
フリースタイル11号発売中。いつも通り「Anywhere but here/遠くへいきたい」を2篇描いています。特集は日本マンガ全集編集会議。



発売中の「文藝別冊/加藤和彦 あの素晴しい音をもう一度」(河出書房新社)に2ページのマンガを描いています。一緒にお仕事をなさった方や詳しい方々(執筆者にtwitterでフォローしてる方が8名も)に混じっておこがましい限りですが。再録・新規原稿含め、痒いところに手が届く充実の内容で読み応えがあります。
翻訳家の浅倉久志さんが亡くなられた。
僕も含めたSFファンが「浅倉久志訳なら、まずまちがいなく面白い」と絶大な信頼を置いていた翻訳家だった。A・E・ヴァン・ヴォークト、ハリイ・ハリスン、ポール・アンダースン、マイケル・クライトン、ロジャー・ゼラズニイ、コードウェイナー・スミス、ジェイムズ・ティプトリー・Jr.、ウィリアム・ギブソン、トマス・M・ディッシュ、ジョン・ヴァーリィ、R・A・ラファティ、テッド・チャン……そして別格でフィリップ・K・ディックとカート・ヴォネガットのほとんどの作品を、僕らは浅倉久志訳で読んだ。
個人的にはSF大会でご挨拶する程度で、ちゃんとしたお話をさせていただいたことはなかったが、僕の大部分のSF分(鉄分の分です)と、そしてギャグ分の何割かもまた浅倉久志の訳文で出来上がっている。『ユーモア・スケッチ傑作展』(早川書房)という浅倉さんの編んだアンソロジーが好きだった。
拙作『SF大将』(ハヤカワ文庫)の元ネタにも、当然、浅倉久志訳の作品がたくさん入っている。あの中ではJ・G・バラードの『溺れた巨人』の評判がとくによかったのだけれど、その翻訳者である大谷圭二というペンネームも実は浅倉さんの変名(というか、こちらがご本名に近いのだけど)だ。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
R.I.P. Hisashi Asakura(1930-2010) who was a great translator in the field of Science Fiction. He translated many works of Kurt Vonnegut and Philip Kindred Dick.

2009年に40周年を迎えた週刊少年チャンピオンが「名作読み切りシリーズ」として一年間続けてきた企画をまとめたもの。拙作「クルクルくりん featuring るんるんカンパニー」も所収されています。他の収録作品についてはComic Natalieのここをご参照ください。

久しぶりのチャンピオンということで緊張して描いたセルフリメイクでした。こういう企画で旧作を再び描くのは色々と複雑な想いもあるのだけど、当時応援してくれたファンの方々への恩返しの気持ちで。しかし、そのためには単なるノスタルジーでなく、今の若い読者も笑える現役の作品になっていないといけないと思ったのでプレッシャーは大きかったのです。幸い漏れ伝わってきている情報(笑)を総合するとわりと好評だったようなので、ほっとしているところです。

さて昨日はワンフェスだったのだけど、おなじみ張り子とロケット屋さんが『とりから往復書簡』の謎のアシスタントを作ってくださいました。僕は行けませんでしたが、手配の隠密によって写真が届いたので掲載。
On Sale! "Shonen Champion 40th" (Manga Anthology) concluding TORI MIKI's "Kurukuru Kurin featuring Runrun Company"
Publisher: Akita shoten (Feb. 8, 2010)
ISBN-10: 425310200X
ISBN-13: 978-4253102001

とり・みきがカバーを担当した鹿野司さんの『サはサイエンスのサ』早川書房(Amazonはここ、bk1はここ)が本日発売です。
鹿野君は、僕が「どうも報道も世間の趨勢もやや感情的な流れになっているけど、これってホントなんだろうか?」と疑問を感じたとき、いちばん納得できる情報や、冷静で理性的なものの見方を示してくれる貴重な書き手であり、信頼している友人だ。
地球温暖化にまつわるエコ運動の実態、自然食品や化調・遺伝子組み換え食品への誤解、原発なんてやめてなんで風力や太陽発電にしないの? 豚インフル騒動、中国バッシング、2ちゃんはホントに悪いところ? 等々、報道やネット上でもけっこう多勢を占めている論調の思いこみや誤解が、けっして上から目線や高飛車になることなく、我慢強くわかりやすく、そして科学的に解かれていく。ウロコポトリの連続だ。
机上の論説だけではなく、自身が体験した肉親の介護と死に関する数章は胸を打つ。その章も含め、人はもっと希望や信頼をもっていいよ、という全体的にやさしくてポジティヴな論調が特徴的。読者もまたそういう心持ちにさせてくれる。
カバーを担当したということだけでなく、長年読者として単行本化を待ち望んでいた連載だった。どなたにも強くお薦めです。ぜひ読んでくださいませ。
On Sale! "Sa wa Science no Sa" (S is for Science)
I drew an illustration of the dust jacket on this book.
Author: Tsukasa Shikano
Publisher: Hayakawa Shobo (Jan. 22, 2010)
ISBN-10: 4152091045 ISBN-13: 978-4152091048

松もとれた今ごろになってなんですが、あけましておめでとうございます。
例年になく晦日も三が日もずっと仕事詰めで、年末から引き続き更新が滞ってしまった。ふだんはともかく年替わりをはさむとブランクが目立ちますね。実はその状態はまだ続いているので長文を書いている余裕はなし。虎の絵でご勘弁。

ずっと引きこもりなので、夜食のラーメン用の太肉を自分で作るくらいしか楽しみがない。田舎から送ってもらった熊本ラーメンとおせちを替わりばんこに食べていたお正月でした。今日はしかし今年初めて近所の郵便局より遠くへ赴く。はたして電車の乗り方を憶えているだろうか。
A Happy New Year!