GQ版 とり・みきの『遠くへいきたい』第32回更新されております。なおGQJAPANのサイトでの連載は次回が最終回となります。
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| 写真はwikipediaより |
ネロが赴くコリントスはペロポネソス半島とギリシア本土を繋ぐ結節点にあり、古代より軍事・交易の要衝として栄えました。街を見下ろすアクロポリスにはアフロディーテ神殿があり、そこに仕える多くの巫女兼遊女がいたと伝えられています(巫女≒遊女は日本の古代や中世でもそうですね)。写真はとり撮影。
昭和最後の日は何をしていたかよく憶えていない、というツイートを幾つか見かけたが、私はよく憶えている。ビデオを録っていた。数日前から。
なにせ、あらためて録りためたビデオを眺めて思い出したが、80年代には「国鉄最後の日」ですら各局一日がかりの特番を組んでいたのであって、テレビのこういうお祭騒ぎ体質は今に始まったことではない。毎年やってくる年末年始でさえ飽きずにあれだけ特番を組む業界なのだ。いってみればテレビは改元だろうが他のイベントであろうが何でもいいのだ。賛否はともかく改元は数十年に一度の大きな国家行事には違いなく、それにしては民放は特番枠が少ないな、その特番もあまり面白くないし突っこんだ取材もないな、ひいてはテレビ業界も本当に衰弱してるのだな、というのが二つ前の元号から録画を続けてきた、特番好きの人間の正直な印象だった。
今回はどの民放局もふつうにCMを挟みつつ改元を迎えたので、以前ほど注意していたわけではない。それでもフジとテレ東では「R-1」が令和最初のCMであったことは確認した。まあこれはだいぶ前から代理店絡みで周到に準備されたことなのだろう。なんにしても前回に引き続きダジャレでの幕開けとなったわけである。