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2010年6月5日土曜日

第3回ギャグマンガ家大喜利バトル!!

さて今年もやりますギャグマンガ家大喜利バトル!! 第3回は大阪、それもお笑いの本拠地ワッハ上方での開催。大丈夫か。俺は知りませんよ。公式サイトもめちゃめちゃ力が入っている。


もうあんな苦しい想いはしたくないと思いつつ、ディフェンディング・チャンピオンなので出ます。本日6/5 10:00AMよりチケット発売!

日時:2010年7月22日(木)開場 18:00 / 開演 19:00

会場:ワッハホール(ワッハ上方5階)

出場:おおひなたごううすた京介和田ラヂヲ江口寿史村上たかしとり・みき、カラスヤサトシ、他

司会:坂本頼光

料金・チケット:前売 3,000円 / 当日 3,500円 (全席指定)

チケット発売日:6月5日(土)10:00〜

チケットぴあ(Pコード:617-288) TEL 0570-02-9999

コンビニはサークルKサンクスにて

主催:ギャグ漫画家大喜利バトル!!

企画制作:マックスパワー

お問い合わせ:max@project-max.com / TEL 06-4963-3632

Twitter公式アカウントはこちら→ @GAGMANGA_OG10


出場選手に「他」とあるのは残り1名枠がこれから決まるからです。

日時:2010年6月26日(土)開場 18:00 / 開演 19:00

会場:阿佐ヶ谷ロフトA TEL 03-5929-3445

出場:町田とし子、宮下拓也、堀道広ニシムラマコジ、曽山一寿、大ハシ正ヤピョコタン(2大会連続初戦敗退)、見ル野栄司(2大会連続初戦敗退)

司会:坂本頼光

実況:おおひなたごう(ギャグ漫画家大喜利バトル!!主催)

解説:西原理恵子(漫画家)

料金・チケット:前売 1,500円 / 当日 2,000円 (飲食代別)

前売チケット:ローソンチケット(Lコード:37716)5月23日(日)発売

詳しくはこちらを参照


わが良き狼

実業之日本社『筒井漫画涜本ふたたび』に僕は『わが良き狼』で参加したのですが、お読みになった方は最後のコマの special thanks to Fumihiko Takayama という文言に気づかれたはず。発売から既に2ヶ月が経過したので、そろそろこの謝辞の意味についてご説明したいと思います。なぜすぐにはしなかったかというと、ややネタバレを含んでいるから(なので未読の方は以下ご注意)


Fumihiko Takayama とはアニメ監督/脚本家の高山文彦氏のことである(高は本当は異体字)。僕が脚本で参加した『WXIII機動警察パトレイバー』の総監督だ。『WXIII』の製作中も完成後も、高山さんと会うといつも本題そっちのけで色んな映画やアニメの話をしていたが、なかでもテックス・アヴェリーの話題ではしょっちゅう盛りあがった。※いちばん有名なところでは『トム&ジェリー』の間に放送されていた『ドルーピー』の監督。


高山さんはまた熱心なSFファンで「伊藤典夫の弟子になりたかった」というほどの人だ。そんな高山さんとの酒席で、ある夜ひとつの新企画が提示された。筒井さんの『わが良き狼』をアニメ化できないか、というのだ。原作で回帰されるキッドの往時の活躍をテックス・アヴェリーっぽい40年代アニメ風、現在のパートをいまのリアル指向の日本アニメの緻密な作風で、というアイデアが、このときに高山さんから出された。というか、そもそも原作を読むと、キャラ造型からネーミングから、あきらかに筒井さんはアヴェリーの初期短編を意識して書いているようなふしがある。


ついては、筒井さん含むSFとアヴェリーが好きで、かつタッチを変えてギャグもストーリー物も描いている僕に「その脚本を書いてほしい」という話になったのだった。『WXIII』に続くコンビ作となるかもしれなかったこの企画だが、残念ながら実現はしなかった。


昨年になり実業之日本社のAさんから『ふたたび』の話が舞い込んだ。作品の選択はマンガ家の希望を優先するが、いちおう編集部のほうでも作家ごとに描いてもらいたい候補作があるという。僕は編集の僕への希望作品をまず尋ねてみた。Aさんの口から出たのは『わが良き狼』だった。もちろんAさんは上の経緯をまったく知らない。奇妙な縁を感じ、僕は高山さんにメールした。


こうして、アニメとしては陽の目を見なかったアイデアが、今回のマンガ化に活かされることになった。本文は自分なりに脚色・演出したが、冒頭の爆発の炎のカケラがトンネルの照明に転化するシーンなどは、まんま高山さんの演出アイデア通りである。

2010年6月4日金曜日

非実在青少年読本

5月の更新が滞ったのは、例の非実在条例案のせいでもあります。


条例案についてはもちろん反対だが、この件は規制問題以外にも色んなことを考えさせられました。ギャグマンガ家は森羅万象すべてネタとして等価と考えている生物なので、政治的な発言や運動には距離を置いています。ギャグマンガ家でもそうでない人もいるかもしれないが、僕はそう。


ブログで運動誘導的なことをしなかったのも、そういうスタンスでありたいから。それについては批判もあるかもしれないが、自分なりにあれこれ悩み、考えに考えた上のことであります。おそらく多くのマンガ家がそうだったのではないか(落とし所はそれぞれ違っても)。この二ヶ月間、自らの矜持に基づきこの問題に触れなかったマンガ家さんは、それはそれでものすごく覚悟のいることだったと思う。


僕の場合は、改正条例案に反対であるという立場の表明は(主にTwitterで)明確にしていたつもり。正確な情報を知らなければ判断することもできないので、都議会議場の集会にも池袋の集会にも自ら足を運んだ。その上で署名もしました。


この件に関する自分の考えは、徳間書店『非実在青少年読本』中の、吾妻ひでおさん、山本直樹さん、藤本由香里さんとの座談会ですべて述べているので、ぜひお読みになっていただきたいと思います。表紙は赤井孝美さん。他にも業界関係者100人以上が参加。


座談会のことはcomicリュウ連載の『とりから往復書簡』にも描きました。左写真は吾妻さんのサインをもらって満面の笑みの山本直樹。

6月だ

ついに5月は一度もブログを更新することができませんでした。


理由ははっきりしていて、一つは右側にもいつのまにか現れているTwitterですね。プライベートもオフィシャルなイベントもほぼ毎日リアルタイムで発信しているので、なかなか後からまとめようという気にならない。1日経つと、いまさら感が強いというか「既に遅い情報」という感覚になってしまっている。これは僕だけでなく多くのブロガーがそういう傾向にあるようです。みんな更新が滞ってる。


もうひとつは現在進行形の企画やら仕事やらがこのところたてこんでたせい。仕事も上がってないのにブログを書くのはクライアント様に申し訳ない、ということもありまして。Twitterはどうなのだ、というと、あれは仕事の片手間に数秒で発信できるから、ちょっと感覚が違うんですね。いまやっている仕事の進行状況も報告できる。ブログはやはり書いて推敲してUPして絵のレイアウトもして……とかやっていると、けっこう時間を食ってしまう。仕事を置いて全然「別の」作業になってしまうので。


以上いいわけでしたが、ブログにはブログならではのディテールの良さもある。このあと、この一ヶ月間のことも含めて少しまとめて更新したいと思います。さて前回紹介した『カキューン!!』のタイトルアニメですが、現在は4パターンとも公式サイトで見ることができます。ご覧になった感想などいただけると幸いです。