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2011年8月31日水曜日

奥様お尻をどうぞ/クレイジーハニー/超コンデンス

今月はお芝居もたくさん観に行きました。



まず下北沢本多劇場で『奥様お尻をどうぞ』。全編くだらないにもほどがあるギャグのオンパレード。その密度がすごい。詰め込めるだけ詰め込んだという感じ。そしてくだらないながらも2011年の夏に演じられる意味はブラックかつ不謹慎にしっかりと押さえてある。もう大好き。心底こんなマンガをこそ描きたい、と羨望。楽屋でご挨拶したKERAさんにギャグ密度のすごさに圧倒された旨を伝えると「途中でインフレ化して客も疲れてくるの判ってるんだけど、それでも詰め込まざるを得なかった。詰め込みたいから」と。関西方面の人は大阪公演、観に行くといいよ。



関係ないが、終演後寄ったお店で豊崎社長とお遇いしご挨拶する。豊崎さんも『奥尻』観劇の後だった。



次にPARCO劇場で劇団、本谷有希子『クレイジーハニー』を吉田戦車、山本直樹とともに観劇。3人ともけっこう初期から本谷さんの芝居は見ているのです。今回もじとじとと傷つけ合いつつ依存しあっている嫌な人間関係を突いてくる。長澤まさみのナマ足が眼福。吉本菜穂子、安藤玉恵は物語を相対化客観化させるいつもの役どころで安心感(二人とももっと活躍させてほしかった)。驚いたのはゲイ役のリリー・フランキーさんで、ロフトプラスワン的な店で語る冒頭のシーンでは最初リリーさんとわからなかったほど。だが何か既視感が…と思ったら、そうだ、既成のゲイタレントというよりどこか吉田豪さんっぽかったのだった。あっ吉本さんがUPした我々との写真がここに。



そして下北沢ザ・スズナリで少年王者舘『超コンデンス』。おなじみのパズルのような言葉遊びとともに進行する、これまたしばしば登場するモチーフである異体の自分と時空を彷徨う物語。具体的言及はないが、登場人物は全員もしかして死人? と思わせる雰囲気がいつも以上に色濃く漂っているように感じたが、それは今年ゆえのこちらの勝手な思い込みか。今回も繰り返される夕刻の斜光と蜩のSE。観た時期もあって「ああ今年も夏が終わった」と懐かしくも寂しい気持ちになってしまいましたよ。それにしても中村榮美子さんはかっこいいなあ。



帰りに天野天街さんに、ある打診を受けました。ふむふむ楽しみ。



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