今回は全編ローマ。フォロや建設中の黄金宮、そして恐ろしげな拷問具が並ぶ部屋が舞台となります。
これを描くのに古代から中世までの拷問具をあれこれ調べたんですけど、いやあ人は残虐ですな。なにしろ拷問ですから「できるだけ殺さずに苦しみを長引かせる」ことを目的に作られている。しかし結局はほとんど死んでしまうわけで、緩やかな死刑具としても用いられていた。磔刑もそうで、たいていはほったらかし。はりつけ後、槍で刺したりするのはむしろ慈悲があった。近世でギロチンが登場したのは「身分の区別なく苦しませず一瞬で絶命させる」という点で、それまでと比べればずいぶん人権や人道的には進歩であり画期的だった、という文献の解説に眼からウロコが落ちました。
そういえば我が母校(卒業してないけど)には拷問具を展示した博物館があったよな、と思い至り、ものすごく久方ぶりに駿河台まで行ってきました。結局今回の作画の参考になるような器具はなかったんですが、入場無料なので、お茶の水界隈を散策するときは寄ってみてもいい面白いスポットかもしれません→明治大学博物館
追記:あっ下のコマに1箇所ベタ落ちがある……(単行本で直そう)
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