僕みたいに絵の下手なマンガ家が影響を受けたというとあちこちから石が飛んできそうですが、大好きでした。2008年にアングレームでお目にかかる僥倖を得て、写真はそのときに畏れ多くもサイン交換していただいているところ。我ながら畏れ多すぎるにもほどがある(このときのことは『とりから往復書簡』にも描きました)。翌2009年に来日されたときもお会いできましたが(→この日記参照)お元気そうだったのに。
70年代の終わりに上京した頃に、宇宙戦艦ヤマトの同人誌みたいなものを作っていて(当時コピー機なんてものはコンビニにはなくて……というかコンビニ自体も街にはほとんどなくて)渋谷の今は無き大盛堂書店の8階にゼロックスのサービスがあったのでそこを利用していたのですが、同じフロアでアメコミやBDを売っていて、そこで手にした「HEAVY METAL」のバックナンバーが最初の出会いでした。その後創刊された日本版スターログで詳しいことを知っていくわけですが、まさかのちのちご本人に会えるとは。
2009年の日記のコメント欄に書いたように、絵の影響も下手くそなりにあるんだけど、自分にとっては空間や時間の切り取り方のお手本のようなアーティストでした。ミュージシャンやマンガ家にはめったにアーティストなんて言葉は使わないんだけど、メビウス師には使ってもいいだろう。
Jean Giraud, alias Mœbius, est mort. Je suis très triste. R.I.P.
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