since2008. 2017年からはtorimiki.comにUPしたBLOG, NEW RELEASE & BAND情報を時間差で時系列順にアーカイヴしています

2010年6月4日金曜日

非実在青少年読本

5月の更新が滞ったのは、例の非実在条例案のせいでもあります。


条例案についてはもちろん反対だが、この件は規制問題以外にも色んなことを考えさせられました。ギャグマンガ家は森羅万象すべてネタとして等価と考えている生物なので、政治的な発言や運動には距離を置いています。ギャグマンガ家でもそうでない人もいるかもしれないが、僕はそう。


ブログで運動誘導的なことをしなかったのも、そういうスタンスでありたいから。それについては批判もあるかもしれないが、自分なりにあれこれ悩み、考えに考えた上のことであります。おそらく多くのマンガ家がそうだったのではないか(落とし所はそれぞれ違っても)。この二ヶ月間、自らの矜持に基づきこの問題に触れなかったマンガ家さんは、それはそれでものすごく覚悟のいることだったと思う。


僕の場合は、改正条例案に反対であるという立場の表明は(主にTwitterで)明確にしていたつもり。正確な情報を知らなければ判断することもできないので、都議会議場の集会にも池袋の集会にも自ら足を運んだ。その上で署名もしました。


この件に関する自分の考えは、徳間書店『非実在青少年読本』中の、吾妻ひでおさん、山本直樹さん、藤本由香里さんとの座談会ですべて述べているので、ぜひお読みになっていただきたいと思います。表紙は赤井孝美さん。他にも業界関係者100人以上が参加。


座談会のことはcomicリュウ連載の『とりから往復書簡』にも描きました。左写真は吾妻さんのサインをもらって満面の笑みの山本直樹。

6月だ

ついに5月は一度もブログを更新することができませんでした。


理由ははっきりしていて、一つは右側にもいつのまにか現れているTwitterですね。プライベートもオフィシャルなイベントもほぼ毎日リアルタイムで発信しているので、なかなか後からまとめようという気にならない。1日経つと、いまさら感が強いというか「既に遅い情報」という感覚になってしまっている。これは僕だけでなく多くのブロガーがそういう傾向にあるようです。みんな更新が滞ってる。


もうひとつは現在進行形の企画やら仕事やらがこのところたてこんでたせい。仕事も上がってないのにブログを書くのはクライアント様に申し訳ない、ということもありまして。Twitterはどうなのだ、というと、あれは仕事の片手間に数秒で発信できるから、ちょっと感覚が違うんですね。いまやっている仕事の進行状況も報告できる。ブログはやはり書いて推敲してUPして絵のレイアウトもして……とかやっていると、けっこう時間を食ってしまう。仕事を置いて全然「別の」作業になってしまうので。


以上いいわけでしたが、ブログにはブログならではのディテールの良さもある。このあと、この一ヶ月間のことも含めて少しまとめて更新したいと思います。さて前回紹介した『カキューン!!』のタイトルアニメですが、現在は4パターンとも公式サイトで見ることができます。ご覧になった感想などいただけると幸いです。

2010年4月13日火曜日

カキューン!!

関西テレビで本日深夜0:50からスタートする『カキューン!!』という新番組のタイトルアニメ(5秒)をそうまあきらさんと一緒に作りました。というか僕は絵コンテを担当、CGは全部そうまさんが作ってるんですけどね。


そうまさんとは『天下統一CG将軍』という番組でタッグを組んで以来のお仕事。番組のオフィシャルサイトはこちら番組のタイトルロゴも僕の描き文字です。東京での放送予定は今のところありません。


アニメは4パターンあって、どこでどう使われるかはまだ僕もよく知りません。そのうちオフィシャルサイトでも見られるようになるかも。ここではその絵コンテに色を乗せたものをちょこっとだけご紹介。※実際にオンエアされるアニメとは色味は違っています。


※4/20追記:今週からは深夜24:35からの放送だそうです。

2010年3月29日月曜日

フリースタイルとリュウと筒井漫画涜本ふたたび


フリースタイル11号発売中。いつも通り「Anywhere but here/遠くへいきたい」を2篇描いています。特集は日本マンガ全集編集会議。


同様にCOMICリュウ5月号発売中。連載「とりから往復書簡」は子供の頃の禁断の遊びについて。


そしてこれは4月の10日頃の発売予定ですが『筒井漫画涜本ふたたび』実業之日本社刊(「涜」はサンズイに「賣」の旧字体)。年末年始必死こいて描いていたのはこれであります。24ページ。95年に出た『筒井漫画涜本』の続編にあたり、ありがたいことにとり・みきはどちらにも描かせていただくことになりました。詳しい話は発売されたらまた。執筆陣と担当作品は以下の通り。

明智抄「幸福ですか」
いがらしみきお「北極王」
伊藤伸平「五郎八航空」
折原みと「サチコちゃん」
雷門獅篭「落語・伝票あらそい」
菊池直恵「熊の木本線」
鈴木みそ「あるいは酒でいっぱいの海」
大地丙太郎「発明後のパターン」
高橋葉介「ラッパを吹く弟」
田亀源五郎「恋とは何でしょう」
竹本健治「スペードの女王」
とり・みき「わが良き狼」
萩原玲二「弁天さま」
畑中純「遠い座敷」
みずしな孝之「フェミニズム殺人事件のようなもの」
Moo.念平「うちゅうを どんどん どこまでも」

"FREEstyle" #11. ISBN-10:493913850X ISBN-13:978-4939138508
"Comic Ryu"May Edition ASIN:B003937BFM
"Tsutsui Manga Tokuhon Futatabi"
publisher:Jitsugyo no Nihon Sha(April 9 2010)
ISBN-10:4408612723 ISBN-13:978-4408612720

Yasutaka Tsutsui is a Japanese science fiction author,and actor. Profile
TORI MIKI is under the great influence of his works.

2010年2月28日日曜日

文藝別冊/加藤和彦と映画秘宝に

発売中の「文藝別冊/加藤和彦 あの素晴しい音をもう一度」(河出書房新社)に2ページのマンガを描いています。一緒にお仕事をなさった方や詳しい方々(執筆者にtwitterでフォローしてる方が8名も)に混じっておこがましい限りですが。再録・新規原稿含め、痒いところに手が届く充実の内容で読み応えがあります。

「帰ってきたヨッパライ」が自分のおこづかいで買った初めての邦楽のEPだった、というのは本当の話。ちなみにLPはというとピンキーとキラーズのベスト盤でしたけれども(まだ持っている)。


また同じく発売中の「映画秘宝」4月号では歴代の『時をかける少女』映像化作品特集。僕は大林宣彦/原田知世版の映画について書いています。こちらは文章。

TORI MIKI drew a short comic dedicated to Kazuhiko Kato(1947-2009) in "Bungei Bessatsu".
Also wrote a review about the movie "Toki o kakeru syojo"(1983) in "Eiga Hiho"April edition.

2010年2月17日水曜日

浅倉久志さん

翻訳家の浅倉久志さんが亡くなられた。


僕も含めたSFファンが「浅倉久志訳なら、まずまちがいなく面白い」と絶大な信頼を置いていた翻訳家だった。A・E・ヴァン・ヴォークト、ハリイ・ハリスン、ポール・アンダースン、マイケル・クライトン、ロジャー・ゼラズニイ、コードウェイナー・スミス、ジェイムズ・ティプトリー・Jr.、ウィリアム・ギブソン、トマス・M・ディッシュ、ジョン・ヴァーリィ、R・A・ラファティ、テッド・チャン……そして別格でフィリップ・K・ディックとカート・ヴォネガットのほとんどの作品を、僕らは浅倉久志訳で読んだ。


個人的にはSF大会でご挨拶する程度で、ちゃんとしたお話をさせていただいたことはなかったが、僕の大部分のSF分(鉄分の分です)と、そしてギャグ分の何割かもまた浅倉久志の訳文で出来上がっている。『ユーモア・スケッチ傑作展』(早川書房)という浅倉さんの編んだアンソロジーが好きだった。


拙作『SF大将』(ハヤカワ文庫)の元ネタにも、当然、浅倉久志訳の作品がたくさん入っている。あの中ではJ・G・バラードの『溺れた巨人』の評判がとくによかったのだけれど、その翻訳者である大谷圭二というペンネームも実は浅倉さんの変名(というか、こちらがご本名に近いのだけど)だ。


謹んでご冥福をお祈りいたします。


●早川書房による訃報

●東京創元社による訃報


R.I.P. Hisashi Asakura(1930-2010) who was a great translator in the field of Science Fiction. He translated many works of Kurt Vonnegut and Philip Kindred Dick.

2010年2月8日月曜日

週刊少年チャンピオン40th

本日発売されました(amazonここ bk1ここ)。既に先週末くらいに店頭には並んでいたようですが。

2009年に40周年を迎えた週刊少年チャンピオンが「名作読み切りシリーズ」として一年間続けてきた企画をまとめたもの。拙作「クルクルくりん featuring るんるんカンパニー」も所収されています。他の収録作品についてはComic Natalieここをご参照ください。


久しぶりのチャンピオンということで緊張して描いたセルフリメイクでした。こういう企画で旧作を再び描くのは色々と複雑な想いもあるのだけど、当時応援してくれたファンの方々への恩返しの気持ちで。しかし、そのためには単なるノスタルジーでなく、今の若い読者も笑える現役の作品になっていないといけないと思ったのでプレッシャーは大きかったのです。幸い漏れ伝わってきている情報(笑)を総合するとわりと好評だったようなので、ほっとしているところです。




さて昨日はワンフェスだったのだけど、おなじみ張り子とロケット屋さんが『とりから往復書簡』の謎のアシスタントを作ってくださいました。僕は行けませんでしたが、手配の隠密によって写真が届いたので掲載。


On Sale! "Shonen Champion 40th" (Manga Anthology) concluding TORI MIKI's "Kurukuru Kurin featuring Runrun Company"

Publisher: Akita shoten (Feb. 8, 2010)

ISBN-10: 425310200X

ISBN-13: 978-4253102001

2010年2月2日火曜日

雪ですね

滑らないようにご注意を。
※写真は以前の使い回しです。

The snow is on the ground this morning.