同じ東京人でも慶一さんとは違い、達郎さんのMCはもう喋る喋る。客イジリも、逆に客のヤジへのリアクションも頻繁で、しかしそれは昔から変わらないことなので、もはや名物の一つになっている。喋らない山下達郎なんて。
過去にはそれがうまくかみ合わないこともあり、ちょっとした緊張状態というか客席の反応(or無反応)に苛つかれる姿も目にしたこともあるけど、いやずっと見続けている者からすればホントに丸くなられました。ライヴは客もまたその出来の一手を担う責任がある、というようなことを達郎さんはよくインタビューなどでお話しになっているけれども、この夜は「いいお客さんで本当にやりやすかった」とのことだった。個人的にもここ何度かのライヴでいちばん楽しめたかもしれない。
ツアー途中なのであまりネタバレ的なことは書けないが、震災があり、新譜にもその影響は現れていたので、実は今回のツアーでも、ややメッセージ性の強い曲やMCが多くなるのでは……と思っていたら(危惧ではなくて、それはまあ当たり前のことだろうと)この予想は外れ、ふだん通りのステージがあった。むしろMCでも災害にはくどくは触れず、曲も明るいアップテンポの曲が多かった印象だ。歌唱・演奏はあらためて書くまでもないが素晴らしいの一言。プロフェッショナルなステージでした。新加入の宮里陽太さん(都城在住で通いで参加だという)のサックスもとてもよかった。
物販コーナーで販売されている拙著『タツローくん 2011 EDITION』と「タツローくんカレンダー2012」も、おかげさまで売れていたようでございます。どうもありがとうございます。
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