since2008. 2017年からはtorimiki.comにUPしたBLOG, NEW RELEASE & BAND情報を時間差で時系列順にアーカイヴしています

2019年10月29日火曜日

喜国雅彦「それはオカズだ」展

昨日は吉祥寺で某打ち合わせの後リベストギャラリーの「それはオカズだ」展へ。展示会というか、あの代表作『傷だらけの天使たち』の生原稿を切り売りしているのであった。喜国さんとは手塚治虫生誕祭以来かな?

健康的なエロが売り物だったはずのマンガなのに、やはり皆購入する段になると躊躇する(配偶者や子供への手前?)らしく、まだまだいやらしい作品が、いや嫌らしい作品ほどたくさん残っていました。もちろん、こちらはためらわず敢えてそういうものを選んで購入。ギャラリー内での知人遭遇率も高かった。

吉祥寺からは井の頭線で帰宅。乗り換えの下北沢で、ふと思い立ち、以前住んでいた西口〜鎌倉橋通りを散策。今でもしょっちゅう来ている下北沢だが、かつての生活エリアだったこの辺は最近とんとご無沙汰だった。

80年代の頭にここに住み始めたときはランニング(けっしてタンクトップではない)に短パンに洗面器という格好で銭湯に通えた道も、離れるときは他の街からのビジターで埋まっていたが、いまはそれがスマホを片手にした外国人だらけになっていた。

通りに面した店はほぼ一新されていたが、ちらほらと時が止まったかのような箇所も。住宅街なので写真には撮らなかったが、若きSF・アニメ・マンガ関係者とモラトリアム的な一時期を過ごしたパラレルクリエーションの入っていたマンションもまだそのままだった。

写真はかつて田北鑑生氏が務めていた「BOOKSおりーぶ」のあった場所。

2019年10月28日月曜日

『プリニウス』第9巻書影


11月9日発売 ヤマザキマリ + とり・みき 『プリニウス』第9巻のカバーと帯が出来上がってまいりました。

装幀はいつものようにセキネシンイチ制作室。カバーはロドス島の巨像。そして帯は悲劇の智将コルブロ・フェリクスさんはまたもや新メンにセンターの座を奪われました......

ロドス島の巨像ですが、実は『プリニウス』8巻目の帯をめくってもらうとカバー表4(裏表紙)にも崩れる前の姿が描かれているのです。

2019年10月26日土曜日

AZYMUTH & MARCOS VALLE

最高でした。しかしこの半月以内にマリーザ・モンチとマルコス・ヴァリとアジムスとトン・ゼーとイヴァン・リンスが東京でライヴをやってるなんて、地軸がおかしくなっているのではないのか。

お互いの最大ヒット曲「Summer Samba」と「Fly Over the Horizon」のマッシュアップにぞくっとした。あのアレンジ面白かったな。しかしマッシュアップで同時にやるということは、逆に言えば「お望みの曲、お客さまサーヴィスで一応やりますけどね」ということでもあっただろう。事実、全体の演奏の中では、ややお遊び的なパートではあった。それでも一芸入れるところがプロ。

それにしてもアジムスは淡々とすごい演奏力。全然これ見よがしではないのだが呆れるようなことをさらっと幾つもやっている。そもそもアジムスはグループ名をマルコスの曲から取ったほど旧知の間柄ではあるが、とはいえいつもいっしょに演奏しているわけではないのにその阿吽の息の合い方にも底力を感じた。マルコスも作曲や本人の謎キャラのほうが目立つけど、キーボーディストとしても素晴らしい、とあらためて思ったことでした。

2019年10月25日金曜日

リ・アルティジャーニ第21回

 

「芸術新潮」11月号発売されました。特集は「ハプスブルク家のラブゲーム」。

ヤマザキマリ+とり・みき『リ・アルティジャーニ』は第21回。アントネッロ・ダ・メッシーナがベッリーニに油彩画法を伝えます。傑作『書斎の聖ヒエロニムス』登場。

2019年10月22日火曜日

イタリア版とフランス版



イタリアでの『プリニウス』刊行、ペースがちょっと他の国より遅くて心配しておりましたがいきなり3巻まとめて届きました。しかも8巻目もただいま印刷中。なにがあった。

そしてフランス版は今週8巻目が発売です。おフランスの皆さんよろしくお願いします(写真はカステルマン社のアカウントより)

2019年10月13日日曜日

小松左京展開幕

世田谷文学館で小松左京展が始まりました。図録にとり・みきも寄稿しております。

また12/14には「誰も知らなかった小松左京」と題して『プリニウス』の相方ヤマザキマリさんとの対談があります。詳しくはこちら

2019年10月9日水曜日

「まりやちゃんかるた」受注開始

竹内まりやさんの楽曲の中から厳選された歌詞と、ヤマザキマリさんによるオリジナルイラストがコラボした「まりやちゃんかるた」(まりやさんによる読み上げCD付き)完全受注生産で受注締切は10月いっぱいです。詳しくはこちらのサイトから。

何枚かでとり・みき描くタツローくんとの共演もあります。ヤマザキさんのまりやちゃんは6頭身くらい(マンガ上の話です。本物は8頭身くらいある)なんですけど、タツローくんは通常3頭身、下手すると2頭身だったりするので「共演」させるのは至難の業でした。必然的に頭身を伸ばすしかないのですが……しかしまりやちゃん、似てるなあ。

未来趣味増刊 横田順彌追悼號

横田順彌さんの追悼本「未来趣味増刊 横田順彌追悼號」が発売されました。もともと「偲ぶ会」用に編纂された冊子ですが盛林堂書房さんで頒布されるとのこと。とり・みきもイラストを寄稿しました。

本日手元に届きページをめくっておりますが追悼本としてこれ以上無い内容だと思います。スタッフの方々お疲れ様でした。

11/26/ いい風呂の日・ヤマザキ秋のマリまつり2019 - Homenagem a João -

毎年4/26「ヨイフロの日」には「ヤマザキ春のマリまつり」として定例のライヴを行っておりますが、今年は11/25「いい風呂の日」にも東京都内でのワンマンが決定いたしました。

いい風呂の日・ヤマザキ秋のマリまつり2019 - Homenagem a João -

期日:11/26(火) op 18:00 start 19:00
会場:代官山 晴れたら空に豆まいて
出演:ヤマザキマリ(vo) とり・みき(gt) 葛岡みち(key) 伊藤健太(ba) サンコンJr.(dr)
チケット:前売 3,800円 当日 4,300円 (共に+2drink 1,200円)
10/13 午前10:00よりTIGETにて販売開始

2019年10月7日月曜日

プリニウス第63回「ティルス」


「新潮」11月号発売されました。ヤマザキマリ+とり・みき『プリニウス』は第63回「ティルス」。ネロはあいかわらずグラエキア(ギリシア)に逗留し遊侠三昧。留守のローマでは市民も元老院も我慢の限界が近づいているようです。実は元老院が本格的に登場するのは『プリニウス』では初めて......?

そしてプリニウス一行はティルスに向かいます。

ティルスはかつて地中海各地、果てはアフリカまで進出していった海洋王国フェニキアの拠点でした。彼らが使う文字はアルファベットの原型にもなりました。

往時は要塞島の様相を呈していたティルスでしたが、アレキサンダー大王が築いた埋立の橋頭堡によって砂州が拡大し陸と繋がれました。フェニキア人の中心勢力も彼らの植民都市であったカルタゴへ移っていきますが、プリニウスの時代はどちらもローマ帝国の属州になっていました。シリアツブリガイから取れる貴重な、ゆえに高貴な身分用の紫の染料、そしてガラス製品の産地シドンのことをプリニウスは『博物誌』に記しています。



今回は11/9発売『プリニウス』第9巻収録の最後のエピソードとなりますが、物語のひとつの大きな要素がこの回でひとまずの決着を迎えます。作者にとっても感慨深い回になりました。

2019年10月4日金曜日

「とり・みきの吹替どうなってるの」最終回

20世紀FOXホームエンターテインメントの「吹替の帝王」サイトにて「とり・みきの吹替どうなってるの」というコラムを不定期連載してきましたが、その最新回「録音技術とハード面から見た吹替史」が更新されました。


前回の更新からずいぶん間が空いてしまったのですけれど、これはひとえに僕の本業のスケジュールの激変のせいで、不徳の致すところです。

さて、ここ数回は「アジア人俳優の吹替ってなぜ不自然に聞こえるの?」という疑問をテーマに色んな側面から吹替を語ってきましたが、今回をもってそのテーマも、この連載コラム自体も最終回となります。最後はやや強引に不自然さの話を「ビデオドラマ」の吹替のむずかしさに結びつけて語りましたけど、もちろんビデオ撮りでない韓国や中国の映画もあるわけで、そちらに感じる不自然さについては前2回を参照していただければ幸いです。

『とり・みきの映画吹替王』上梓後は、声優さんだけでなくて音響制作のスタッフ側のお話や機材の歴史などにも触れてみたい、とずっと思っていたのですが、幸いこの10年は「帝王」絡みで多くの音響監督の方にインタビューすることができました。しかし、ハード面は話がやや専門的になるのと、興味を持つ読み手がどのくらいいるのかな?という不安と、この数年に限っても技術革新は日進月歩なので、そのせいで書きあぐねて滞っていた面もあります。

とにかく今はペンディングしていた連載をまとめることができて、肩の荷が下りたというかホッとしています(回数が少ないじゃないか、という方もおられるかもしれませんが「帝王」では上記のようにインタビューも担当させてもらっており、それも併せての登板とお考えください。加えて吹替に関する原稿は他所でもときどき書いておりますし……)。

最後に、本文中でも記しましたが、掲載の場所をいただいた20世紀フォックス ホーム エンターテイメントと編集協力のフィールドワークス、そしてなによりもかようなマニアックなコラムを読んでいただいた吹替ファンの皆様に感謝致します。

2019年10月3日木曜日

『プリニウス』Ⅸ刊行記念トークショー「ギリシアだョ!全員集合」

『プリニウス』9巻発売にあわせてまたまた下北沢本屋B&Bにてヤマザキマリ×とり・みきによるトークイベントを行います。お早めにご予約ください。

『プリニウス』Ⅸ刊行記念「ギリシアだョ!全員集合」
出演:ヤマザキマリ+とり・みき
時間:11/11(月)20:00~22:00(19:30開場)
場所:本屋B&B 世田谷区北沢2-5-2ビッグベンB1F
料金:前売¥1,500+1drink 当日¥2,000+1drink(税別)
予約:こちらのサイトより


(以下B&Bサイトより)
第9巻では、皇帝ネロ、智臣ウェスパシアヌス、奸臣ティゲリヌス、古代ローマ随一の名将・コルブロ、そしてプリニウス一行と、主要登場人物が続々とギリシアに上陸。饗宴に浮かれるネロをよそに、風雲急を告げる帝都ローマ。再会と別れ、ときどき格闘......。ますますドライブしていく展開に目が離せません!


※著者のサインは、B&Bで購入された書籍のみとさせていただきます。サイン時における絵柄のリクエストなどについてはお受けできません。ご了承ください。

貴重な資料写真や動画も交えてお話しする予定です。また、直前の11月7日(木) にヤマザキさんはNHKBSプレミアム「ザ・プロファイラー〜アレクサンドロス大王〜」に出演しますが、大王は9巻目のエピソードとも無関係ではありません、きっとこの話も拡がるでしょう。そして常連の方は、はたして今回とりのノートパソコンはフリーズするのかしないのかに注目!

2019年10月1日火曜日

プリニウス9巻目巻末対談

本日はプリニウス9巻目の巻末対談でした。毎回毎回やっているけどネタは尽きまじ。

このあとブックデザイン担当のセキネシンイチさんをまじえてカバーを何にするか、帯を誰にするかを決定。迷いに迷い長考するときもあるが、今回はわりとすんなり決まりました。はたしてあの登場人物は今度こそセンターというかフロントを穫れるのか……刮目してお待ちください。

2020年タツローくんカレンダー予約受付開始

2020年のタツローくん卓上カレンダーが山下達郎ONLINE SHOPにて予約受付開始になりました(※写真サンプルは2019年のカレンダーです)


  • 仕様:サイズ150×180mm(組み立て式)ポストカード付き
  • 受注期間:2019年10月1日(火)12:00〜2019年10月31日(木)18:00
  • 価格:¥1,300(税込)送料:550円 ※通常の注文と送料が異なります
  • 申込数制限:一度のお申し込みにつき4冊まで
  • ※注文はカレンダーのみ(他のアイテムとは一緒に注文できません)
  • ※発送は12月中旬以降を予定
ファンクラブ会員以外の方でもご予約になれますので(ただしお客さま情報の登録が必要)ふるってご応募ください。毎年何かのテーマに沿って毎月のイラストを決定していますが来年のネタは……まだ決まっていません。