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2018年9月18日火曜日

プリニウス第53回

『プリニウス』第53回掲載の「新潮45」10月号は本日発売です。雑誌は杉田某の擁護特集で炎上しておりますが、まあ炎上するのも無理はない。当該人物の記事には一切共感できない。

とばっちりがこっちにも飛んでくるが、しかし雑誌は色んな立場や主義主張の異なる者が書いているからこそ「雑誌」。同じ雑誌に描いているからといって「ひとかたまりの集合概念で同一視して個を見ない」のは、それこそああいう連中と同じ過ちだと思うぞ。こちらはただただ迷惑しておる。

というわけで、騒ぎをよそにマンガは粛々と続きます。今回はローマではポッパエアの死と大々的な葬儀、アレクサンドリアでは当時の驚くべきテクノロジーを描きます。

懐妊中のポッパエアの死の真相については様々な説があります。ネロに蹴り殺されたとか、毒殺されたがその真犯人はネロだった、という説もある一方で、ネロは愛妻家であり、彼女の死は事故死に近かった旨の説をとる歴史家もいます。葬儀は盛大に行われ、その遺体は当時の慣習だった火葬にはされず、防腐処理を施されてアウグストゥス廟に埋葬されたと伝えられています。ヤマザキさん描く臨終の表情に、これまでの彼女の色んなシーンがフラッシュバック。

かたやアレクサンドリアでは神殿の自動ドアや、聖水の自動販売機に一行が驚きます。これらは前々回に登場した「アイオロスの球」同様、水や蒸気の御者であったアレクサンドリアの工学者・ヘロンの発明といわれています。

ヘロンについては昔『とり・みきの大雑貨事典』所収の「自動販売機」というエッセイに書いたことがあったのですが、そのときはまさかこの時代のマンガを描くことになるとは思わなかった。長いスパンの意図せぬ予告篇。

ちなみに神殿に鎮座しているのはエジプトとギリシアの習合神であるセラピス神です。

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