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2010年6月4日金曜日

非実在青少年読本

5月の更新が滞ったのは、例の非実在条例案のせいでもあります。


条例案についてはもちろん反対だが、この件は規制問題以外にも色んなことを考えさせられました。ギャグマンガ家は森羅万象すべてネタとして等価と考えている生物なので、政治的な発言や運動には距離を置いています。ギャグマンガ家でもそうでない人もいるかもしれないが、僕はそう。


ブログで運動誘導的なことをしなかったのも、そういうスタンスでありたいから。それについては批判もあるかもしれないが、自分なりにあれこれ悩み、考えに考えた上のことであります。おそらく多くのマンガ家がそうだったのではないか(落とし所はそれぞれ違っても)。この二ヶ月間、自らの矜持に基づきこの問題に触れなかったマンガ家さんは、それはそれでものすごく覚悟のいることだったと思う。


僕の場合は、改正条例案に反対であるという立場の表明は(主にTwitterで)明確にしていたつもり。正確な情報を知らなければ判断することもできないので、都議会議場の集会にも池袋の集会にも自ら足を運んだ。その上で署名もしました。


この件に関する自分の考えは、徳間書店『非実在青少年読本』中の、吾妻ひでおさん、山本直樹さん、藤本由香里さんとの座談会ですべて述べているので、ぜひお読みになっていただきたいと思います。表紙は赤井孝美さん。他にも業界関係者100人以上が参加。


座談会のことはcomicリュウ連載の『とりから往復書簡』にも描きました。左写真は吾妻さんのサインをもらって満面の笑みの山本直樹。

2 件のコメント:

  1. あ、写真のこの本は、
    「吾妻ひでおに花束を」ですね。
    マニアだ。

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  2. >かくたさん
    よく気づきましたね。その通りです。

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