昨今SNS等ではマンガ家と編集者の関係がしばしば話題になっています。だからといって急に降って湧いた企画ではありません。
2013年のちょうど今頃、僕は当時連載していた日経ビジネスオンラインのコラムで「青春の怒りとカネ」と題するエントリーを書きました。会員の方は今もリンク先から読めるはずなので、どうぞご覧ください。
読めない方にかいつまんで概要を説明すれば、相方ヤマザキマリさんの、テレビのバラエティ番組における「映画がどんなにヒットしても原作料は100万円」発言をめぐる炎上騒ぎに乗じて、自分の体験や旧悪も交えつつ、日本のマンガ出版におけるマンガ家と編集のちょっといびつな関係性を述べたものでした。さらにこのコラムの補足を、僕は自分のブログでも書いています。
留意してほしいのは、これはマンガ家の言い分が正しいとか編集側が正しいとかいうような二項対立の話ではない、ということです。双方の協力がなければよい作品が生まれないのはいうまでもありません。また個々の編集諸氏のマンガへの愛や熱意を疑うものでもありません。
問題にしているのは編集者が担当作家と自分が属している出版社、さらには作品の二次使用を行う映像会社等の二者間三者間で、しばしばダブルスタンダードにならざるを得ない「構造」についてです。
このコラムは反響が大きく、その余波で同年の秋に同じ日経ビジネスオンライン上に、とりマリ二人の対談が載りました。こちらも読める方は併せてお読みいただければ幸いです→とりマリの当事者対談(全5回)
こういうことを以前から書いたり話したりしていたせいで、今回、マンガ新聞からお呼びがかかった、というわけです。では残りの話は当日に……。
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