大河ドラマの『真田丸』面白いですね。
僕が真田幸村を最初に知ったのは、昭和37年刊の集英社「世界名作絵物語全集」の中の『猿飛佐助』でした。作画は夢野梵天。定価190円。
当時は時代小説や、テレビ『隠密剣士』を皮切りに空前の忍者ブームで、マンガでも白土三平の幾つかの作品、そして少年サンデー掲載の横山光輝『伊賀の影丸』が大人気でした。
僕が真田幸村を最初に知ったのは、昭和37年刊の集英社「世界名作絵物語全集」の中の『猿飛佐助』でした。作画は夢野梵天。定価190円。
当時は時代小説や、テレビ『隠密剣士』を皮切りに空前の忍者ブームで、マンガでも白土三平の幾つかの作品、そして少年サンデー掲載の横山光輝『伊賀の影丸』が大人気でした。
ニューメディアだった「週刊少年誌」掲載で、スピーディーかつ殺人シーンなども描かれるリアルな “ストーリーマンガ” の『影丸』と違い、夢野版『猿飛佐助』のほうは、戦前からの児童漫画の流れを受け継ぐほのぼのとした作風で、内容も講談や立川文庫の真田十勇士の影響下にありました。
にもかかわらず、夢野梵天先生の驚くほど見やすく達者な絵のおかげで、僕はこの作品が大好きでした。
有名な杉浦茂版『猿飛佐助』は既に描かれていましたが、僕が杉浦版に接するのはもう少しあとのことでした。扉の前の白ページには、幼稚園児だった僕の忍者の落書きが残っています。
有名な杉浦茂版『猿飛佐助』は既に描かれていましたが、僕が杉浦版に接するのはもう少しあとのことでした。扉の前の白ページには、幼稚園児だった僕の忍者の落書きが残っています。