4/23はサン・ジョルディの日。竜退治をした聖ゲオルギオス(ジョージ=ジョルジョ=ジョルディ)の聖祝日で、ゆえに最近のファンタジー界隈ではドラゴンの日とも呼ばれています。
またこの日は「本の日」でもあります。ヴァレンタインデーを菓子業界がチョコレートの日にしたように、前世紀の終わり頃から日本の書店業界が積極的にこの日を「本をプレゼントする日」として推しまくっているのはご案内の通り。
この伝説を下敷きにしたのがとり・みき+田北鑑生の『ラスト・ブックマン』。前段の『ダイホンヤ』とともに電書化されていますのでどうぞこの機会に。
写真は昨年取材で訪ねたクレタ島の聖ゲオルギオス修道院にあったレリーフ。
聖ゲオルギオス(ジョージ=ジョルジョ=ジョルディ)の竜退治は受胎告知とともにキリスト教絵画の重要なモチーフで多くの画家によって描かれています。左はラファエロ、右は『リ・アルティジャーニ』にも登場した遠近法の鬼ウッチェッロによるもの。
理数学的な造型を追求したウッチェッロ、見ると明らかに人間よりドラゴンのほうに気合いが入っています。他の画家は意外と竜は小さいのですが彼のは大きいし造型も独特。ちなみにウッチェッロとは「鳥」の意で我々作者コンビに置けるとりのスタンスと共通してるかもしれません(ヤマザキさんのイラストは連載開始前の日経ビジネスより)。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。