プリ執筆中、抜け出して『この世界の片隅に』(ほぼ最後の?)試写へ。
すばらしい原作がそれを映像化するのにもっともふさわしい監督によってアニメ化され、もっともふさわしい女優によって演じられた……そんな印象。画面の片隅に一度きり数秒しか登場しない動物・虫・花・絵の具箱……すべてが愛おしく美しい。対空砲火の爆煙すらも。
終映直後に詳しい感想を聞かれたのだけどうまく言葉が出てこず。言葉で伝えきれないものを絵にしているのだから当然かもしれない。いっぽうで語りたいものが多すぎるからでもある。といっても画面はあくまでストイック。これ見よがしでない淡々とした、しかし精密な日常が続く。一瞬の描写にたぶん数十冊・何年ものディテールが詰まっている。
我々の合作も少なくとも志的には同様のクオリティを目指して作っている。先駆の素晴らしい作り手がいることは心強く目標にもなる。今週末より公開。劇場は限られていますがぜひ観てください。
付記リンク
●一緒に試写を観たヤマザキマリさんのブログ →こちら
●公式サイトに応援コメントを載せていただきました→こちら
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