがそのいっぽうで巨大闘技場を建設中。それがネロの黄金宮の人工池の跡地に建てたコロシウムで、現在もローマを代表する観光名所となっています。同じくかつて黄金宮に立っていた金ピカのネロ像はヘリウス像に流用され(バラゴンか)この脇にしばらく立っていました。コロシウム(コロッセオ)という俗称も巨像=コロッススからきているという説が有力です。
いっぽうプリニウスはヒスパニア・タラコネンシス総督としてタイトルにあるラス・メドゥラス金山に来ています。ローマはここで人工的な土砂崩れを起こし金の採掘を行いました。
ヤングプリニウス編を挟んで、ヤマザキさんがプリニウス、エウクレスともうまい具合に第1話に繋がる感じで老けさせてくれています。
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