「新潮」7月号発売されました。ヤマザキマリ+とり・みき『プリニウス』は第59回「コリントス」。
古代ローマファンには有名なウェスパシアヌスのあくび事件、そしてコルブロへの自死勧告が描かれます。
ネロがジャイアンリサイタルを開いているのは天馬ペガサスもその水を飲みに来たというコリントスの「ピレーネの泉」です。現在も遺跡には水が湧き出ています。
コルブロは暗殺計画に絡んだとしてネロの怒りを買い、コリントスの港に到着するやいなや(ネロは会うことなく)その場で自死勧告が伝えられたとする記述もありますが、本作品のネロはコルブロの関与には懐疑的で自ら会って真偽を問いただそうとします。(作者の片割れがいうのもなんですが)いかにもヤマザキさんらしいネロの造型です。
コルブロの最期の言葉は謎めいていて今に至るも様々な解釈がなされています。そして数巻にわたり交互に描かれてきたネロとプリニウスがいよいよ再会します。
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