かつて青春時代はオトとつるんでいたネロ。ポッパエアを寝取ったことも忘れたのか、今でもオトが裏切るはずはないと信じ込んでいるようです。
プリニウスは『博物誌』で「ネロは足の裏に香料をつける習慣があったが、それはオトから教わったものだそうである」と書いています。
このエピソードからも二人が昔は仲がよかったことがうかがえます。ポッパエア絡みで二人の仲は決裂しましたが、オトの前に決起したご老体ガルバもまた、かつてネロの母アグリッピナの求婚を断った過去があるなど(ネロは気にしていなかったようですが)、叛乱の裏には女性絡みの因縁が渦巻いているようです。
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