とり・みきがカバー&表紙イラスト、題字、本文章扉カットを担当した小林比呂美さんの『モアイの白目』(東京大学出版会)が8月28日に発売されます。
「目は人間のマナコなり」とおっしゃったのは岡八郎師匠ですが、皆さんは白目がヒトにだけあるって知ってましたか。私は実は川北紘一特技監督が『ゴジラvsビオランテ』でゴジラの白目を一度無くしたときに知りました。つまんない奴です。
本作では知性の表現として『猿の惑星』のリブート三部作のシーザーが、VFXで作っているにもかかわらず白目を持っていることに触れています。そうした馴染みやすいエピソードから引き込んで、いつのまにか目にまつわる最新の心理学や動物行動学を学べる仕組みになっています。ページをめくるたび目からウロコが何枚も剥がれ落ちました。
小林さんとは実はけっこう長いおつきあい。知り合いだと逆に何を描いたらいいか考えすぎてしまうものなのですが、今回はタイトルにインパクトがあるので、もうそのまんま描きました。イースター島のモアイは五歳のときに『海底軍艦』を見て以来(特撮映画ばかりですが)ずっと気になっている存在なので、こうして絵に残せてよかったです。題字も含め自分でも気に入っています。
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